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☆marion☆さんのお買い物住めばどこでも都だったりする [全427件]
1953年の松竹映画、小津安二郎監督作品です。 何度か見ているし、 いつだったか図書館で各カットごとに解説してある分厚い本をがっつり読んだので、 もう、流して見るだけかな、と知ったかぶり頭で思っていたのですが、 いやいや、さすがは世界の東京物語、最後までガン見でした。 名作と言われるだけのことはあります。 「一人息子」でも控えめに描かれていた親心、 子供の立身出世を願って東京へ出したのに、 親の期待に充分に応えきれていない子供たちに対する落胆と諦観がミニマムな表現で描かれていて胸を打たれます。 微妙な距離感を保って、置物のように並ぶ笠智衆と東山千栄子の老夫婦が、 「とうとう、宿無しになりましたね」と語り合うシーンはとてもせつないです。 自分的にはこのシーンがこの作品のクライマックスではないかと思います。 一貫してホームドラマを描きながら、自身は家庭をもつことがなかった小津の、 家庭に対するシニカルな視点を感じて、ちょっと戦慄を感じました。
レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ 1989年 レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う 1994年 アキ・カウリスマキ監督のフィンランド映画です。 なんだか尖端鋭いリーゼントに尖がり靴で大編成のバンド、 レニングラード・カウボーイズが胡散臭いマネージャーに連れられ旅をするロード・ムービーです。 2作合わせて往路、復路って感じです。 何を見てもついクスっと笑えてしまうのはカウリスマキの魔術でしょうか。 なんでこんな映画を撮ってしまったかって?私自身も楽しみたかったからだよ、 とかなんとかどこかで言っていそうな感じ。 笑える度はかなり高いと思いますが、劇場向けの作品ではないかも。 おうちで何かしながら眺めるくらいがちょうど良い付き合い方かも。 バンドの演奏もヘタウマっぽいし、 盛り上がらない客席は、エキストラの手配をケチったのかなとか邪推しながら見ていました。 「・・・ゴー・アメリカ」でのマッティ・ペロンパーが若い! うらぶれ感が強い映像のこちらの方が、自分的には好みでした。 反美形派と思われるカウリスマキの映画に欠かせぬ不美人の女優さんは登場しない、 とってもヤロウの世界な作品でもありました。
1977年のフランス・スペイン合作映画。 ルイス・ブニュエル監督の遺作です。 初老の紳士が若い女に溺れる・・・ただそれだけの情痴モノで、 「痴人の愛」とテイストが近いといえば近い。 おあずけ喰らうところも似てるっちゃ似てる。 当初はマリア・シュナイダーをキャスティングする話があったそうですが、 えーっ、それはないでしょう。 彼女のまん丸な童顔であそこまで冷徹な女の役を演じても説得力に欠けると思う。 彼女の場合、裸だって観客は飽きるほど見ているのだから新鮮味がないし。 っていうか、コンチータの役はふたりの女優さんが演じていたのですね。 態度にギャップがあり過ぎると思っていましたが、納得です。 コンチータは最強と思ったけれど、 意表を付くラストは、やっぱりブニュエルの方が一枚上手かも。 無くてもどうでもいいラストシーンと思いましたが。 ブニュエルの作品は「アンダルシアの犬」が強烈過ぎて、それに較べたらどれを見ても優等生的な表現の作品ばかりに見えるのですが、 これが遺作とご本人がわかっていたとしたら、 もうちょっとアナーキーな作品になっていたのではないかと思います。 枯れてるんじゃなくて、まだまだ通過点な作品って位置付けかな。 表現手法が古臭かったし、完成度もイマイチ。 次の作品に期待したかったところです。
2010年の台湾映画です。 友だちがすごーく良かったと熱くお勧めするので見たのですが、 ヤクザ映画に耐性がないもので、ところどころ早回しで見ました。 けど、86年頃という時代設定で、 廟街のいかがわしげな雰囲気は良く描けていたと思います。 聖子ちゃんカットの「ギャル」が出ていましたが、 香港映画みたいに半裸状態じゃなかったし、 主人公の若い極道の子たちが山籠りして戦闘技術を学ぶシーンとか、 結構、ストイックに描かれていたと思います。 台湾映画も成熟期を迎えたのかな、 他のどこの地域とも違う台湾らしさが良く出た作品と思います。 つい、エドワード・ヤンの「カップルズ」と較べながら見ていましたが、 極道者とただの不良少年じゃ話が全然ちがう。 若いとはいえ、極道者の強烈な土着志向を感じました。 台湾人のメンタリティって老若問わず任侠道に寛容と思うので、 この映画は相当ヒットしたのだろうな。
