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カテゴリ:映画探訪【あ~た】
【監督】本広克行
【出演】 ユースケ・サンタマリア/寺島進/小泉孝太郎/高杉亘/松重豊/甲本雅裕/遠山俊也/柳葉敏郎/水野美紀/八千草薫/西村雅彦/石井正則/金田龍之介/國村隼/辻萬長 「踊る大捜査線」がここまで人気を呼んだのは、やっぱりその細かな人物描写にあったからだと思う。青島刑事の事件に取り組む一途な姿勢や、キャリアの肩書きと現場との声に板挟みになり苦悩する室井警視、過去の傷を引きずりながらも努めて前向きに頑張ろうとするすみれさん、他にも脇には和久さんや雪乃さんスリーアミーゴズ、そして警視庁初の交渉人こと真下正義。 だからこそスピンオフ企画としてこの「交渉人 真下正義」が誕生したわけだろうし、観客もまた「踊る大捜査線」の世界に戻れることを誰もが期待していたはずだ。 本作品にも確かに同シリーズの世界がそこにあった。お馴染みの「カエル急便」や「ピンクサファイア」など、小道具のこだわり方はコアなファンも納得がいくんじゃないかな。だけどそこにはその世界がただあるだけ。 同シリーズで育まれたキャラクターがせっかくまたこの世界で放たれているのにも関わらず、全く以て生かされていない感じだ。 決して役者さん達の演技が悪いわけじゃない。主演のユースケ・サンタマリアはもちろん、國村隼や寺島進といった初参加の役者さんも素晴らしい演技をしてると思う。だけどなんだかそのキャラクターが生きてない。新しいキャラクターに至っては、どれもどっかで見たようなありがちなもんばかり。同シリーズならではの独特のキャラクター設定といったところがまた面白かった要因でもあったはずなのに。 あくまでも「踊る」シリーズ有りきの作品だからまだ観れる感じだけど、1本の作品として観るには余りにもお粗末なできにちょっと食傷気味。これならまだテレビの特番でやっても良かったんじゃ?って思うくらい。 そしてストーリーの落とし方。これはもう次のスピンオフ企画「容疑者 室井慎次」を観ろと言わんばかりだし。だってあの犯人って、恐らくは次の犯人でもあるわけでしょ? もし「容疑者 室井慎次」もまた観客の期待に添わないようなできだったら、これはもう最後のスピンオフ企画として、「真犯人 亀山千広」を製作することになるのかな・・・。 【eathan's thumbs up】☆☆☆☆☆★★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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