|
|
以前、足尾にアイスクライミングに行った時のことだ。ネットでの事前調査ではよく凍っているとの情報だった。ところが現地に行ってみると氷は全くないと言っていいほどの状態だった。地元の人の話では2日前の雨で皆落ちてしまったという。厳冬期の話である。
今年は2006年以来の寒い冬なので、丹沢でのアイスクライミングを考えていた。1月中旬には下見山行もした。そして以後も寒い日が続き、完全氷結の情報が入った。しかし今月の6日7日と暖かい雨が降った。7日は横浜では17度を記録した。ところが東京ではその時の気温が5度と極端な差となったらしい。暖かい空気はが関東南岸に入ってきたが、東京では冷たい空気に覆われたままだった。丹沢では冷たい空気に覆われたままだったのか、それとも暖かい空気が入ったのか、微妙と感じた。前記の足尾のことが頭をよぎり、興味津々で偵察に出かけた。行き先は西丹沢大滝沢の地獄棚と沖箱根沢である。
午後から人に会う約束があり、昼までに山は済ませてしまうつもりで早朝に家を出た。市街地を抜けて田園地帯に入ると富士山を正面に見て走るところがある。丹沢と箱根の間の高い山がない部分に富士山が位置し、裾野まで見える道である。やっとライトがいらなくなったころである。富士山の山頂あたりの高さに満月がかかっていた。素晴らしい景色に写真を写そうと思った。もう出勤の時間帯になっていて交通量が多い。車を停められる箇所を探しながら走るが、なかなか都合のよい場所がない。だんだんと月の位置が低くなり、もうすぐ山に隠れてしまいそうになったので、強引に車を停めてシャッターを押した。ちょっと電線が邪魔だったが仕方がない。
丹沢は2週間前にまとまった降雪があったなんて信じられないくらいに乾いていた。大滝沢にも凍った箇所もなく、沢靴で歩いた方があっているような感じだった。地獄棚も沖箱根沢のF1も氷が溶け落ちて、氷瀑とは言えない惨めな状態になっていた。
|