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カテゴリ:遠州の報徳運動
「カカオの話」 農学士 鳥居信平
その花は群がって咲くが、果実として とまる のは十分の一くらいのものである。 平均一本の成木には二十か三十しか実を結ばない。実の太さは長さ八寸直径三寸くらいの長楕円で瓜のような かっこう である。一個の重さは平均八十匁(300グラム)くらいで一時に百二三十匁(450~490グラム)のものもある。初めは緑色で熟すにしたがい、だんだん白、赤、黄色となる。フィリッピンでは熟する前に赤色(せきしょく)となるのが普通である。
この果実の中に十個ないし四十個平均二十個くらいの種を包有している。その一個一個の種は赤褐色の薄皮があってその中はほとんど一杯に二個の子葉が充ちている。この子葉が即ちカカオ栽培の目的物でわれわれがカカオ、チョコレートとして飲む食うところのものである。すなわち飲料なるカカオはカカオの木の大いなる果実の中の小さな種を乾燥して粉末としたるものである。 (続く)
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最終更新日
2017年01月14日 17時21分37秒
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