「ワンダーランド駅で」(1998 米)
台風でダイヤが乱れてるのに大和川の増水で徐行。その上、杉本町駅を過ぎたら急停止!エッ!?何なにナニ!?「只今、当列車は人身事故のために急停止いたしました!」え゛え゛え゛え゛ぇ゛~…/(x_x)\しんどい…(T_T)こんな時はワンダーランドへ行きたい…「次の停車駅はワンダーランド、ワンダーランド」それはこの映画(^-^)b「ワンダーランド駅で Next Stop,Wonderland」(1998 米)監督・脚本:ブラッド・アンダーソン出演:ホープ・デイヴィス アラン・ゲルファント フィリップ・シーモア・ホフマン「どんな話?」恋人と別れたばかりのエリンは、母親に勝手に恋人募集の新聞広告を出されてしまう。一方、配管工のアランは思うように海洋生物学の勉強をできずにいた。同じ電車の路線を使いながらめぐり会うことのない2人だったが…軽い癒し系ラブロマンス。出会いそうで出会わない、すれ違いを楽しむお話だ。もちろん最後にはめでたく出会うので、ご心配なく。(^_^)主人公たちそれぞれの生活を別々に描きながら、関係する人々も軽く描きながら、徐々に接点ができていく。それでいて当人同士は全く出会わないとことん出会わない見かけてもそれは他人え~いイライラするもう少しなのに早く出会って!お願い、を楽しむ映画。( ̄ー ̄)物憂げなボサノバがこれまたぴったりで、休日の午後にぽっかり時間が空いた時なんかにオススメ。そんな感じの映画なので、男性には向いてないかも。だってお見合い公告を観たアランの弟と悪友たちは、ディープ・キスまでいったら勝ちなんて俗悪な賭けをしてるし、連絡をしてくる男たちはもっともらしいことを言うけど下心丸見え。エリンの鋭い突っ込みにどの男性もたじたじ。てか気付くのが当たり前なアプローチしかしないすぐバレるようなウソをつく男性たちがかなり滑稽に描かれる。主役は看護師のエリンと、家業の配管工ではなく海洋生物学に興味があって学校に通っているだけでなく水族館でボランティアのダイバーまでしているアラン。彼の設定は出来過ぎかな。(^_^;)2人が使っている路線に「ワンダーランド駅」があるんだけど、名前から想像されるような豪華な設備や大規模な娯楽施設があるわけではなく、ドッグ・レース場があるだけ。アランの父親が借金を作る原因になっている哀しい場所なんだけど、奇麗な海岸があって、早く出会って早く2人で歩けよこんちくしょう!なんて思いながら観続けてしまう訳ですね、これが。アランに気のある可愛い同級生や弟たち、恋多きエリンの母親や元彼のホフマンさん、熱心に声をかけてくる患者の男性等々いろんなエピソードがちりばめられている。ちょっとひっかかる所があってもすんなりと呑み込めてしまうのはバランスがイイからかな?とにかくしつこくない。単に描き方が浅いだけなのかもしれないけれど。そのせいか、当人たちにあまり感情移入しない。第三者的観客的な立場で観られるのでとにかく楽だ。読書好きとして気に入ったのが、うっかり床に本を落としたエリンに本屋のおじいさんが言った言葉。『一度開いた本を読まずに閉じてはいけない。』ま さ にその通ーり!(`へ´)b何かしら心に響くものがあるハズだから、落して開いた本でもとにかく読むべし!イイ言葉だ。とにかく、あまり作り過ぎていないのがなんとなく爽やかで、気分の良い映画だった。オススメできる○:ハリセンボン(魚)が好きな人オススメしない×:ドラマティックで派手な展開が好きな人アンダーソン監督作品で有名なのは「マシニスト」(2004)かな。新作「暴走特急 シベリアン・エクスプレス」(2008)は、本国ではそこそこの評価だったのになぜかDVD(12/9リリース)。ま、観られるだけ良しとしよう。押していただければ励みになります