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「レイ!」
駆け寄ろうとしたが、男が後ろからレイの首に手を回して身動きを取れなくし、 ナイフをレイの頬に当てがう。 つまりこれ以上近づいたら傷つけるぞ、という脅し。 「約束通り一人で来た。早くその子を離すんだ」 「いや、そりゃぁまだだ。取引が成立してからでないとそれは不可能だ」 「でもこの場で取引を成立させることは出来ない、なんせ任期まで日はあるしな 、どうするよ?」 「じゃーそれまでこのガキ預かってるか?ハハハハハ」 男の言葉でギルのナカに憎悪が広がった。 幼い子を誘拐し、人質にとってまで己の信じる道を突き進もうとするのか… レイの表情はアノ頃の用に恐怖に怯え、大人を拒絶し、温もりを誰よりも欲して いる。 一刻も早く助けなければ‥‥レイがまたアノ頃の用に戻ってしまう 「そりゃいいぜ、その間大事にかわいがってや‥‥‥グハッ‥?!!」 ギルが放ったナイフが喉を刺さし、レイを拘束していた男は床に力なく倒れた。 男の手を逃れたレイだが床にヘタレこんでしまった。 傍に流れる赤い血に体は震えて歩くことなど無理に等しかった 「カイハラ?!!貴様どうやらこのガキの命は惜しくないようだな!?」 男の仲間が座り込んでいるレイに銃を向けた。 ダァーッン! 部屋に銃声が鳴り響いた。<終> │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |