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2015年06月28日
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【三六〇】我が法之を草木に施すべし。則ち才鋒舌刃用るに足らざるなり。何となれば則ち才鋒舌刃、以て人を驚かすべくし、草木を欺くべからざるなり。夫れ五穀九菜、之を糞へば則ち栄へ、糞はざれば則ち衰ふ。仮令才鋒舌刃蘇張の如きも、耕耘培養せざれば、則ち五穀九菜栄へざるなり。故に我が法は才鋒舌刃を貴ばず。唯々誠を推すを貴しと為すの字為る、言成るなり。言は猶ほ華のごとく、成は猶ほ実のごとし。之を要するに、専ら実行を務るに在るのみ。
【三六一】●(召+卩)子一元を以て天地一終の数と為す。余嘗て経書を大石に刻し、諸天地一終の後に遺んと欲す。今熟々之を思ふに、是れ益無きなり。大石形を存せば、則ち天地混沌せざるなり。大地厳石融散、悉く泥水と為り、而る後天地再造の功を期す。之を鍋釜を改鋳するに譬ふ。踏鞴以て沸湯と為り、而る後鍋釜改鋳の功を期す。古鍋形を存せば、則ち新鍋成らず。豈止々鍋釜のみならんや。人も亦然り。男女踏鞴、以て之を鋳る。豈止々人のみならんや。天地も亦然り。陰陽踏鞴、以て之を鋳る。鍋なり、人なり、天地なり。其の理一なり。
【三六二】下館封内一農夫有り。気質鄙吝。欲を逞くし財を積み、他人の貧を救はず。他人の窮を恤まず。隣里隣里郷党の怨望する所と為り、敢て意に介せず。其の行蓋し悪むべきなり。然りと雖も、力農に於ては則ち封内比無し。耕耘灌培播種収穫其の時に違はず。春は嫰草を刈り、秋は落葉を筢き、夙に興き夜に寐ね、暑熱寒凍を避けず、孜孜勤勉、敢て懈る有る無し。聖賢に農を為さしむるも、亦豈之に過んや。怠れば則ち貧。勤れば則富。其の之を知る。如来と雖も、亦豈之に過んや。若し夫れ、此の理を推して、之を人に施さば、則ち其の行聖賢如来に彷彿たらん。心を救恤に用いず。惜むべし。教化陵夷、風俗頽敗も、亦歎ずべきのみ。
【三六三】人の死骨、頭と脛と腐朽せず、永く土中に存す。夫れ頭は上に在り、常に寒熱を冐し、脛は下に在り、常に労力に任ず。生日労する者、死して朽ちず、理有て存すなり。皇朝世祚天地と与に窮り無き者、天下を経営し、万姓を撫安し、大勲労有ればなり。蓋し気類の生を養ふ。草木と一般。何ぞ以て貴ぶに足ん。其の死して命有るを貴しと為すのみ。神聖法を設け天下を治め、身死して名朽ず、其の法永く存し、衆庶沢に沐す。是れ神聖今尚ほ世に在る一般。此を死して命有りと謂ふなり。今夫れ勤倹余財を譲り、以て我が法を行はゞ、天禄を殖し子孫に福し、其の徳永く存し、其の沢衆に及び、其の名朽ちず。是れ死して命有るなり。豈勤めざるべけんや。若し夫れ懶惰放逸、以て他財を奪はゞ、則ち天禄を縮し子孫を禍し、身生て名無し。是生日既に命無きなり。則ち身を亡し後を絶つに至る。豈戒めざるべけんや。
【三六四】天地固より増減無し。故に生滅無し。禍福吉凶増減有る、唯々夫れ循環するのみ。猶ほ鶏卵を産み、卵鷇と為り、鷇鶏と為り、鶏亦卵を産み、一日も止む無きなり。聖人増減無きの天地間に生れ、人道を立て、以て増減を為す。故に人の道為るなり。惰れば則ち減じ、勤れば則ち増す。耕耘せざれば、則ち百穀登らず。蠶織せざれば、則ち衣服成らず。構営せざれば、則ち家屋就らず。故に斯の世に在る者、焉んぞ勤めざるを得んや。
【三六五】旱魃虐を為す。是の時に当り、加州侯百万封境の為に雨を祈り、小農数畝田の為に雨を祷る。大小貴賤霄壌の如しと。而も至誠天に通ずるに至ては、則ち一なり。何となれば則ち蒼天安んぞ大小貴賤を弁別する有ん。若し之を弁別する有り、小農の祷を措、加州侯の祈を允さば、則ち焉んぞ能く旱を為ん。苟くも我が道を行ふ者、宜く斯の理を体認すべし。
【三六六】衰邑を興復するや、篤実励精の良法を挙げ、大に之を表旌し、一邑の模範と為し、以て放逸無頼の貧民、遂に化し篤実励精の良民と為るに馴致するなり。今放逸無頼の貧民を措て、其の離散亡滅に任ず。是我が法の秘訣なり。何となれば則ち悔悟改心善良に帰せば、則ち之に与ふるに田宅を以てすればなり。是れ怨を懐く能はず。又善良に帰せざる能はざるなり。
