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カテゴリ:遠州の報徳運動
第二章 始めて報徳の教を聞く
翁は毎日降っても照っても菓子を背負って近隣の村々へ歩いていたが、一日ある村に行ったところ、全く菓子が売れなかった。これを不思議に思い、その故を問うと村人はたちどころに「我が村に報徳が行われているからである」と答えた。報徳の意味と知ろうとした翁はその後、聞くことができず、その日はそのまま帰宅した。いつか機を得て、この報徳というものについて誰かに聞いてみたいと考えていた。ところが翁の隣家に浜田某という家があった。その家の出である高木治左衛門というもの栄進して小田原藩の重臣某の家臣となり、その頃は山本家の家政を執り扱うまでになっていた。この高木治左衛門が度々浜田家に見えたので、その来るのを待って報徳について問うたところが、高木氏は親切に二宮尊徳の人となり、その事蹟の大要と報徳の道について諄々と説いてくれた。この説明を聞いて先生は暗夜に灯を得たごとく喜び、かつ感動して 「これこそ身を修め、家を興し、世に尽し、国を安きに置く良法である。人としてどこまでもこの報徳の道を実践しよう」と思い立つにいたったのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年07月26日 00時20分02秒
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