2001年の香港映画です。 うんこだちんこだで喜ぶ小学生向けのタイトルですね。 内容もタイトルの域を出ていない、良くも悪くも香港映画クオリティ。 この内容で続編が出るほどヒットしたらしいから、民度が高くないですね。 もうしわけないが、くだらな過ぎて脳が溶けるかと思った。 「クレヨンしんちゃん」の実写版程度に捉えた方がよいかもです。 カリーナ・ラウは「欲望の翼」が一番良かった。 なんでだろうか考えてみたら、あの京劇ばりのメイクが合っていたと思うのです。 つり目アイラインが似合うんだ。 この人、素の顔はドングリ目で華やかな顔立ちではないから、 どんな役を演じていても(それがまた、香港人の生活に身近な働く女性だったりすると)、 なんかいつも疲れて見える。 有名だけれどスターには見えない。 どっちかっていうと脇役に回ってお母さん役が合ってると思うのだけど、 彼女にそこまでさせたくないのかな? 地元ではSK-IIの広告をやったりしているみたいだから。 桃井かおりに母親役振るバカいないのといっしょかな。 だけど、そこがコン・リーになれない理由なんだろうな。 コン・リーは一度も好きと思ったことがないけれど、 子供のために泥水の中に進んで飛び込む母!って感じがする。 だけどカリーナ姐さんにそんな母性を感じたことがない。 気に入らないとキーキー喚く面倒な女にしか見えないのが残念。 面倒だのきらいだのいってますが、カリーナ姐さんもコン・リーも私と同じ年。 がんばって皆ですてきなオバさんを目指そうね。
1958年のフランス映画。 ルイ・マル監督のデビュー作。 25歳でこの完成度って、いったい何者?と思う。 この人のすごいところはどの作品も一定の完成度をキープしていて、 一作ごとに作風がガラッと変わるので、見ていて飽きないし、 ヌーベルヴァーグの作品群ではエンターテイメント性が強いところが強みと思います。 (そのせいかカリスマ性では若干劣るような気がします) 「鬼火」のモーリス・ロネとねんごろになって、夫殺しを企てるジャンヌ・モロー、この人は存在そのものが神話ですね。 それにしても夫殺しなんて、恋愛至上主義で、よくよく考えたら良いオトナがやることじゃない。 けど、そこを堪えないとこの作品はおもしろくない。 夫殺しはうまくいったかにみえたけれど、ちょっとした手違いでとんでもない事件に発展してしまう・・・。 マイルス・デイビスの即興演奏の付け方がすばらしいです。 ジャンヌ・モローが雨に打たれて恋人の名を呼びながら夜の街を彷徨うシーンは、 映画史に残る名場面と思います。 恋人に囁きかけるジャンヌ・モローの声も甘過ぎず、オトナの恋愛を感じます。 しかし、うまくまとめてあるな、ルイ・マル。 これが彼の作品とは気付かなかったくらいです。
1987年のフランス映画。 アニエス・ヴァルダ監督によるジェーン・バーキンへのインタビュー映画です。、 この人について、セルジュ・ゲンズブールと結婚してたとか、 エルメスのバーキンの人でしょくらいしか認識がなかったから、 イギリス人だったのも知らなかったし、 男顔なのにビックリでした。 けど、80年代って時代を考えたら、 あんな見た目イカツい女性が旬だったのだろうな。 日本でも浅野温子とか流行ってたような気がする。 共演したい役者を問われて、 われらがジャン=ピエール?レオ君を指名して、 万年青年過ぎるレオ君とデートするシーンもあったので、ちょっとうれしかった。 レオ君、相変わらず自分勝手だったけれど。 全体的に絵画的な作りの映像で、 インタビュー映画としては退屈しなかったです。 コワモテだけど内面的にはフェミニンな自分アピールしていたように思うけれど、 今見たからか、80年代的な女性像にはあまり興味が持てなかった。 バーキンという人を扱うには40歳という年齢は早かったのではないかとも思いました。 みんな彼女の人となりよりもバッグに興味があるのだろうから、 そこんとこをプッシュしてほしかったかな。 それは監督としては絶対に避けたかったのだろうけれど。 アニエス・ヴァルダという監督。 夫であるジャック・ドゥミ監督の若干通俗的な作品作りに較べると、ニッチな線を狙っている人と思います。 そこにはいつも荒涼とした空気が流れているような。 |一覧| |
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