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カテゴリ:2010年鑑賞映画
歌ってなんかいなかった。 愛を叫んでいたんだ。 二人の母に愛され、 その愛に傷つき、 彼はジョン・レノンになった。 上映時間 98分 製作国 イギリス/カナダ 公開情報 劇場公開(ギャガ) 初公開年月 2010/11/05 ジャンル ドラマ/青春/伝記 映倫 R15+ 【解説】 ビートルズ結成以前の若き日のジョン・レノンにスポットを当て、育ての母と 生みの母という2人の対照的な女性の間で揺れ動くナイーヴな青年の 愛憎入り交じる心模様を瑞々しく綴る青春ストーリー。 主演は「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」のアーロン・ジョンソン、 共演にアンヌ=マリー・ダフとクリスティン・スコット・トーマス。 監督は現代美術界を代表する女性アーティストの一人で、これが長編デビュー作 となるサム・テイラー=ウッド。 【ストーリー】 1950年代半ばのイギリス、リバプール。幼い頃から伯母夫婦のもとで 育てられたジョン・レノン。すっかり問題児となってしまったジョンを 厳しくしつける厳格な伯母のミミに対し、いつも優しく接してくれる 音楽好きの伯父ジョージ。 ところが、そのジョージが急死してしまう。悲しみに暮れていたジョンは、 葬儀の日に実の母ジュリアを発見する。やがて、意外にも彼女が すぐ近所に住んでいたことを知ったジョンは、ミミには内緒で会いに行く。 するとジュリアは、実の息子をまるで恋人のように迎え入れるのだった。 まだ新しい音楽だったロックンロールを愛し、奔放に生きるジュリア。 そんな彼女と過ごす秘密の時間を満喫し、いつしか彼女の影響で ロックンロールに夢中になっていくジョンだったが…。 【感想】 <> ビートルズ世代ではもちろんありませんが、高校は放送部でしたから、 よくお昼休みにかけてましたし、大学の放送研究会でもよく聞いてました。 メンバーではジョージ・ハリスンが好きでしたので、ジョンのファンと 言うわけではありませんが、予告編が音楽を含めて良かったですし、 キャストの1人のクリスティン・スコット・トーマスも好きなので 劇場に足を運びました。 日曜日のTOHOデーだったこともあると思いますが、ほぼ席は埋まって いました(160席くらいのスクリーン)観客層は、さすがビートルズ、 老若男女、若いカップル、熟年カップルとかなり幅広かったです。 さて映画の感想ですが・・・ 私はビートルズの曲は大好きですが、全てを知っているわけでもなく、 ましてやジョンの生い立ちなども知らなかったので、彼には産みの親と 育ての親と2人の母親がいたと言う事だけでも驚きでした (予告編で、それを知って観たいとも思ったのですが・・・) ジョン・レノンの映画なのですが、母親である私は、伯母のミミと 母のジュリアの立場になって、この作品を観ていたような気がします。 と言う事で、まずはキャストの紹介 ジョンを我が子のように育てる厳格であり、一方過保護でもあるミミと まるで恋人を愛するかのようにジョンに接し溺愛するジュリア 2人のジョンに接する態度は対照的。 でも、2人はそれぞの愛し方で、ジョンを愛している。 「私が母親よ」ポッと出てきたようなジュリアに、我が子のように 育ててきたジョンを取られてしまい、寂しい想いをするミミに特に感情移入。 演じるクリスティン・スコット・トーマスがまた上手いんだなあ・・・ 一方、アンヌ・マリー・ダフも自由奔放に生きるジュリアを魅力的に演じていて、 2人の女優さんの演技が秀逸だったと思います もちろん、ジョン演じる端正な顔立ちのアーロン・ジョンソンも好演、 ジョンに似てるとは思わないけれど、ジョンに見えたりする時もありましたし、 歌も良かったですし、声がジョンに似ているような気もしました ビートルズが誕生する前のお話とのことで、ビートルズの詳しい生い立ちを 知らない私でしたので、この映画でポール・マッカートニーやましてや 私の好きなジョージ・ハリスンまで出て来るとは思わず(ジョージは、 ほんのちょっとの出演でしたが(^_^;))私にとっては嬉しいサプライズでした ポール役のトーマス・ブローディー・サングスター、どこかで??