【三六七】我が興国安民の法を設るや、表裏精粗尽さざる有る莫し。故に治乱盛衰禍福吉凶善悪邪正、皆通して之を行ふべし。譬へば助貸法償還せざる者有れば棄捐の道有て存する如く、之其の資金固より棄捐を分とする故なり。
【三六八】賭博を為す者、勝てば銭を得。敗れば銭を失ひ、甚きに至れば、則ち衣を脱し之を償ふ。我が興国安民法を行ふ者、功成れば、則ち賞を貪り、功成らざるも、亦位位禄を全せんと欲す。豈繆らざるや。苟くも功成らずんば、則ち速に位禄を致して去る。可なり。伝に曰く、人の邦邑を謀り、之を危ふすれば則ち之を亡すと。亦宜ならずや。
【三六九】人の肥瘠、其の中を得るを分と為し、分を過るを患と為す。家道も亦然り。其の中を得て之を守れば、則ち日に優に且つ安し。苟くも此の如んば、則ち後昆の為に木を植て之を生育するも、亦以て楽むに足る。若し夫れ分を失へば、則ち祖先の植る所の大木を伐り、以て之を鬻ぐも亦日に窮し且つ窘むなり。苟くも此の如んば、則ち後昆を恤るに遑あらんや。分之守失、慎まざるべけんや。
【三七〇】釈迦儲位を去り、衆生を済度し、法を万世に遺す。其の功大なり。然りと雖も、是れ諸一人に行ふべくして、諸一村に行ふべからず。何ぞや。一村の民家を出でゝ、農を務めずんば、則ち一日も立つべからざればなり。我が法は則ち然らず。各々吾が分を定て、分外を譲り之を貧者に推すに在り。故に一村の民飢寒を免れ、以て其の家を保ち其の生を楽むに足るなり。是れ諸天下に行ふべし。況んや一村に於てをや。
【三六七】我が興国安民の法を設るや、表裏精粗尽さざる有る莫し。故に治乱盛衰禍福吉凶善悪邪正、皆通して之を行ふべし。譬へば助貸法償還せざる者有れば棄捐の道有て存する如く、之其の資金固より棄捐を分とする故なり。
【三六八】賭博を為す者、勝てば銭を得。敗れば銭を失ひ、甚きに至れば、則ち衣を脱し之を償ふ。我が興国安民法を行ふ者、功成れば、則ち賞を貪り、功成らざるも、亦位位禄を全せんと欲す。豈繆らざるや。苟くも功成らずんば、則ち速に位禄を致して去る。可なり。伝に曰く、人の邦邑を謀り、之を危ふすれば則ち之を亡すと。亦宜ならずや。
【三六九】人の肥瘠、其の中を得るを分と為し、分を過るを患と為す。家道も亦然り。其の中を得て之を守れば、則ち日に優に且つ安し。苟くも此の如んば、則ち後昆の為に木を植て之を生育するも、亦以て楽むに足る。若し夫れ分を失へば、則ち祖先の植る所の大木を伐り、以て之を鬻ぐも亦日に窮し且つ窘むなり。苟くも此の如んば、則ち後昆を恤るに遑あらんや。分之守失、慎まざるべけんや。
【三七〇】釈迦儲位を去り、衆生を済度し、法を万世に遺す。其の功大なり。然りと雖も、是れ諸一人に行ふべくして、諸一村に行ふべからず。何ぞや。一村の民家を出でゝ、農を務めずんば、則ち一日も立つべからざればなり。我が法は則ち然らず。各々吾が分を定て、分外を譲り之を貧者に推すに在り。故に一村の民飢寒を免れ、以て其の家を保ち其の生を楽むに足るなり。是れ諸天下に行ふべし。況んや一村に於てをや。
【三七一】禍福は一なり。或は福と為り或は禍と為る。之を水田に譬ふ。畔有れば、則ち土壌肥て、苗長し。秋穫多し。是れ福に非ず。畔無れば、則ち土壌荒て、苗痩せ、秋穫少し。是れ禍に非ず。均く是れ土壌や、畔有れば、則ち福と為り、畔無れば則ち禍と為る。我が法も亦然り。分度は畔なり。分度立てば、則ち沢衆庶に及ぶ。其の福極り無し。分度立ざれば、則ち害衆庶に及ぶ。其の禍極り無し。富は、人の欲する所なり。然れども人の為にすれば、則ち福を招き、己の為にすれば、則ち禍を招く。貨財も亦然り。散ずれば則ち福を招き、聚れば則ち禍を招く。理に順ひ道を得る者福を得。理に逆ひ道を失ふ者、禍を得。禍福畢竟理の順逆道の得失に在るのみ。禍福豈其れ二ならんや。
