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カテゴリ:映画探訪【ら~わ】
【監督】樋口真嗣
【出演】役所広司/妻夫木聡/柳葉敏郎/香椎由宇/石黒賢/佐藤隆太/ピエール瀧/鶴見辰吾/國村隼/堤真一 3発目の原爆投下を阻止せよ―――物語の背景は史実に沿ったものだけど、内容はというとあくまで娯楽性を追求することで、徹底したフィクション映画として作り上げられている感じかな。 「邦画にしては」とわざわざ言わなくても、それなりに面白い作品だと思う。たぶん元の原作の粗筋が良かったということもあるのかも知れないけど。 だけどアメリカをここまであからさまに敵国として描写している邦画も最近じゃ珍しいかも。でもまあたとえ映画の中であっても米国を絶対悪として見せることはなくて、ところどころ遠慮しているような描写もあったし、そこは日本人の優しさゆえなのかな~。 「パール・ハーバー」であれだけ日本を悪く見せられたという借り(?)があるのに、日本は何ともできた国なんだな~と感心してしまった。 日本人としてどうあるべきか。今のこの時代、愛国心を持つことがもしかすると恥ずかしいとも言われかねないんだけど、ナショナリズムの在り方を真正面から問う本作品の姿勢は、やっぱり高く評価できると思う。 もちろん当時の日本兵がここまで前衛的な考え方ができたかどうかは疑問だけど、久しぶりに映画だけじゃなく原作も読んでみたいなと思わされた。 事実(史実)を元にフィクションを作り上げてみる。 例えば米国の同時多発テロ「9/11」を題材とした映画を作るとする。 テロリストから米大統領へ何らかの要求があって、その要求をのまなければハイジャックした飛行機を世界貿易センタービルへぶつけると言う。米国はもちろんテロリストに屈するわけにはいかない。 結果、飛行機は貿易センタービルに激突。ある小学校訪問中にその激突の事実を知らされた大統領は苦悩する。果たして自分の選択は正しかったのか。そしてそれが「華氏911」で見せたあの沈黙の7分間の姿だったとしたら・・・。 昔から実際に起きた事件を元にして、現実とは全く違うアプローチでその事件を語るという手法はよくあるけど、上手く事実(史実)にはまればリアリティさと相まって面白さも増すに違いない。 本作品もそういったアプローチが上手い具合に活かされている作品だな~と思う。 まあ「ローレライ」システムが何なのかってことが分かると、おもいっきり肩の力も抜けるって感じかな(笑 【eathan's thumbs up】☆☆☆☆☆☆☆★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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