と思ったら、 私が大好きなラブアクチュアリーで、リーアム・ニーソンの息子を 演じていた子でした。その後、トリスタンとイゾルデ、 ナニーマクフィーの魔法のステッキでも見ましたが、彼ももう20歳なんですねえ。 驚きました!ジョージ役のサム・ベルはミュージシャンで、演技は初めてなのですが、 ジョージ・ハリスンのファンだったようで、嬉しい映画初出演となりました。 ジョンとポールの出会いのシーン、ここで彼らは出会ったんだと思うと、 これがビートルズの始まりと思うと、なんかドキドキしてしまいました(*_*) また、その後、友人となったポールがジョンにギターを教えたと 言う事実も意外でした。Aマイナーから教えてたし(笑) ポールは実際には、ジョンより2歳年下なので、ジョンより若く 見えてもいいのですが、ジョン演じたアーロンが大人びているので、 ポール演じるトーマスは、アーロンと同じ20歳なのに、童顔なので、 彼よりやけに年下に見えてしまいました(^_^;) この映画を観て、ジョンって結構、悪がきだったんだあって知りました(笑) ポールは逆に生真面目な少年で、だから2人はかえって気があったのかな?(笑) ジョンは2人の母親に翻弄されたという時期もありましたが、2人の母に 愛されていたのは事実で、突然亡くなってしまった伯父さんにも愛されていたし、 悪がき軍団(笑)の友人もポールもジョージもいたし、 もちろんガールフレンドも(笑)タイトルは、ひとりぼっちのあいつですが、 ジョンは決してひとりぼっちではなかったと思います。 そんな青春時代を過ごしたジョンだからこそ、数々の名曲を残したんでしょうね 結構グッときたのはラストのほうで、ジョンがミミに、書類に 必要なサインを頼み、ジョンが『親と保護者のどちらも』と答えたシーンかな。 ジョンは亡くなる直前までミミ伯母さんに連絡をし続けたと言う字幕の後に、 流れる曲マザーに、ジーンときました ビートルズのジョン・レノンを清く美しく描くアイドル映画ではないところにも お涙頂戴でないところにも好感が持てました 愛情も友情も見事に描かれ、音楽も楽しめた作品でした ただ、私はそんなにビートルズやジョンに詳しいわけではないので、 真のビートルズファンは、この映画をどう捉えるのかとちょっと 気になりました(^_^;) 11月5日(金)から公開 <パンフレット¥600クリックで公式サイトへ> 《監督、出演者のインタビュー記事の他、『ビートルズと ジョン・レノンを理解するためのどこにもない資料』という 2ページがあります。映画に登場するジョン・レノンゆかりの地 (リバプール)やキーワードで語るジョンレノンなど興味深い記事もあり、 ジュリアとミミの写真も載っています。》 <ウッド監督とアーロン・ジョンソン> アーロンって大人っぽい(^^;この写真、なんかジョニーにも見える私(^^; オマケ 1 この映画の撮影後、監督のサム・テイラー・ウッド監督(43歳)と 主演のアーロン・ジョンソン(20歳)が23歳の年の差(親子だ・笑) を乗り越えて結婚。 本年第一子誕生! 今年20歳ってことは、19歳と42歳でつきあったってことで(^^; 年下好きの私ですが(笑)さすがにこの年齢差での恋愛は考えられないなあ・・・ 2 アンヌ・マリー・ダフは2006年ジェームズマカヴォイと結婚。 こちらも年齢差は9歳。 (現在 アンヌ40歳 マカヴォイ 31歳) 実は、『終着駅 トルストイ最後の旅』を観た時にパンフ見て知りましたが、 その時は、マカヴォイくん、なんで?と思ったのですが(^^;、 今回の演技を観て、マカヴォイくんが、彼女に惚れたわけが わかるような気がしました。 <TOHOシネマズ六本木ヒルズにて鑑賞> クリックよろしくお願い致します お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.11.18 00:50:15
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