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じんさんのお部屋です。

MG RX-178 TYTANS

1/100 scale MASTER GRADE RX-178 GUNDAM Mk-2
RX-178 GUNDAM Mk-2
TITANS PROTOTYPE MOBILE SUIT
Mk-2T.1.JPG

地球連邦軍特殊部隊(ティターンズ)
試作型モビルスーツ
RX-178「ガンダムMk-2」
1/100スケール マスターグレードモデル


U.C.0081年10月13日。連邦議会において、戦後処理の一環として「連邦軍再建計画」が可決された。これは、ジオン公国との戦争によって疲弊、消耗した軍組織の再編と喪失した組織の戦力や施設の復旧、MSの出現によって改革を余儀なくされた戦略、戦術の再構成を含んでいた。当然、人員の削減や人事異動も大規模に実施された(実質的には、戦闘中の緊急人事や臨時担当官を正式に任官、追認するという側面が強かったといわれている。)。それにともなって各軍事拠点の再編も実施された。そしてさらに、相当規模の公国群残党が潜在する事実に対する保険として「ガンダム開発計画」が秘密裏に推進された。この計画は公国群との技術格差を是正し、連邦軍による安全保障体制を磐石のものとするための布石として計画されたものだったが、0083年に起きた"テラーズ紛争"のため、連邦軍が核装備の兵器を開発していたというスキャンダルと、戦後最大規模のコロニー墜落事故の真相とともに、「テラーズ紛争」にかかわる軍事事項として公式記録から抹消され、計画そのものが破棄された。そして、この計画によって開発された関連技術も、そのほとんどが軍事機密として封印されてしまい、ある時点まで転用も暖用も不可能となったのである。実際には「ガンダム開発計画」自体が正規の予算を獲得していたものではなかったため、査察が入るようなことはなかったものの、紛争に乗じて連邦軍内部の軍閥闘争が激化し、その帰結として、ティターンズ設立の直接的な要因となった。
「ガンダム開発計画」の挫折は、連邦軍内部に秘密兵器の民間委託という方針の危機管理や情報統制上の問題点があることを露呈させてしまったのである。
無論、量産機の生産などの民間委託はある程度継続されたが、0083年以降からある時期まで、MSの新規開発は基本的に連邦軍主導で行われるようになった。

RX-178ガンダムMk-2は、「ガンダム開発計画」とはまったく別系統の開発経路を辿っているため、連邦系のテクノロジーに偏向している。それは、機体の開発を推進していたティターンズの方針が大きな要因であった。ティターンズの総帥であるジャミトフ・ハイマン大将は"地球至上主義者"であり、ティターンズという組織自体が生粋の地球出身者のみによって構成されていた。ガンダムMk-2は、対外的にはティターンズのフラッグシップMSとなる予定で開発されており、宇宙世紀における"地球人"の優位性を宣伝するためにも、純粋に地球出身者のみによって開発される必要があったのである。
秘密兵器を宣伝するというのも不自然だが、実は、「ガンダム開発計画」の隠蔽に完璧を期すため、"3種類のガンダム"を、ある程度のクリアランスで公表する必要がティターンズにはあったといわれている。つまり、ティターンズの発足自体、GPシリーズの存在を隠蔽することを条件のひとつとしていたらしいのだ。そしてジャミトフは、これをさまざまな局面で政治的なカードとして使ったらしく、逆に言えば、ティターンズが備える数々の特権は、そうとでも考えなければ不可解なものなのだ。
ガンダムMk-2が新型機であり、画期的な新技術を数多く内包しているにもかかわらず、その設計が中途段階であるといわれ、開発者自身が「旧型機」呼ばわりし、改良の余地を残したものとなっているのは、そのために完成を急いだからだといわれているのである。


