ふと思い出したので、九月に愛知県芸術劇場コンサートホールで行われた、千住真理子さんのヴァイオリン・リサイタルについての思い出を。
まず結果から言うと、
「ガッカリ」
でした。
ヴィクターから出ていたオムニバス曲集を聴いて、彼女のことを知った私としては。
まず、ピアノ伴奏がヘタクソ。
果たして、本当に千住さんが信頼、満足しているのだろうか?という疑問が浮かぶほど、合っていませんでした。
で、次が最大の問題。
ヴァイオリンの音が、段々狂っていったのです。
出だしが良くても、長い曲になると、最後のほうで「ん?」となることがしばしば。
当日は、にわか雨が降ったりしていたので、それが原因かなと思ったりしていたのですが、その後の彼女の発言や、行動で原因がわかりました。
トークのコーナーがあって、マイクを持って出てきた彼女は同時に、何やら無線機のような機会を手にしていました。
それは湿度計でした。
「いつもこれを持って歩いていて、会う人とかに向けて嫌がられている」
なんて言って会場の笑いをとりつつ、今日の会場の湿度は、ちょうど良いと絶賛。もちろん、湿度計を持ち歩いているのは、楽器のためですが、その後、意味深な発言が。
「私が持っているストラディヴァリは、長年、弾かれていなかったため、湿度に弱い」
私は、はっとなりました。
なぜ音が狂うのかが、わかったのです。
彼女が演奏中にかく汗が原因だったのです。
トークが終わった後も演奏は続いたのですが、それまで我慢してきたと思われる、曲の合間に汗を拭う動作をし始めました。
そして、何曲か連続で弾いた場面では、どんどん音が狂っていき、最後の曲の前で、慌てて調弦をしていました。
何が、彼女をこうさせてしまったのでしょう?
私が思うに、東芝EMIのせいではないでしょうか?
前記のように、私が聴いたのはヴィクターから出ていたアルバムでしたが、
彼女の公式HPのディスコグラフィには、EMIのCDしか載っていません。そして、その一部を聴いてみたところ、やっぱりピアノ伴奏がヘタクソでした。
ちなみに、コンサートが終わったあと、会場で売られていた彼女の本のサイン会が行われたのですが、千住さんは、プロモーションの写真からはイメージできないほど、衰えていました。