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カテゴリ:神社
例の看板の前から「御間道」を歩いて「若宮十五社めぐり」へ。 実はここをじっくりと廻ったのは今回が初めて。 摂社・末社などを軽視しているわけではないのですが、 なぜかここには今まで足が向かなかったのです。
まずは本宮神社遙拝所。 御祭神は武甕槌命・経津主命・天児屋根命 つまり比売神を除く、春日大社に祀られる神々です。 御蓋山の山頂浮雲峰に鹿島神宮から白鹿に乗った武甕槌命が降臨。 そのご神跡を遙拝する場所のようです。
本宮遙拝所から三輪神社などを経て、若宮神社へ。 画像ではわかりにくいですが、本社なみの立派な本殿。 御祭神は天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)。 春日四神の天児屋根命と比売神の御子神です。 有名な「おん祭」は天押雲根命を春日野(御旅所)にお迎えする神事。 春日大社の摂社の中でも、最も重要な神社と言えます。
こちらは夫婦大国社。 御祭神は 大国主命とその妻、須勢理姫命(すせりひめのみこと)。 須勢理姫命は素盞嗚命の娘です。 神社では夫婦の大国さまを祀る唯一の大国社と称しています。 御神徳はもちろん「夫婦円満」「縁結び」です。
夫婦大国社周辺には、良縁を願う絵馬がたくさん奉納されていました。 よく見るとこの絵馬、ハート型をしています。 こんなことを書くと「一言多い」としかられそうですが、 古事記の神話を知っていたら、 はたしてこの夫婦神に「夫婦円満」を祈願していいのやら・・・(笑)。 出会いは確かにドラマチックですが、須勢理姫命はたいへん嫉妬深い神。 そして大国主命はそんな妻がありながら、宗像の女神との間に子をもうけたりしてます。 事代主命も須勢理姫命との間に出来た御子ではありません。
こちらは金龍神社。後醍醐天皇ゆかりの神社とか。 御祭神は金龍大神(きんりゅうおおかみ)です。 御神徳は開運財運。ここに来たら絶対に外せない神社ですね。
金龍神社のすぐそばにある、枚岡神社遙拝所。 河内国一宮の枚岡神社は、元春日とも呼ばれます。 春日大社に祀られる天児屋根命と比売神は、枚岡神社からの勧請なのです。 逆に武甕槌命と経津主命は春日大社から枚岡神社に迎えられています。 そのせいか、同じ春日造でも第1殿から第4殿の御祭神の並び方が 枚岡神社と春日大社とでは違っています。
枚岡神社遙拝所のあたりから先は、「奥の院道」と呼ばれているそうです。 この先にある紀伊神社が、春日大社の奥宮と呼ばれていたからだとか。 なかなかいい参道ですが、参拝者の姿はほとんどありませんでした。 出会ったのは外国人ばかりでした。
さらに進むと、宗像神社があります。 御祭神は三女神ではなく、市杵島姫命。 案内板に「天河弁才天」とも書かれてありましたので、 この御祭神は天河神社からの勧請なのでしょう。
こちらは伊勢神宮遙拝所。 いろいろな神社でよく見る神宮遙拝所と違って、ここには鳥居がありません。 普通の人は参道側の画像左手から右手方向に参拝すると思います。 しかし方角的にどっちから遙拝するのか迷うところです。 私は右手から左方向、つまり東南東に向いて参拝しました。 天照大神さま、間違っていたらすみません。
最後は紀伊神社です。 御祭神は、五十猛命(いたけるのみこと)、大屋津姫命(おおやつひめのみこと) そして抓津姫命(つまつひめのみこと) 五十猛命は樹木の全てを司る神で、大屋津姫命と抓津姫命はその妹。 神話では全国に樹木を植えたあと、紀伊国に祀られたとされています。
若宮十五社めぐり。 ブログではだいぶ端折りましたが、参拝者も少なかったこともあって ゆっくりと廻らせていただきました。 春日大社の摂社は北方向にもあります。 1kmに及ぶ参道もなかなかだと見直しましたが、 若宮十五社めぐりはお勧めです。 さすがは「春日のパワースポット」だけのことはありますね。 でも「パワースポット」って言うのはやめて
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