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MOVABLE FRAME

ガンダムMk-2は、連邦軍によって継続的に研究開発されていたRX-78ガンダムの実質的な後継機である。一年戦争に前後して組織された「V作戦」関連の主要技術者は、公国軍の特務部隊によるサイド7襲撃によって"ガンダムタイプ"の開発責任者であった技術士官のテム・レイ大尉をはじめとして多くが失われていたが、戦中から戦後にかけて、ジャブローを中心としてジム系の機体の量産や改良のために稼動していた部署は現存していた、ティターンズは、0083年の設立直後から、それらに従事していた人員をほとんどそのまま抱え込む形で組織ごと継承し、"ガンダム"の後継機の開発を推進させていた。なぜなら連邦軍本体は、戦力維持の方策として公国群から接収した資材や施設を活用し、最も効率的で合理的な手段で軍備を拡充させていたからである。ティターンズは、連邦軍にMS用の部品を供給していた企業とも、連邦軍とは別枠で契約を交わし、軍の防衛計画とは一線を画した武器調達を実施していた。
ただし、その体制が確立されるのは数年後のことであり、それまでの期間、ティターンズの主力兵器として供給されていたのは、ジムの改良型であるジム2(グリプス仕様)や連邦軍のザクとも呼べるハイザックなどであった。それ以前にティターンズの専用機として象徴的に投入されていたジムクゥエルは、たしかに高性能な機体ではあったが、連邦軍のエリート部隊であるティターンズの象徴とするには役不足でもあった。一年戦争で勇名を馳せた"ガンダム"の名を冠する機体の保有は、ティターンズにとって、是が非でも達成しなければならない課題だった。つまり、ガンダムMk-2の開発には、ティターンズの面子がかかっていたのである。
ティターンズは、自らの本拠地として、サイド7(グリーンオアシス)の1バンチコロニー「グリーン・ノア」を軍事要塞化し、0085年には"ジオン共和国"から徴発した2基の密閉型コロニーを連結して「グリプス」と呼ばれるコロニーを建造した。その内壁はすべて重工業施設で占められており、宇宙艦艇やMSなどの開発を行う工場として機能していた。さらにグリプスは、一年戦争後に制定された旧公国軍の開発拠点を含むMS生産拠点のひとつに数えられており、ティターンズの擁する権勢の一端を窺うことができる。ガンダムMk-2などの3桁の機体番号のうち上の2桁は、その開発拠点を表す番号で、17はグリプスで開発されたことを表している。RX-178ガンダムMk-2のもっとも大きな特徴は、"ムーバブル・フレーム"を本格的に採用したはじめての機体だと言う事である。ムーバブル・フレームとは、まさしくMSを人体に見立てたもので、概念的には人間の骨格と筋肉そのものであると言うことができる。このフレームには、MSの稼動に必要な燃料系と電送系、駆動系が内蔵されており、稼動のための基本構造を、装甲や武装とは独立して構成することで、駆動効率を優先した設計が可能となり、運動性が飛躍的に向上した。また、機体内での回路の取り回しやエネルギー伝達経路なども平行して改善されたため、メンテナンスや武装、装甲の換装なども圧倒的に簡便となったのである。この構造の採用によって、ガンダムMk-2は、MSという工業製品を、最もソリッドな形で創出したということができる。そしてさらにこの機体は、高度な汎用性と計り知れないポテンシャルを持っていた。ただし、その恩恵に浴するのはティターンズではなかったのだが.....


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HAED UNITRX-178の頭部の構造は基本的にRX-78と同等だが、ムーバブル・フレームを統合管理するプロセッサーフレームが追加装備されているため、頭部の武装はバルカンポッドによるオプション装備となっている。

RX-178に搭載される光学端末は、RX-78とほぼ同じもので、年次更新によって基本性能が向上している以外はほとんど同等品である。無論360度モニターに対応するため、副次的な機能が追加されている。
RX-178のメインコンピューターは、コクピット周りに配置されており、頭部のコ・プロセッサー・フレームは、もともとムーバブル・フレームの稼働に対応した設計が施されていた。そしてこの頭部ユニットのコ・プロセッサーは、ムーバブル・フレームからはフローティングして装着されている装甲のコンディションモニターや火器管制などを行っている。これはバルカンポッドの制御にも都合がよく、このコンセプトは後のバーザムなどの量産機にも採用されている。


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ARM UNITRX-178の腕部の稼働はムーバブル・フレーム全体にフィードバックされており、高度なバランスセンサーと高性能のプロセッサーによって、まさに"人体並みの"運動も可能であるといわれている。

