アール・フッカー最初に聴いたのはレッド・ツェッペリンのファ-スト「YOU・SHOOK・ME」だった。単純なコードなんだけど妙にひっかかる。これがブルースであり、アール・フッカーという人が作ったというのは随分後になってから知った。 ■「YOU・SHOOK・ME」という曲について シカゴ・ブルースの重鎮、ウィリー・ディクソン作。ジョン・リー・フッカーのいとこにあたるアール・フッカーが、1962年初めにエイジより放ったインストゥルメンタル・ヒット「Blues Guitar」をバックに、同年、マディ・ウォーターズがチェスにて自身のヴォーカルを乗っけたもの。これがなんともいい味出しているんです。マディが歌うとこれぞブルースになります。 2番の歌詞は、ロバート・ジョンソンの「Stones In My Passway」の一節が引用されています。 ■演奏上の留意点 3コードの普通のブルース進行。Led Zepplinもライブで演奏する際は、ソロの順序などは適当に入れ替えながら演奏していたようです。 ■参考音源 アーティスト名 Muddy Waters アルバム名 不明 (1962年 チェス) コメント 「ツェッペリン・クラシックス」で紹介されている音源。ここで聴けるギターは、アール・フッカーでしょう。ジミー・ペイジの弾いているスライドギターは、この演奏を意識しているようです。 曲名 Stones In MY Passway アーティスト名 Robert Johnson アルバム名 (1937年6月 ヴォカリオン) コメント 「ツェッペリン・クラシックス」で紹介されている音源です。 この曲の歌詞が、LED ZEPPLIN版「You Shook Me」の2番に引用されています。 歌うように弾くブルースギタリストです。 ジャズ的に弾くというか、ギンギンでなくメロウでそれでいて、まったりとしているというかとにかくいい味出してます。 レッド・ツェッペリンのジミー・ページが彼の2弦ギターに憧れて使用したというのは有名な話。「ユー・ドント・ラブ・ミー」1963年の作品なんだけど、弾きかたはジェフ・ベックの「ワイアード」。アールがいかにすごいかはバディ・ガイ、BB・キングがあいつにはかなわないといっているところからもうかがい知れます。「トゥ・バッグス・アンドローチ」というアルバムを購入していただければその凄さがわかります。ロックを目指した人達が辿った音がこのアルバムにあります。 このアルバムはギターがしゃべってるよ。 |