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カテゴリ:広井勇&八田與一
水の奇跡を呼んだ男 平野久美子著
〇水源の次に頭を悩ませたのは、川底をどれくらいの深さに掘って堰を埋没すれば安定して伏流水を確保できるかということだった。地下ダムを造るためには、地盤沈下が起こらないような固く丈夫な地層であること、止水壁を建設するのに都合のよい基盤構造であること、貯水域に補給できるだけの降雨量と地下水があること、以上三点が絶対条件だ。信平は、伏流水の動向勾配線が最急の場合で六十三分の一であることをつかみ、川底の垂直変動が最も少なくて、安全に地下堰を埋められる地点を探しだした。その結果、プンティ社渓(註:現在のガルス渓)とライ社渓というふたつの支流の合流点に決定した。 乾季が半年間あるとはいえ、地下ではかなりの出水が予想されることなどから、基盤層まで掘っていくには困難がともなう。そこで、流れの角度を念頭に七・二七メートルまで川底を掘ることに決めた。 周囲の風景や生態系を壊すことなく自然と折り合うための地下堰堤は、正面から見ると台形に見えるが、横から見ると三角錐のようでもあり、コンクリートのダムサイトにすのこを組んだような構造をしている。すのこにあたる部分は、一本の長さを二・八メートルとし、隙間を十八センチずつ空けて組み立てた。その上に藤のつるで編んだスクーリーンを取り付けたので、濾過されたきれいな水だけが溜まる仕掛けだ。(p.108) 2014/06/16袋井の偉人が結んだ現代の国際交流 鳥居信平(1883~1946)は大正時代に台湾の屏東県に地下ダム二峰圳(にほうしゅう)を建設した水利技師です。 二峰圳は、地下の伏流水を集めるよう設計されているので、自然環境を破壊することなく、今日まで利用され続けてきました。 鳥居信平について現地で発表した人間情報デザイン学科の近田拓也さんに、台湾での経験を伝えていただきます。 台湾の印象はどうでしたか? 活発な人が多いと思いました。私が宿泊した国立高雄応用科技大学には陸上のグラウンドがありました。そこは学校外の人も利用できるらしく近所の人もたくさんいました。その上、朝早くから夜遅くまでたくさんの人がいました。私は朝早く起きて散歩してみたのですが、体操をやっている人、歩いている人、ヨガみたいなことをしている人など見ているだけで面白い光景でした。それ以外にも運動ができる施設がたくさんありました。台湾の人は運動が好きというのが私の印象でした。 フォーラムでの発表について教えてください? 私の発表題名はFukuroi Cityでした。具体的な中身としては袋井の観光名所、食べ物、鳥居信平ついてなどです。実際に行くまでに苦労したことはやはり英語でした。ちゃんとしたプレゼンテーションをしたことがなかったのでその点も苦労しました。しかし、先生方が全力でサポートしてくださったので自分でも信じられないほどの発表をすることができました。本当に先生方には感謝しています。 大学の先生や学生との交流はいかがでしたか? 台湾の大学の先生はとても親しみやすいと感じました。それに関連して1つとても驚いたことがありました。それはある朝のことです。朝寮まで誰かが迎えにきてくれると聞いてはいました。しかし、そのときはガイドさんだと思っていて分かりませんでしたが、教授に迎えに来て頂けたのです!後から知ってとても驚きました。私が感じた台湾の先生は親しみやすく、優しいという印象でした。 学生達も親切でした。台湾の学生たちは毎朝寮に来て、朝ご飯を食べるためハンバーガーショップに案内をしてくれました。その中には日本語が話せる人がいて話をしたのですが、私が思った以上に日本は台湾に影響を与えていると感じました。その人は日本の漫画(ナルトなど)が好きらしく、実際にハンバーガーショップにも漫画が置いてあったので驚きました。 しかし、よく考えてみると逆に台湾のことはあまり知りません。台湾が一方的に日本が好きというだけではなく、日本も台湾のことを知り、好きになるといいなと思いました。そのため、こういう機会は大切にしていきたいし、続いてほしいと思いました。 ダムを見学しましたか? はい、見学しました。今回、丁澈士教授が案内してくださいました。写真を見てください。 地下ダムは台湾で初めて作られたものらしく、台湾で作られたあとに日本にも作られたそうです。 地下ダムなので見えないのですが、ここにダムがあります。 これは進水塔というもので反対側にも同じものがあり、繋がっています。私は地下に降りていないいないのですが、実際に私たちの中の一人が降りて水を汲んできてみんなで飲みました。飲めるくらい綺麗ということに驚きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月18日 12時31分50秒
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