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2015年06月28日
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報徳とプロテスタンティズムの倫理3 報徳の精神
「駿河土産」(「報徳産業革命の人」所収)において、報徳行脚の一行が、静岡県の尾羽修斉社を訪問記録に「報徳」の実例がある。「尾羽の戸数は36戸で、牧田氏の所有地が大部分を占める。住民は多くがその小作人である。現戸主の祖父、牧田包栄氏の時、洪水に引き続いて、天保の大飢饉があり、家道は衰えた。包栄は家の興復、村の興復を図るため、尊徳翁の門弟の柴田順作翁に相談して、報徳社を作った。尾羽修斉社の発端である。当時一家一村のために仕法を立て、盛んにそれを行っていた頃、遠州から安居院義道氏が、たまたまこの村に巡回した折、牧田氏宅で柴田翁と面会した。安居院氏は同席の包栄氏に向かって、『家の宝はいうまでもなく、家財道具一切を売り払って、推譲した後でなければ、興復の望みはない』と語った。村の全部を挙げて皆、報徳社員で、生計に苦しむ者はない。近隣の信用も極めて厚く、日用品を始め、肥料などでも、江尻町で調達するのが常だけれど、江尻の商人は、尾羽の人と聞けば、子どもを使いにやっても、すぐ信用し掛売りし、取引をするとの事だ。肥料代など50円に上っても、怪しむ色なくすぐこれを手渡す。これは尾羽の人が、借用ということを恥辱に思いやむを得ず借りても、必ず期限の前に返済することから、このように信用されている。」
 ここにウェーバーが指摘する「信用のできる正直な人という理想」がある。内村鑑三は、「予が見たる二宮尊徳翁」において「真正の経済は道徳の基盤に立たなければならないということを、先生はその事業生涯で証明した」と語り「先生の報徳説が行われるところは、必ずまず道徳的な大変化、大復興が起こらねばならない」とした。鈴木藤三郎は「報徳の精神」で「人は生まれながらにして、既に大変な恩を受けている。その恩に報じるのが人の道である。既に受けている恩に報いることを生涯勤める、これが報徳である」とする。





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最終更新日  2015年06月28日 17時44分21秒



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