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カテゴリ:一ノ宮
出雲大神宮 丹波国一ノ宮 京都府亀岡市千歳町千歳出雲
■御祭神 大国主命 三穂津姫命
「奈良朝のはじめ元明天皇和銅年中、 つまり、出雲大社(明治以前は「杵築大社」)の御祭神・大国主命は この出雲大神宮からの勧請だということ。 私を含めて「信じられない」と言う方が多いと思いますが、 よく考えるとそう思える根拠は希薄です。 記紀神話によれば、出雲大社創建の起源は「国譲り」であり 神代の時代の神話は歴史上で「いつ」と語れないのです。
また、もう一柱の御祭神・三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)は后神ですが 大国主命の神話が詳しく語られる古事記には登場しません。 日本書紀の葦原中国平定(国譲り)の場面の 「一書にいう」の第二に名前だけ出てくる神で 高皇産霊尊(たかみむすびのみこと)の娘とされています。 正妻とされる須瀬理姫命(すせりびめのみこと)ではなく、 なぜ三穂津姫命なのか気になるところです。 三穂津姫命は島根県の美保神社に事代主命と共に祀られています。 しかし三穂津姫命は事代主命の母ではありません。
先にご紹介した「丹波国風土記」逸文によればここは「元出雲」ですが、 少なくとも鎌倉時代末期には、 「定説」通り御祭神は出雲大社からの勧請と認識されていたようです。
徒然草・第二百三十六段
意訳
上記のように、徒然草(吉田兼好)には 「丹波の出雲は大社をうつした」と書かれています。 ところで徒然草に書かれた狛犬ですが、 子供の悪戯で逆さまに向けることが出来たのかどうか疑問ですね。 しかし、狛犬が石で造られるようになったのは比較的新しく 古くは木造のものが多かったのだそうです。
本殿の扉の前に置かれた木製と思しき狛犬。 これくらいの狛犬なら「悪戯」出来そうです。 ただし現在は一般人はここに入ることは出来ませんが。 一ノ宮 No.13 「出雲大神宮 その2」磐坐・上ノ社につづく
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Last updated
2019.06.01 22:16:18
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