【三七二】人各々力を其の職に尽せば、則ち貨財倉に盈ち、其の屋必ず潤ふ。苟くも此の如くなれば、則ち深山に住すと雖も、肩販招かずして来る。日用意の如くならざる莫し。海魚も山頂に上ると謂ふべし。豈其れ力を其の職に尽さざるべけんや。
【三七三】国家の衰廃、君民交々利を征るに在るなり。君民を愛せず。唯々賦税を貪り、民君を敬せず、唯々逋租を逞くし、君民各々其の職を失ひ、貪と逞と、両ながら得る所無して、民窮し、君衰ふ。夫れ河馮る者、衣を解て入らば、則ち何ぞ溺歿の患有ん。君正租を以て国用を制し、民農を勤て、以て正租を致し、君民各々其の職を尽さば、則ち何ぞ衰廃の患有ん。
【三七四】争論の生ずる、其の居処を定めざるに在るなり。熱地に居る者清涼を喜ぶ。是れ清涼を好むに非ず。熱地に居る故なり。寒地に居る者温暖を喜ぶ。是れ温暖を好むに非ず。寒地に居る故なり。苟くも其の居処を定めば、則ち何の争論か之有ん。
【三七五】我が助貸法を行んと欲する者、父母兒を育する如く、損益に関せず、国を興し民を安ずるを以て徳と為す者に非ざるよりは、則ち能はざるなり。夫れ父母兒を育する、損益に関せず、只々子孫相続を願ふのみ。故に我が助貸の道、資金の増を以て徳と為さず、貸額の多きを以て、功と為すなり。元資百金、助貸旋回、一周度に及べば、則ち貸額通計一万二千八百五十五金に至る。是れ資金増さず減ぜずして、国を興し民を安ずるの功多きに居るなり。太陽万物を生育し終古一輪なると一般。所謂一人を敬して千万人説ぶ。敬する所の者寡ふして、説ぶ者衆しと。是れなり。余嘗て世の子銭家を観る。債を起して券主応ぜざれば、則ち之を官に訟ふ。官裁必ず無息流抵と為す。乃官裁を仮り之を責むと雖も、而して券主失踪、之を如何ともする無きに至り、遂に之を棄捐に付す。余故に終りを始めに致し、以て無息流抵と為す。償還せざれば、則ち之を棄捐に付す。此の如くならざれば、則ち以て国を興し民を安ずるに足らざるなり。
【三七六】助貸の理を体認し、余財を出し、以て之を我が資金に加ふる者、之を名け加入金と曰ふ。其徳為るや、誠に大なり。何となれば則ち或は竹木を伐り、或は不急の什器を鬻ぎ、或は漁獵を為し、諸々得る所の金、一たび之を加入すれば、則ち向後竹木を伐らず。什器を鬻がず、漁獵を為さず、資金と共に旋回し、貧民を済救す。其の徳窮り無し。凡そ天下の物、一物一用を為すのみ。独此の助貸金万世の用を為す。仮令漁獵生を殺すも、亦永世其の徳を被る者有り。豈絶妙の良法ならずや。
【三七七】草沃土に栄へ、水卑地に聚り、人有益に帰す。是れ自然の勢なり。我が助貸法の有益為るや大なり。故に当商及び子銭家世に存せば、豈助貸を請はざる者莫るべけんや。
【三七八】人米を嗜み、馬草を嗜み、猫鼠を嗜み、蛇蛙を嗜む。何となれば則ち人米に生じ、馬草に生じ、猫鼠に生じ、蛇蛙に生ずればなり。心眼を以て之を見れば、則ち鼠化し猫と為り、蛙化し蛇と為る。本是れ同類、同類相嗜む。猶ほ火に火を加へ水を加ふごとくなり。
【三七九】古より以来、英豪俊傑多しと雖も、治国安民の功を成す者、蓋し鮮し。或は道体の高妙を覚れば、則ち塵世を厭ひ、閑暇を楽み、以て身を終る者有り。或は事業を興んと欲して、意のごとくならざれば、則ち時世を憤り、詩歌を弄び、以て生を送る者有り。或は進取を欲して、進む能はざれば、則ち時政を誹り、飲酒に耽り、以て世を没る者有り。是れ皆其の才余り有て、治国安民に益無きなり。豈惜まざるべけんや。故に余、治国安民の法を創設す。邦君之を用いば、則ち禄無きに施し、市に在れば、則ち市に行ひ、野に在れば、則ち野に施す。凡そ血気有る者、尊信せざる莫し。故に王侯より士庶百工神官仏徒に至るまで、苟くも之を用る者有らば、則ち日用間に行はれて、凝滞有る莫し。何ぞ時世を憤ん。何ぞ時政を誹ん。以て楽み行ふべし。





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最終更新日  2015年06月28日 16時30分16秒



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