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カテゴリ:2007年鑑賞映画
映時間 143分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開 (ギャガ・コミュニケーションズ) 初公開年月 2007/04/28 ジャンル ドラマ 映倫 PG-12 【解説】 「アモーレス・ペロス」「21グラム」の俊英 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、 旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに描き出す 衝撃のヒューマン・ドラマ。 モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で 孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が 同時並行で鮮やかに綴られていく。 日本から役所広司とともに参加した菊地凛子が各国の 映画賞レースを賑わせ日本でも大きな話題となる。 モロッコ。険しい山間部を走る一台のバス。そこに乗り合わせた 一組のアメリカ人夫妻、リチャードとスーザン。 壊れかけた絆を取り戻すため二人だけで旅行にやってきた。 ところが、遠くから山羊飼いの少年が放った銃弾が運悪く スーザンの肩を直撃する。 血まみれの妻を抱え、医者のいる村へと急ぐリチャード 。一方、夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちの 面倒をみていたメキシコ人の乳母アメリア。 息子の結婚式に出るため帰郷する予定が、夫妻が戻らず 途方に暮れる。 仕方なく、幼い子供たちも一緒に連れてメキシコへと 向かう決断をする。 やがて事件を起こしたライフルの所有者として、 最近妻が自殺したばかりの東京の会社員、ヤスジローの 名前が浮かび上がる。そんな彼の女子高生になる聾唖の 娘チエコは、満たされない日々に孤独と絶望を募らせていた…。 【感想】 () 感想は辛口ですが、は少なくないです(笑) この映画は感想が難しいですね・・・いろいろな賞を とっている秀作なのかもしれませんが、正直私には イマイチわからなかった作品です。 <わからないという表現はおかしいかな・・・割り切れないものが残る、 すっきりしない気持ちになると言う表現のほうがいいかな。。。) モロッコ、メキシコ、日本と舞台が変わるので、4つの物語が 同時に進行して行くので、最後まで飽きることなく 観ることができましたし、いろいろな問題提起も感じましたし、 悪い作品ではないと思うのですが、好きかと言われたら、 好きとは言えない作品かもしれません。 理由はネタバレにあります。。。 私には後味があまり良くなかったので・・・ そして、日本のパートの必要性もあまり感じられませんでした。 また、日本人として、東京に住む私にとって、 東京って、今の若者って外国人から見るとあのように見えるのかと 思うとちょっとショックでした。 結構オーラの強いブラピとケイトですが、今回はそういうオーラを 消して?普通の夫婦と言う感じが出ていて良かったと思います。 役所さんは出演シーンが思ったより少なくて、残念でした。 刑事役の二階堂さんもなかなか良かったと思いました。 ガエルガルシアベルナルやマイケルペーニャも出ていましたが 私としては、乳母役のアドリアナ・バラッザやモロッコの 少年兄弟、モロッコのガイド(通訳)の人が印象に 残りました 遠い昔、言葉は一つだった。 神に近づこうと 人間たちは天まで届く建物を建てようとした。 神は怒り、言われた。 ‘言葉を乱し、世界をバラバラにしよう’ やがてその街は、バベルと呼ばれた。 (旧約聖書 創世紀11章) 以下ネタバレです。<反転して下さいね> ブラッドダイヤモンドも重い作品でしたが、レオが 亡くなるシーンは切なかったですが、ラストには 希望が感じられました。 この作品ではその希望みたいなものを感じとることが できませんでした。 アメリカ人夫婦や日本人親子のラストは希望を感じ られるのですが・・・ と言うのは、事件を起こしたモロッコの銃を撃った 少年の兄は警察に撃ち殺され、弟と父親は逮捕され、 メキシコ人の乳母は、息子の結婚式に出たいがために (息子ですもん、当たり前だと思います) 知らない人に預けるのが心配な為、良かれと思って アメリカ人夫婦の子供を連れてメキシコに行き、 事件に巻き込まれ、結果的には強制送還・・・ この事件で夫婦の絆を取り戻し、無事に退院し、 砂漠で自分たちの子供も奇跡的に見つかり・・・ というアメリカ人夫婦だけが結局はハッピーエンド みたいな感じがして(もちろん、この夫婦にも これからいろいろな試練があると思いますが)、 なんかすっきりしませんでした。 そして、ライフルの所有者だったと言うだけで、 物語になっている日本の必要性が私には わからなかったのです。 また、アカデミーノミネートの菊地さんには 同じ日本人として嬉しい思いはありますが、 体当たりの演技もすごいと思いますが、 今回観て、高校生にしてはちょっと 老けてるかなあと思いましたし、特筆すべき演技でも ないように思いました。彼女のファンの方がいたら すみません。 いろいろと思うところのあった作品ですが、 シーンとしてはリチャード(ブラピ)が、お礼として、 世話になったガイド(通訳)の男性にお金を渡そうとすると、 彼はがんとして受け取らなかったところと 銃を撃ってしまった弟が警察に撃たれた兄を見て、兄と一緒に 風を受けながら遊んでるところを思い出しているところが 好きでジーンとしました。 好きかと言われたら好きですとは強く言えない作品ですが(^^ゞ (嫌いではないですが)、言葉の壁、人種差別、文化の違い、 人間の弱さ、そして温かさ、いろいろなことを考えさせてくれた 映画ではありました。と言うことはやっぱりいい作品なのかしら?(笑) 後からじわじわくる作品なのかもしれません。。。 アメリカ人の男の子に「アメリアは悪い人なの?」と 聞かれた時アメリアが「いいえ、私は悪い人間じゃないの。 愚かなことをしてしまっただけ」という言葉が胸に残りました <↑パンフレット¥600クリックで公式サイトへ> <追記> 実は今日は109のポイントがたまっての無料鑑賞 しかもこの映画館だけ(かな?)初日プレゼントが ありました 私は黒が欲しかったのですが(汚れが目立たないから・笑)白を渡され そこで「黒にして下さい」とか言ったら、わがままなおばちゃんと 思われるかも(^^ゞとそのまま白を頂いてきました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.04.28 23:32:48
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