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2017年02月17日
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徳島県三好市7件
遠州報徳の師父と鈴木藤三郎
報徳記を読む 二宮尊徳の会 2016.09
報徳記を読む 二宮尊徳の会 2016.03
補注 鈴木藤三郎の『米欧旅行日記』 明治29年(1896)7月24日〜同30年(1897)5月8日 米欧旅行日記 日本精製糖株式会社専任取締役 鈴木藤三郎
ボーイズ・ビー・アンビシャス 二宮尊徳の会 2014.08
ボーイズ・ビー・アンビシャス 二宮尊徳の会 2014.07
報徳記を読む 二宮尊徳の会 2014.03


平成29年2月17日現在
「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」

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三好市は、徳島県西部に位置する市。四国4県の市町村の中では最も面積が大きい。


三好で「マチトソラ芸術祭」 歴史的町並み彩る 2017/2/11

現代アートイベント「マチトソラ芸術祭」(実行委主催)が10日、三好市池田町の中心部と旧出合小学校、旧馬場小学校の3地区で始まった。酒蔵や古民家、廃校舎といった歴史を感じさせる建物7カ所に、県内外の作家17組が絵画や映像、インスタレーション(空間芸術)などを展示。冬の池田町をユニークな現代アートで彩る。24日まで。

 阿波池田たばこ資料館では、あべさやかさんとマヌス・スウィーニーさん夫妻=神山町=が「三好の地酒」をテーマとした映像作品を展示。古い酒だるに綿布を張ってスクリーンに見立て、清酒作りの工程を描いたアニメーションを投影した。ユニークな手法の作品に、来場者は興味深そうに見入っていた。

 仕事の合間に会場に立ち寄った竹内道直さん(27)=同市池田町シンマチ、自営業=は「昔の物と今の技術を組み合わせて、新しく作品を生み出す発想に驚いた」と話した。

 11日は各会場を巡るツアー、18日にはライブペインティングなどのイベントも催される。
【写真説明】酒だるのスクリーンに酒造工程を映し出す作品に見入る来場者=三好市池田町マチの阿波池田たばこ資料館


祖谷の古民家「ちいおり」~海外から観光客が訪れる山奥の秘境

日本の三大秘境 徳島県祖谷にある「ちいおり」

徳島県の西に位置する三好市の祖谷は、日本の三大秘境のひとつに数えられている。戦に敗れた平家の落人が、人里離れた山奥の祖谷に住居を構えたとされている"平家伝説"が残る土地でもある。
くねくねと険しい山道を超えた先、標高約600メートルをゆうに超えたところに、かやぶき屋根の宿泊施設「篪庵(ちいおり)」がある。 最寄駅の大歩危駅から「ちいおり」まで、車で50分。祖谷の気温は、山間部だけあって徳島県の天気予報とは別で、取材をした日で比較すればマイナス10度くらいだった。周囲には商店もなく、山と山の間にぽつぽつと住宅が見えるだけの祖谷に、日本のみならず、海外からも宿泊客が訪れている。「ちいおり」の宿泊客のうち、6割は欧米などから訪れた外国人が占める。
今でこそ、古民家をリノベーションしたカフェや宿泊施設が注目されているが、「ちいおり」は、その古民家再生の先駆的な事例と言われているのだ。

奥祖谷に佇む築300年超のかやぶき古民家

今から40年ほど前、「ちいおり」は荒れ果てた空き家だった。
17年程の間誰も住まず、築300年超のひどく傷んだ古民家を見つけたのが、東洋文化研究者のアレックス・カー氏だった。当時まだ大学生だったアレックス氏は、日本中を旅するなか、友人の紹介で日本のチベットとも呼ばれる祖谷を訪れた。子どものころから「お城に住みたい」と夢を抱いていたアレックス氏は、原風景の残る祖谷の自然に魅了され、空き家を探して古民家を購入したのが「ちいおり」のはじまりだ。アレックス・カー氏がフルートを演奏することから、竹の笛を意味する「篪」(ち)と、かやぶき屋根の古民家を意味する「庵」(いおり)を繋げて、篪庵(ちいおり)という名前になった。

