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<信州は笠取峠の「自休(jiq)陶房」> ♪ 陶 房 暦 ♪ ★日々、陶房近辺の様子は こちらからどうぞ! 【『花と器と地蔵さんと』】 ★半歌仙 -夕ざくら-の巻を、ご覧下さい★ ★★★連句 歌仙 【ちごゆりの巻】 ★ jiqの日記 [全3164件]
◎『億万長者は ハリウッドを殺す』 上/下 ・広瀬 隆 ・講談社 ~映画『J・エドガー』を観ようとしていたところに、丁度「リュウちゃん」さんの記事とぶつ かり、映画の背景でもあるこの本(ノンフクション)を紹介していたので早速に。 米国建国からレーガン大統領までの時代に於ける「ゴールドフィンガー」による陰謀と世界支 配の実態全貌がここに明かされる、超労・大作。1頁42字×20行、上下合わせて542頁!! 輸送・資源・科学・技術・食糧・政治・軍事・司法・教育・報道・娯楽・金融これら全てを操 る「ゴールドフィンガー」とは、モルガンとロックフェラー家である! 近代の戦争・米国内の怪事件・事故、もちろん大統領暗殺やハリウッド俳優の「自殺」や 「赤狩り」等々の一方、米国内大学設立・奨学金・芸能関係のあらゆる「章」からノーベル平 和章に至るまでが、仕組まれ、プロパガンダ的映画による操作、FBI他の諜報機関で牛 耳り、束ねる著名な企業の数々が、この「両家」に支配されている現実に圧倒される。 原発関係だけでも引用してみよう。 「キューバ侵攻に失敗したCIA長官」と「大戦後にナチスの解放を求めた」「ドイツ占領軍 の将軍」が経営する「ベクテル社」、その会社が「いま冬時代のアメリカにあって、ターゲット として狙っているのが、わが日本である。それは原子力発電所だけでなく(中略)ことに 再処理工場の建設で動く大金をせしめようとする動きがでてきた。この元ナチス一派と コンタクトしているのは、日本の九つの電力会社を代表する電気事業連合会である。」 「いまや全世界のなかでわが国だけが、猛烈な勢いで原子力発電所に没頭し続けてい るが、安全PRの」宣伝文は「1950年代のアメリカ原爆実験時代」のものを翻訳すれば 「一字一句変わらないものが日本で使われている異常さ」・・・1986年の著作ではあるがそ の指摘通り時代は推移してしまい、2/10アメリカはスリーマイル事故後原発新規建設を 決めている、しかも”東芝”子会社の原子炉である・・・ 当然86年以降の流れも、この”両家”の実効支配が変わっていないことは、現在米国内 「1%」行動にも現れ、世界もこれと対峙している日々である・・・続編を期待したい!
◎『積極的 その日暮らし』 ・落合 恵子 ・朝日新聞出版 ~「14×59、これは連載時のこのコラムの文字数だ。(中略)一行を14字で書」いている ので見開き2ページに収まり、310ページだから 155 ! のコラム集。・・長くなりそうだ・・・ ・井上ひさしさんが(中略)多くの公憤は、私憤から生まれる、と。そうなのだ。母の介護 を通して、この国が高齢者をどのように考えているか痛感させられた。 怒髪パーマを かけなくとも、わたしの髪は天を衝く、である。 ・"どれだけ多くのもので、ではなく、どれだけ少ないものでやっていくか"と。 ・性格が悪いほうだ、とは思っていない。自分について、だ。かといって、"いいひと"だ とも思っていない。ヘソ曲がりなところがある。(中略・それで)考えるしかないのだが。 ・終戦の年にうまれたという偶然を、平和への必然に変える旅は続く。 ・(CD「1945」を母が聴いたら)たぶん言うに違いない。"懐かしいねえ。でも、戦争を、懐 かしさという思い出にしちゃいけないね"とでも。 ・"正しい戦争なんて、あるもんか"。母が、珍しく烈しい口調で言ったのは、ラジオから 『尋ね人』の声が流れた八月の夜、だったか・・・・・。 ・『世界で一番の贈りもの』 この小さな絵本を、クリスマスに、わたしは「戦争を知らな いひと」に贈る。戦争をするのが人間であるなら、「しない選択」ができるのもわたした ちである、と信じて。 最終篇~この「地震列島」で原子力発電は、本当に持続可能であるとまだ言い切るの か。(中略) 電気がなくてはいのちを維持できないひともいることを心にとめた上で、 原発そのものを、そしてどこまで不自由さをシェアできるかを再度深く考えることも、物 理的に被災地の外にいる「わたし」にもできることのひとつ、であるはず。(2011.3.19) ・・・同時代を著者と共に歩いてきた・・三月の集会までに輪が、広がることを願って!!!
