|
|
|
|
| +HOME +Diary +Profile +Auction +BBS +Bookmarks +Shopping List |
│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く |
―――‥‥…
約束の場所にギルは言われた通り一人で来ていた。 行く間際まで執事達に護衛をさせてくれと言われたが今回ばかりは頷けない。 他の誰でもない、レイの命が懸かっているのだから。 それにギルの手で解決しなければならないのだから、と。 人通りは少ない。昼間の慌ただしさが嘘のように辺りは静寂で包まれている。 PLLLL…、PLLLL… ギルのすぐ隣にある公衆電話に電話がかかった。ギルは扉を開け、受話器を取った。 「一人のようだなぁ?」 機械で音声を変えている男、しかし昨晩とは違う声質。単独犯ではないようだ。 それよりも“一人のようだなぁ?”とこの男は言った。 今もギルの姿を見ているというのか? 周りの建物を顔を動かさず、目だけを動かして確認するがどこにも人影は確認できない。 「いいか、二度言わない。よく聞いて今から支持する場所に行け。 行っておくがその間に仲間に連絡しようなんて思うな? ガキがどうなっても良いんなら別だがな、クックック…」 その後男から言われた建物内に入っていった。廃墟と化した建物の地下にギルは進んでいく。たった一人の子を助けに行くために。 ギィー―‥‥ 重たい扉を開くと高く積まれたダンボールの山やあちこちに散らばる色褪せた紙切れ、 作業の道具だったのか鉄パイプやチェーンまで残されていた。 「どこにいる‥‥出てきたらどうだ」 ギルがそう言うとダンボールの影から数人の男等が出てきた。その中の一人に連れられ、両手を後ろ手に縛られ口をガムテープで覆われたレイがいた。 │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |