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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2017年02月26日
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「でぇりゃぁあああああああああ!!」
 「あぁ、もぉ!数が多くてメンドクサイわね!ファイアボール!」
 天の村雲が目の前に立ちはだかる魔物を切り捨て、そしてエリーの放った超特大のファイアボールが俺の後ろから迫ってきた魔族を焼き払った。
 チラッと足元を見てみると、そこには数え切れないほどの魔物達の屍の山。
 もうどれくらいの時間こうして戦い続けてんだろうか……たぶん、ゆうに1時間以上は経過してるはずだ。
 正直どれだけ倒したか数え切れないくらいに魔物達を倒したはずなんだが・・・
 それなのにまだまだ俺達の目の前には今まで倒した以上とも思えるくらいの大量の魔物達が立ち塞がり、そしてその奥では金髪の青年が余裕の笑みを浮かべてやがるんだが?
 てかアイツ、この1時間強。微動だにせずにずっと腕を組んで立ったまま俺達の方を見てきてるんだが?暇人か?
 「はぁ・・・はぁ・・・ったくよぉ……何て数いやがんだよ。倒しても倒してもキリがねぇぞ」
 「あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
 怒声を思いっきりあげてから大きくため息をしてこっちを見てきたエリー。
 「ったく、本当ね。ベリル‥‥このままじゃジリ貧よ」
 流石にこんだけの魔族達と連戦したのは初めてだし、こんなことは今後ないと思いたい。
 てか、本当もう連戦連戦で体力がもたねぇよ・・・いや、うん。体力が持たないと言っても、体自体には傷はほぼないんだよ。ダメージはほぼ受けてない、ただな?本当もうずっと戦い続けで疲れてるんだわ。
 チラッと横を見てみると、大きく肩で息をして本当に辛そうにしてるエリーの姿が目に入った。
 ふむ・・・そろそろどうにかしねぇと俺もエリーももたねぇな。
 「くくく、思った以上にやるではないか、だがな?お前達もこれまでのようだな」
 ちっ・・・すかした顔しやがって、腹立つな。
 てめぇでは何もやってねぇくせによ、何偉そうにしてやがんだよ。本当気にいらねぇな。
 「手下達ばっかりにやらせやがって・・・少しはてめぇも剣を持って俺達の方に向かってきたらどうなんだよ」
 「ふん、俺様が手を下すまでもない。それに小僧よ、数を集めるのも将の力なのだ」
 「はっ!そう言って本当はあたし達と戦うのが怖いのよ。そうでしょ?」
 エリーの売り言葉にのることもなく、奴は涼しげな表情を向けてきてやがる。
 「無傷でいられる自信がないんでしょ?正直にそう言いなさいよ」
 「まだそのような減らず口を叩けるか。俺様との戦力差は見るからに明らかではないか」
 本当、嫌なやつだな。だが、奴の言うとおり、まだまだ沢山向こうには魔族達が控えてるしなぁ・・・
 俺もエリーももう限界ちけぇしし、このまま戦い続けたらぜってぇ近いうちにやられちまう。
 「相手はかなり疲弊しているぞ。このまま一気に畳み掛けてしまえ!2人を倒した者には相応の褒美をとらせてやるぞ!」
 金髪の青年の言葉にその場にいた魔物達は大きな咆哮をあげ、やる気満々で俺とエリーの方へと襲い掛かってきた。
 「おいエリー、まだいけそうか!?」
 「だ、大丈夫よ・・・」
 「あんま無理はすんなよ?ヤバイと思ったら後は俺に任せてすぐに後ろに下がれ」
 「何言ってんのよ。あたしが後ろに逃げるわけないでしょ?てかベリルの方もかなりしんどそうに見えるわよ?あんたも無理しないでよね」
 手に持った天の村雲を再び強く握りなおし、迫り来る魔物達を相手にしようとしたんだがな?

 ヒュン、ヒュン。

 急に俺の耳に風を斬る音が近くから聞こえてきたんだ。
 !?
 そして、その風斬り音が聞こえたと思った瞬間、こっちに迫り来る魔物達がドンドンと倒れていった。

 第39話 お ま た せ その1.終わり
              その2.へ続く





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最終更新日  2017年02月26日 10時33分24秒
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