カテゴリ:007
オーオーいきます80年代 少々「東西冷戦」づいてしまったから… ゴソゴソ コレ観よう 昨年主演俳優が交代した007シリーズ。 ちょうど20年前にも交代が行われたのがこの映画 「007/リビング・デイライツ The Living Daylights」 『危険を生きるニュー・ジェームズ・ボンド』 監督:ジョン・グレン 主題歌:a-ha 出演:ティモシー・ダルトン マリアム・ダボ ジョー・ドン・ベイカー ジェローン・クラッベ シリーズ第15作目。ロジャー・ムーアに代わり4代目ティモシー・ダルトン登場作。シリーズ25周年を記念して制作費も高額で、力の入った作品。 a-haによる主題歌は、ファンの間では今でも人気が高い。 「どんな話?」 東西冷戦真っ只中、幕開きは演習中の004殺害。007はKGB高官の将軍の亡命任務を成功させる。将軍からKGBによる西側諜報員抹殺計画の情報を得て、007はKGB長官暗殺を命じられる。しかしそこには陰謀が存在していた。 やっぱりダルトンさんはイイ 一般には最も真面目なボンドと評されているが、確かに歴代で最も英国紳士かつ正義感の強いボンドだ。正義のために任務をないがしろにするのは次回作「消されたライセンス」でそのものずばりの内容になるが、本作でもその片鱗が伺える。 何より眼の演技はダルトンさんが一番だ たとえ足が短くても犬顔でも()、あの「眼力」にはまいった 私はコネリーファンなのでワイルドなボンドが一番だが、原作の「007=プロの英国人スパイ、紳士にして殺し屋」のイメージに最も近いのはダルトン・ボンドだと思う。 立ち居振る舞いも綺麗だしね とにかく私の好きな作品の1つだ でもみんなの評価が低いのはなぜだろう? 前半の追いかけ合いやラストの空中スタントはかなりの迫力だし、遊園地のシーンなんかもイイと思う。ストーリーも二転三転してくれるけどなぁ… 想像だが、制作サイドは本作以前からシリーズ全体をもっと人間的なアクションに戻したかったのではないか、つまり原点回帰したかったのではないかと思う。 ムーア・ボンドがかなり煮詰まっていて、そのままではアクション・コメディに近づきつつあった。「ユア・アイズ・オンリー」で挽回をはかったものの、ムーアさんのイメージではもはやムリがあって後が続かない。そこで役者の交代と原点回帰を同時に実行したと見るのが自然だと思う。 本作は ・体を使うアクションが多い ・小道具・秘密兵器が少ない ・悪役を現実に近づけた ・アフガニスタン等時事ネタを取り込んだ 設定なので、確かにそれまでと比べると一見スケールダウンしたように見えるし ・ボンドガールに色気が少ない ・色事のシーンが少ない ので007=ムーア・ボンドのイメージを持つファンからはウケが悪かったのではないかなぁ でも、ふっきれずに映画全体にそれまでのイメージが多少残っている感じがあって、その中途半端さが不人気の原因だと思う。 そんなボンドじゃないのに、冒頭から色事師を匂わせるのはいただけない おかげでダルトンさんまで不評だ 昨年の「カジノロワイヤル」での思い切った変更が大成功だったので、なおさら可哀そう と言う訳で、クレイグさんにはぜひとも頑張って頂きたい オススメできる:007映画初心者、原作の読者 オススメしない:ムーア・ボンド、ブロスナン・ボンドのファン、東西冷戦を知らない人 押していただければ励みになります お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月27日 13時17分47秒
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