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2015.10.07
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カテゴリ:一ノ宮

s-izumodaijingu.jpg

出雲大神宮

丹波国一ノ宮

京都府亀岡市千歳町千歳出雲

出雲大神宮公式HP

 

■御祭神

        大国主命

        三穂津姫命

 

 

IMG_1400.jpg

 

 


出雲大神宮のHPによれば(「丹波国風土記」逸文)

「奈良朝のはじめ元明天皇和銅年中、
大国主命御一柱のみを島根の杵築の地に遷す。
すなわち今の出雲大社これなり。」と記します。
よって当宮に古来より元出雲の信仰があります。

とのこと。

つまり、出雲大社(明治以前は「杵築大社」)の御祭神・大国主命は

この出雲大神宮からの勧請だということ。

私を含めて「信じられない」と言う方が多いと思いますが、

よく考えるとそう思える根拠は希薄です。

記紀神話によれば、出雲大社創建の起源は「国譲り」であり

神代の時代の神話は歴史上で「いつ」と語れないのです。

 

 

IMG_1623.jpg

 

 

また、もう一柱の御祭神・三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)は后神ですが

大国主命の神話が詳しく語られる古事記には登場しません。

日本書紀の葦原中国平定(国譲り)の場面の

「一書にいう」の第二に名前だけ出てくる神で

高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)の娘とされています。

正妻とされる須瀬理姫命(すせりびめのみこと)ではなく、

なぜ三穂津姫命なのか気になるところです。

三穂津姫命は島根県の美保神社に事代主命と共に祀られています。

しかし三穂津姫命は事代主命の母ではありません。

 

 

 

IMG_1394.jpg

 

 

先にご紹介した「丹波国風土記」逸文によればここは「元出雲」ですが、

少なくとも鎌倉時代末期には、

「定説」通り御祭神は出雲大社からの勧請と認識されていたようです。

 

徒然草・第二百三十六段

丹 波に出雲と云ふ所あり。
大社を移して、めでたく造れり。しだの某とかやしる所なれば、
秋の比、聖海上人、その他も人数多誘ひて、
「いざ給へ、出雲拝みに。かいもちひ召させん」とて具しもて行きたるに、
各々拝みて、ゆゝしく信起したり。
御前なる獅子・狛犬、背きて、後さまに立ちたりければ、
上人、いみじく感じて、
「あなめでたや。この獅子の立ち様、いとめづらし。深き故あらん」
と涙ぐみて、
「いかに殿原、殊勝の事は御覧じ咎めずや。無下なり」と言へば、
各々怪しみて、「まことに他に異なりけり」、
「都のつとに語らん」など言ふに、
上人、なほゆかしがりて、おとなしく、物知りぬべき顔したる神官を呼びて、
「この御社の獅子の立てられ様、定めて習ひある事に侍らん。ちと承らばや」
と言はれければ、
「その事に候ふ。さがなき童どもの仕りける、奇怪に候う事なり」とて、
さし寄りて、据ゑ直して、往にければ、上人の感涙いたづらになりにけり。

 

意訳

丹波出雲という所に、出雲大社から神様を勧請した立派な神社がある。
聖海上人など多くの人々を招いたところ、
狛犬が背中合わせになっていたことに聖海上人はひどく感動された。
聖海上人は涙を流して
「このすばらしさが理解できないわけはない」とも言った。
その謂われを知ろうと聖海上人が神職に尋ねたところ、
「けしからん。近所の悪ガキの仕業です」
そう言って、狛犬を元通りに据え直した。
聖海上人の感涙は無駄になった。

 

上記のように、徒然草(吉田兼好)には

「丹波の出雲は大社をうつした」と書かれています。

ところで徒然草に書かれた狛犬ですが、

子供の悪戯で逆さまに向けることが出来たのかどうか疑問ですね。

しかし、狛犬が石で造られるようになったのは比較的新しく

古くは木造のものが多かったのだそうです。

 

 

IMG_1381.jpg

 

 

本殿の扉の前に置かれた木製と思しき狛犬。

これくらいの狛犬なら「悪戯」出来そうです。

ただし現在は一般人はここに入ることは出来ませんが。

一ノ宮 No.13

              「出雲大神宮 その2」磐坐・上ノ社につづく
 

 

下矢印 
やっぱり出雲大社は古くなかった? 
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Last updated  2019.06.01 22:16:18
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