RX-78と異なり、RX-178の腕部にはビーム兵器を稼動させるほどのエネルギーサプライケーブルは内蔵されていない。これは、複雑な腕部構造内に消耗率が高い部品を内蔵するべきではないという判断と、連邦独自のエネルギーCAP技術の進展を見越したため可能となった構造で、この機体に装備される武装のほとんどは基本的にそれぞれの武装が独自にエネルギー源を搭載していることが前提とされているためである。
RX-178が装備するムーバブル・フレームは、まさに人体を模したものであり、各関節にかかる負担を全身に分散させる機能を持っていたとされる。無論、腕部に装備されるアクチュエータは腕部を稼働させるためのものだが、重力下であれば、その荷重に応じて全身でバランスをとり、無重量空間においても、より効率的なAMBAC機動を可能としているという。そしてその圧倒的な自由度を確保できているのも、ムーバブル・フレームの採用によるものであるという。


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COCKPITRX-178のコックピットは、後に連邦制MSのほとんどに標準装備されるコクピットと同等の構造、性能を持っている。また、360度全店周囲モニターシステムとリニアシートを内蔵した脱出ポッドとしても機能する。

RX-178のコクピットは、一年戦争末期に提案された球形コクピットを継承し、リニアシートなどの搭載によって、更なる機能強化と"居住性の改善"が施されている。実際には、ハイザックのコクピットの改良型だが、以降の機体の標準装備となる規格品のコクピットブロックと基本的な機能はほとんど同じである。非常時には爆裂ボルトを作動させ、コクピットブロックそのものを脱出ポッドとして射出することも可能。また、規格に適合するノーマルスーツを着用していれば、シートベルトは必要ない。


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COCKPITRX-178の脚部は、全身と連動するバランスのフィードバックや空間戦闘における機動性の確保には不可欠な部位であり、この機体の"人体を模した"運動性能の根本を支える非常に重要なポイントである。

RX-178の脚部は、基本的にRX-78と同程度の稼動ポイントを持っているが、装甲材の改善や戦闘のノウハウの蓄積によって構造自体がかなり違っているように見受けられる。もっとも大きなさいは主に稼働部分の露出度の高さだが、コレは実はビーム兵器の普及にともなって採られた措置なのである。対MS戦闘においてビーム兵器を完全に無効化することは困難であり、その防御のため一年戦争時に投入されたMSは可能な限り稼動部分を露出しないように設計されていたが、過剰な装甲の配置は、機体の機動性と運動性を著しく低下させる。当然、最大稼働のためのクリアランスは確保されていたが、それもビーム兵器の直撃を受ければほとんど無意味なものであることが戦闘データから明らかとなった。
そこで提案されたのが、どのみちビーム兵器の直撃を受ければ損壊してしまうなら、機体を軽量化することによって運動性と機動性を向上させ、致命的な損壊を回避する確率を向上させた方が望ましいという考え方である。
RX-178は、まさにそのような考え方で設計されており、脚部には無駄な装備や過剰な装甲はほとんどない。RX-78は足そこにもバーニアが装備されていたが、RX-178は、機体もジェネレータも十分に小型軽量化されていたため必要なかったのである。また、その構造ではフレームそのものに機動用の装備を内装することになるため、ムーバブル・フレーム実用化のテストヘッドとしての機体の性格にそぐわないと判断されたためでもある。


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WEAPONS

BEAM RIFLE
エネルギーパックを使用しているため、本体からエネルギー供給は行われていない。"武器"として独立した機能を持つ装備であり、モード変更なども、MSのマニピュレーターによって操作する。1パックのエネルギー消費は、射撃の回数やビームの威力によって変動する。
BEAM SABER
RX-178のビームサーベルはバーニアスラスターユニットと一体化している専用武装で、装着されている状態でエネルギーを充填することができる。また、本体に小型のジェネレーターを内蔵しており、他の機体と比較して最大出力で長時間の使用が可能となっている。
HYPER BAZOOKA
実体暖を射出する装備。マガジンはカートリッジ式となっており、Mk-2の規格に合わせて複数のマガジンを携行できるようになっている。炸薬の威力はRX-78のものとほぼ同程度だが、近接戦闘においては砲身を打突に転用することも可能。
VULCAN POD
RX-78の頭部に内蔵されていたバルカン砲は、威力はともかく、少ない装弾数が問題だった。それを解消すべく、RX-178ではオプションとして外付けされている。弾体はカートレスなので排莢は不要。銃口は左右に2門あり、弾体は右側のマガジンから供給される。
SHIELD
RX-178のシールドは、表面にアンチビームコーティングが施されており、2~3度ならビーム砲の直撃も防御することができる。また、全長を短縮できるよう設計されており、打突兵器としても使用可能で、ビームライフル用の予備のエネルギーパックを2基装着できる。

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