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地下者覚書

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2009.08.12
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  先日、当地の小選挙区で出馬予定の某候補の後援会関係者二名が回ってこられた。「よろしくお願いします」と言うだけで、覇気というものがまるでない。

  「若い人がガッチり稼げ、安心して結婚子育てマイホームつ~ぐらいの社会にせにゃあ、あれもこれもそれも未来はナイ。成長戦略と少子化対策こそキモ。地元ならではの成長戦略をしっかり訴えてほしい。」

  余りのじれったさに、つい数分ほど激励の演説をブチあげてしまったが、「○○(候補)はこれをやります」というハナシの一つも帰ってこない。

  「これもあげますあれもあげますって目先のコトばっかのマニフェストなんぞ、○○電気の安売りチラシ合戦みたいなことばっかやってたってしょうがないでしょう。有権者が本当に知りたいのは、この日本の未来をどっちに舵とるのか、年寄りが増えるばっかで若い人達が大変な思いしてるわ景気は落ち込みまくりのじり貧状態。一体この日本はどうなるのって、どうすんのって、そこにこそあるんじゃないですかねえ。」

  「いやあ、(自党の)マニフェストのことは言えないですねえ。。」

  渡されたリーフレットを後で見てみたら、なかなか実効性もありそうなユニークな政策の数々がちゃあんと書かれてあるではないか。こんな立派なタマがあるのに、何故コレ話せないものか。挨拶とブツだけ置いてさっさと帰るつもりだったのか、それにしては結構真剣に聞いていてくれたのだが。


  先のやり取りをそばで聞いていた先客のご婦人お二人と、はからずも政治談義と相成った。

  「そ~なんですよ、あれもこれもって気前良くばらまかれたって、そのおカネは結局税金で私達の負担になってハネ帰ってくるんでしょ。そのおカネをどうやって出すかってことが全然わからないし、言わないんじゃ無責任よねえ。」

  「日本のここが悪い、問題なんだからそこをああしてこうしてこういう風に直します、そしたらこういう風に良くなりますって、そんなハナシがTV見てても全然見えてこないのよねえ。目先のことばっかしで。」

  「節約節約ってね、そりゃ大事だけど、そんな生活ばっかず~っと続けてるとねえ、格好だけじゃなくてつい気持ちまで貧乏になっちゃうのね。せっかくイイ仕事が見つかっても、身なりも顔つきもそんな貧相じゃ、大丈夫かコイツって断られてせっかくのチャンスもフイにしてしまいかねないわ。」

  「そうそう子供もね、親が不景気でショボ~ンてしてばっかりじゃね、夢も持てなくなっちゃうわ。親は貧乏でもわが子はって、そんな夢の持ちようもある世の中にしないとねえ。」


  談論風発。まさに民衆は「賢」である。夢を無くした大人達が蔓延する社会、それが不況の病理なのではないかと思う。そして、「政治は夢と説得力」である。夢というものは、景気良く語られてこそ夢たる所以であると思う。眉間にシワ寄せた小難しい、ややこしいハナシはいらんのだ。  





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Last updated  2009.08.12 18:25:16



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