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カテゴリ:2008年鑑賞映画
CLOSING THE RING 運命の愛は、一度きりじゃない。 上映時間 118分 製作国 イギリス/カナダ/アメリカ 公開情報 劇場公開(松竹) 初公開年月 2008/07/19 ジャンル ドラマ/ロマンス 【解説】 第二次世界大戦前夜の1941年と50年後の1991年を 舞台に、一つの指輪に秘められた男女の切ない運命を 描いたラブ・ストーリー。 ヒロイン、エセル役には大女優シャーリー・マクレーンと 「The OC」のミーシャ・バートン。 共演に「サウンド・オブ・ミュージック」「インサイド・マン」の クリストファー・プラマー。監督は「ガンジー」「遠い夜明け」の 名匠リチャード・アッテンボロー。 【ストーリー】 1991年、アメリカ・ミシガン州ブラナガン。 長年連れ添った夫を亡くしたばかりのエセル・アンのもとに、 アイルランドから報せが届く。ベルファストの丘で彼女の 名が刻まれた指輪が発見されたというのだ。 しかし、そんな報せにもつれないエセル。 娘のマリーは、両親の長年の親友ジャックに真相を 尋ねるが、ジャックもまた過去を語ろうとはしなかった。 50年前、若きエセルは3人の青年、チャック、ジャック、 テディと青春を謳歌していた。やがて彼女とテディは 愛を誓い合うが、その直後、テディは出征してしまう。 その際、親友のジャック、チャックと一つの約束を 交わして戦地に旅立ったテディだったが…。 【感想】 <> <ラブストーリーとしてより、3人の男性のそれぞれの深い愛、 一人の男性の誠実な思いに泣けた作品でした> 予告編からとても惹かれていました。恋愛(特に純愛)映画は あまり好きではないので、好んでは見ませんが、 実話に基づいたお話で、シャーリーマクレーン、クリストファープラマーなど キャストもいいので観に行きました <実はこれを1本目に観て、次がスピードレーサーだったので スピードレーサーの感想が辛口になりました・笑> 私の予想では、何となく『君に読む物語』のような構成 (最初と最後に現在が出てきて真ん中、はほとんど 過去の出来事が描かれる)かと思っていたのですが 違いました(^^ゞ 映画は1991年(現在)と1941年(過去)のアメリカと 北アイルランド、 二つの時代、二つの大陸を結ぶ壮大なラブストーリーでした。 そして、ラブストーリーではありましたが、単なるメロドラマ ではなく過酷、残酷とも思える約束の物語でもありました 私は単純に愛の物語だと思っていたのですが、1941年の 戦争、1991年のシーンにも北アイルランドの 内紛状態が描かれ(ここは麦の穂をゆらす風を思いだしました)、 その部分の描写ではドキドキハラハラとある意味 サスペンスも感じました。 <1箇所、体がビクッと席から浮いた私でした(^^ゞ) 全体としては淡々としていると思いますが、現在と過去が 交互に描かれてはいても、わかりにくいこともなく、 また、エセルをはじめとする登場人物が50年の時を経た 今、かかわりがわかる展開も飽きさせることがなくて、 私は楽しめた作品でした 恋人(夫)テディとの愛に約束に束縛されて生きていた エセル、親友ティディとの約束を守り通したチャックとジャック、 そして、実はもう一人、テディとの約束に誠実に生きた クィンラン・・・そんな彼らの50年を観たのは切なかったです(T^T) 私が泣いたのは、大きくは3箇所(笑) 1.50年も自分の心を隠していたジャックの 心情の吐露 (50年も自分の気持ちを押し殺して、隠してエセルに 親友として接して来た彼が、涙ながらにエセルへの愛を 告白する姿に、50年かけてやっと本当のことが言えた 彼に涙してしまいました) 2.クィンランが50年も危険な丘で 採掘をし続けたわけがわかった時 (見ず知らずの兵士の死に、少年の時に遭遇、 「彼女に自由に生きてくれ!と言ってこの指輪を 渡してくれ」と彼に言われ、指輪を受け取ろうとした時に、 飛行機が爆発、指をを受けとれなかったことで50年間も 指輪を探し続けた彼の人生を考えるとたまらない気持ち になりました) 3.ラスト自分の閉ざした心がやっと開放され、 泣くことができたエセルのシーン (目の前で死んだ兵士の手をつかんでいたシーンはテディ へ別れができたのかな・・・ そして、そこで、クィンランから、亡くなる前の ティディの言葉を聞いて閉ざしていた心が開放されたのかな) 中でも1番ぐっときたのが二つ目でした エセルは愛していない人と結婚し、娘を産んだことで チャック(夫)をマリー(娘)の人生を不幸にしたかもしれない・・・ ある意味身勝手なのかもしれない・・・けれど責められることは ないと思う・・・それはエセルが悪いのではなくて、戦争が悪いのだから・・・ 愛する人を失って、.遺体は見つからず・・・そんなにすぐには あきらめられないと思う・・・愛はなかったかもしれないけれど エセルとチャックは、恋人と親友を亡くし、お互いを支えあって 生きてきたのだと思う(思いたい)・・・ 愛されてはいないとわかっていても、愛する人のそばに いることができて、チャックは幸せだったのかもしれないし、 娘マリーも父親に愛されて育ちそれは幸せだったと思うし、 愛する人を見つけてこれから前進できると思う・・・ <こんな風にトシをとりたいと思わせる素敵な二人> <今年で74歳> シャーリーマクレーンは本当に綺麗でカッコイイ!この人を見るたびに 自分もこういう風に年をとりたいといつも思います <今年で79歳> そして今回私のハートを射止めたのが(笑)クリストファープラマープレボーイ、ジャックに相応しく、ダンディで本当に素敵でした。 男のかたはこんな風に年をとってほしいわあ <今年で63歳> そのほか、クィンラン役の ピート・ポスルスウェイトは ダンデイなジャックとは対照的で、とても実直な感じで 存在感がありました <今年で22歳・瑞々しいです> 若い時のエセル役のミーシャバートンもかわいいお顔で(笑) ヌードを疲労して体当たりの演技でした <今年で25歳> エセルを愛する3人の若者の中では、若き日のジャックを演じた グレゴリースミスは、ジェームズマカヴォイに似た感じで素敵でした好みです(笑) またしても戦争に引き裂かれた愛、戦争によって守らなければならなくなった約束は、辛く、切なく、悲しいお話では あったのですが、救いのない物語ではなく、ラストは清清しささえも感じて、 後味の良い作品となりました。 運命の愛は、一度きりじゃないない・・・ 私にもまだまだあるのかしら(爆) 7月19日(土)から公開中 <パンフレット¥700クリックで公式サイトへ> 監督のリチャードアッテンボロー監督は今年85歳! 私には監督よりもジュラシックパークのおじいちゃんのイメージが 強いです(^^ゞ パンフレットにあった彼の言葉の一部抜粋です。 『・・・・数年前に娘と孫娘をスマトラ沖地震の津波で 失ってしまったのです。・・・このストーリーと私たちに起こった こととは違うかもしれませんが、愛する人を失ったと言う点では 似ています。愛する人を失った事実にどう立ち向かうか どうつきあっていくのか、どう対応していくのか、それは とても難しいことです。・・・』と彼の言葉は続いて行きます。 愛する人を失ってしまった監督だからこそ、この物語を 感動的な作品に仕上げているのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.07.26 02:22:32
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