現在の状態に至るまで、「ちいおり」は3度の改修をしている。特にかやぶき屋根の傷みが激しく、アレックス氏が購入してすぐの1975年に屋根を修復したが、古かやを利用したためか、劣化が早く、1986年には再度屋根の総葺き替えをしている。
2回目の改修が終わり、一安心かと思いきや、また危機が訪れる。アレックス氏が拠点を移し、定期的に訪れることができなくなったのだ。常に人が居住しなくなり、管理が行き届かなくなったことと築年数もあり、再び急速に老朽化が進みはじめる。
家は人が住まなくなると傷むのが早いと言われているが、それは古民家も同様。かやぶきの古民家は、人が住むことで効率よく維持ができる仕組みになっている。かまどや囲炉裏に火を灯し、その煙が防虫効果を発揮したり、木の耐久性を向上させるのだ。

伝統的な住まいをそのままに。宿泊施設としての利便性を備えたリノベーション

2011年、3度目となる大規模なリノベーションが実施された。柱の傾きの矯正や土台の補強と耐震補強。さらにかやぶきの葺き替えだけではなく、キッチンの追加やお風呂など水回りの増築も行った。この3度目の改修は、現状の機能を維持するだけでなく、宿泊施設として快適に過ごせることも目的としており、床暖房の追加や、外国人宿泊客を意識し、ヒノキ風呂だけでなくシャワー室もつくられた。
さらに2016年4月、宿泊施設事業の拡大を目的に、株式会社ちいおりアライアンスが設立された。2011年のリノベーションについて、「ちいおり」の管理・運営を担当するちいおりアライアンスの幸田さんは、
「築300年超の歴史を重ねた、柱や床の"黒"が、ちいおりのコンセプトカラーです。その色に調和し、かつ、利便性も向上しています。床暖房も入れ、キッチンは最新の設備が入っていますが、溶け込むように黒を選び、冷蔵庫は木の仕切りを横に配置して、目立ちすぎないようにしています。風呂場にある洗濯機は、木の扉の裏に配置して雰囲気を壊さないように工夫をしています。」

費用は全部で5,000万円以上かかったそうだが、その半分がかやぶき屋根の改修費用であったそうだ。費用もさることながら、維持には職人不足という問題がある。
「昔は地元の人どうしでかやぶき屋根を直していたそうですが、高齢化や過疎によりかやぶきの職人がいなくなり、祖谷の古民家もトタン屋根で覆われるものが増えてきました。ちいおりの3度目の改修の際は、金沢から職人を呼んでいます。祖谷にかやぶき職人がいれば維持もしやすくなるので、地元の人たちにかやぶきの方法を教えてもらいながら進めました。」

祖谷の自然・かやぶき古民家を観光資源とし、守るために

ちいおりアライアンスは、「ちいおり」以外にも「桃源郷祖谷の山里」という古民家の宿泊事業を三好市からの委託を受け運営している。桃源郷は、2005年に国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定された祖谷落合集落の8つの空き家をリノベーションして宿泊施設として提供している。祖谷の体験プログラムを提供し、宿泊客と地域の人との交流の場をつくり、雇用の促進を担っているのだ。

「ちいおり」のかやぶき屋根の改修を、金沢の職人に教えてもらいながら進めた成果が実り、桃源郷の一棟の古民家は、祖谷の職人だけでかやぶき屋根を改修することができたそうだ。今後改修が必要になったら、地元の職人にお願いすることができるので、一安心なのだが、今後どれくらいかやぶき屋根は維持できるのだろうか。
「20年から30年は持つと言われていますが、昔のように毎日囲炉裏に火をくべているわけではないので、どれくらい維持できるか分かりません。かやが湿ると傷みやすくなるので、裏の木の葉がかやぶき屋根にかからないようにまめに手入れをしたり、腐っていないか定期的に確認をしたりしています。」

古民家を観光資源として捉え、秘境とも言われる自然を活かした積極的な観光誘致が功を奏し、徳島県祖谷地区への外国人観光客は2012年は2,232人、2013年3,872人、2014年で6,186人と、年々増加している。(出典:大歩危祖谷いってみる会)
平成27年版観光白書によれば、外国人の訪日動機上位3位は、「日本食を食べること」76.2%、「ショッピング」55.6%、「自然・景勝地観光」が46.8%であった。日本ならではの景観や自然を求める観光客が上位に入っていることを考えれば、土地それぞれの特徴ある景観は強みになる。また、「日本の歴史・伝統文化体験」を求める人が22.8%おり、祖谷のように今ある古民家を最大限活かすことは、一定のニーズに答えることになるだろう。

「ちいおり」や桃源郷の古民家という資源と自然、そして観光誘致の相乗効果により賑わい、祖谷の古民家が今後も維持されていくことに期待したい。





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最終更新日  2017年02月17日 19時01分59秒



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