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2003年08月01日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
札幌の東の方に〇里の廃洋館っていう有名なスポットがあって、当時誰も住んでいない建物だったんだけど、その近くを通るだけで寒気がするってことで,友達と僕と二人で夜の11時過ぎに探検に行った。 家には立派な門があって,そこはバリケードがしてあって入れない、噂の通りに裏に行くと塀の一部が壊れていてそこから入れた。 で、ドアを開けて家の中に進入した途端誰かがほっぺを触ったような感じがして背筋がぞっと凍りついた。 それでもバカな二人は懐中電灯をつけて二階に進んだ。 

二階に上がる階段は所々穴が開いていて余計に怖さを演出していた。 今度は首筋になにやら気配を感じたが、蜘蛛の巣か何かだと自分に言い聞かせてまま上まで上がった。 夏の盛りだと言うのに妙に涼しい洋館の二階。 上がるとすぐに僕の連れが、「今何か言った?」と僕に訊いてきた。 恐怖どころで声なんか出す余裕の無かった僕は奴の方に懐中電灯を向けて「な…何言ってるんだよ,ここでおどかしっこなしだよ」と言うと、凍りついたような表情の奴が「いま、誰か耳元でささやいた」と真顔で言った。 足がすくむと言うのはああいう事を言うんだろう…そこで足が完璧に止まり、僕が「そう言えばさっきからほっぺたとか首筋とかに何か当たってなかった?」と訊くと、「お前も感じたの?」と奴。 続けて、「首筋に
何か感じたあとに耳元で声がしたような気がしたんだけど」。 もう声が上ずっていて、僕は僕で鳥肌立ち放題でした。恐る恐る「な・・何て言ってたのが聞こえたの?」って訊くと「誰かが、帰れって…」とその時窓から鳥みたいなのがばたばたばたと音を立てて入ってきて、一瞬フリーフォールに乗っていたような感覚を腹に感じて、顔を見合わせた二人は一気に一回まで駆け下りた。 何せ暗いからどこが床か良く分からなくて奴は一段踏み外し、僕はもう一段あると思う床に力いっぱい足を打ち、お互いに助け合いながら洋館から外に出た。 敷地から離れてやっと町明かりのあるあたりに着いてそのまま地面に座り込んだた。鳥肌は収まらなかったけど、あの洋館の中の異常な涼しさと違い外は非常に蒸し暑かった。

この洋館はこの後5年くらいして火事で焼けてしまったが、他にも色々な経験をした人がいると言う話。 中には夜に近くを通った時に二階の窓から誰かが手を振っていたのを見たという人もいたし、通りが買った時に女の叫び声がしたという話も。 (実はこの話を聞いて探検に行ったのだった)
 





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最終更新日  2003年08月01日 21時56分20秒
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