◎『死ぬ気まんまん』 ・佐野 洋子 ・光文社 ~以前にも書いたが、こちらの加齢とともに、同時代の空気を吸った個人作家を採りあげる 事が多くなり、出版社も没後編集での上梓を急ぐことに・・・この先も井上ひさしを始め本欄 で・・・。それにしても2010年72歳は、いくら『死ぬ気まんまん』だったとしても早すぎた・・・。 書題の「エッセー」と、築地神経科クリニックの平井達夫氏との対談を挟み、「知らなかった」 黄金の谷のホスピスで考えたこと-、そして『「旅先のひと』佐野洋子の思い出-」を関川夏央 が追悼文を寄せている。 (挿画・題字・本文イラストも著者が!)・・・その関川氏~ 「この本の基本形は、すでに2009年秋にはできていた。まだ原稿を書くつもりだから急ぐこと はない、と佐野さんが言うので進行を止め置いた。(中略)思い残すことも少なくはなかったの ではなかろうか。」・・・そんな"佐野語録"~・私が愛する人は皆、死人である。 ・あー年を とるのは何と清らかなことなのか、と自分で感動にんぞしていた。 ・私は今のように、老人 を扱うことを忘れた、役に立たなくなったものはいらないという国に生まれてきてしまった悲 劇は、戦後民主主義と一緒に入って来た片手落ちの考えだと考える。 ・いくら死ぬ気まん まんでも、なかなか死ねないのかと思うと、気落ちがする。 ・私は極め付きのミーハーで ある。ジュリーのコンサートに行った。(先の本でねじめ正一も、だった) ・私は今が生涯で一 番幸せだと思う。七十歳は、死ぬにはちょうど良い年齢である。・・・キリがないが、対談では 「早く死ねばいいのになんて思っている人が、なかなか死ななかったりねえ。」「それに無駄 ですよ、寝たきりで百歳以上生きたりして。」「誰が死んでも世界は困らないわけですよ。」 『知らなかった』では、苦しみのすさまじさに触れながらも「私は見栄っぱりだから、これ以上 言わない。」そして「私の家の前の林の向こうの丘のふもと」の「ラブホテルみたいな」ホス ピスに"美男"「アイカワ先生」を訪ねヒトメボレで即入院し、患者を活写し「死ぬまで人は生 きているのだ。」を「考え」るのだった・・・。 「あの才能あるわがままな人には、さぞ悔しかったことだろう。」(関川)・・・同感、無念!!! ★関連本 『クク氏の結婚、キキ夫人の幸福』・朝日新聞出版 91.92年の書09年初版 ~「書いた事も 忘れていた。(中略)元気だったなあという事だけである。すけべで嫌らしい。」と著者。
◎『もうすぐ夏至だ』 ・永田 和宏 ・白水社 ~生命物理学者であり歌人の著者、歌人・故 河野裕子の夫君だったことを知りました・・・ 「はじめてのエッセイ集ということになる。(中略)かなり前からのささやかな望みであったが 今回このような形で一冊になったのは素直にうれしい。」 「ほぼ四十年という時間をサイエンスに関わってきたことになる。実質的に研究者として仕 事を始めてからもすでに坂十年。そして、もう一つ、私にはほぼ同じだけの、あるいはそれ より少し長い、歌人としての時間があった。」そんな中「河野裕子に出会ったのは、京都大 学の楽友会館の一室であった。(中略)その夜顔合わせを兼ねた歌会があり、河野の出した 歌は、-揺すらむとして不意にまがなし少年めき君はあまりに細き頸してゐる-というもので あったが、(中略)『なんで、こんなんわからへんの』と平気で言ってのけた、その生意気さが 当夜の印象の全て。」「四年もつきあって」「就職一年目に河野と結婚。」 「わが家は妻(河野裕子)も娘(紅)も息子夫妻もみんな歌人という不思議な家」(著者の父も) (このころは)「河野との戦争のようなものであった。」「歌集『日付のある歌』のなかで、私にも っとも切実な一首は、 -何といふ顔してわれを見るものか私はここよ吊り橋ぢやない- という歌である。2009年九月二十二日。(中略)河野が脇の下を手に触れさせた。」そして 2010年逝去・・・「河野裕子が亡くなって四か月が経った。もう四か月なのだろうか、まだ四 か月なのだろうか。どちらでもないような気がする。 -たつたひとり君だけが抜けし秋の日 のコスモスに射すこの世の光- 永田和宏」・・・「私は河野の死後、それでも何とか平静を保 って生活しているのは」-歌人として死にゆくよりもこの子らの母親であり君の妻として死ぬ- 「たぶん河野のそのような思いに支えられているのだろうと思う。」 - 生きてゆくとことんまで生き抜いてそれから先は君に任せる - 裕子/ そして、著者 の歌、-母を知らぬわれに母無き五十年湖に降る雪降りながら消ゆ-と、母や故郷、生立ち、 日常、多忙な講演・研究活動の日々が、裕子亡き日まで綴られる・・・・ 。「あとがき」でも、 「本書を見ることなく、昨年亡くなった河野裕子に感謝したいと思う。彼女は、死の前日まで 歌を作りつづけた。(中略) その作品によって支えつづけられているという気がするのであ る。」と結ぶ。・・・鎮魂と夫婦愛に思いを馳せてくれる本である。!! (『子規絵日記』の茄子絵を表紙にして、菊地信義の装幀)
「ほっ」とすることばのかたちねこやなぎ ![]() ・・・topの芽も日増しに開き・・・ ★【教えてください】以前は、highとwideの数値をかえていたのですが・・・★ |一覧| |