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「‥‥誰だ?」
『おやおや、議員サマとあろう者が随分な…』 クックック…、という笑い声を聞かせた相手は機械で音声を変えているが恐らく男。レイを連れ去ったのもこの電話の相手だろう。 「何が目的だ?」 『流石評議会の奴、なかなか感がいいんじゃねーか。 まぁ簡単なことよ、次の最高評議会議長…それに立候補しないでくれればいい。 勿論推薦なんてのも駄目だぜ?簡単だろ』 そんなことを言うのはかつての最高評議会議長、パトリック・ザラを崇拝する者だろう。 ナチュラルを徹底排除する、という方針だったパトリック・ザラとは違い ギルバート・デュアンダルはナチュラルとコーディネーターの共存を訴えている。 現在はデュアンダルのやり方に賛成の手を挙げるものが増えてきつつあるなか、未だパトリック・ザラの思考を胸に秘めている者もいる。 『そうしたら無事にガキを返してやるぜ?』 (やはり人質ということか‥‥汚い手を‥) 『取引は今から24時間後だ。察に連絡でもしてみろ?ガキの命は知らねぇぜ?さぁ、どうする?ガキをとるか…「ヤっ、離してぇっ‥‥!」』 電話の向こうでレイの悲鳴が聞こえた。取り敢えず安否は確認出来た、だがこちらが下手な真似をしたらレイの身が危険にさらされてしまう。 「レイに手を出すな!‥‥場所はどこだ」 『フッ…、いいか、よく聞け…フィレット通り5番地に灰色の建物がある。 そこの前に赤い公衆電話がある、その中で待ってろ指示があるからそのとうりに従え。 一人でだ、他の奴や察がいたら‥‥解るだろうな…?』 「無論一人だ。だがレイに手を出したら…」 「安心しなって、アンタが指示どうり動いてくれさえすればこのガキには手を出さねぇよ‥‥」 ガチャ!‥‥プー、プー、プー… そこで会話は途切れ、電話が切られた。 │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |