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カテゴリ:そのた
Christmas spirit という言葉があります。
「クリスマスの精神」
クリスマスを待ち望むうきうきした気分のことだと、どこかで読んだ
ことがあるのですが、それはちょっと違うな、と思いました。

クリスマススピリットをテーマにした、短い物語を英語の授業で読みました。
ある私立大学の過去問です。

うらぶれたフランスのレストランで、不機嫌な顔を寄せ集めてクリスマス
イブの食事をするアメリカ人の一家。面白くないことの連続の旅行で、
みないらだち、ささいなことから口論になる。

他の客たちもみな、クリスマスとも思えぬ暗い表情で、夫婦喧嘩をしたり、
子供を叱り飛ばしたり、貧乏を嘆いたり。

そのとき、ひとりだけで食事をしていたアメリカ人の船乗りが、貧しい
花売り女にチップをはずみ、花束のひとつを主人公の妻に差し出す。
「お嬢さんに」と言って。

その船乗りが去った後、店の中はにわかに陽気になる。それぞれの国の
言葉でクリスマスソングを歌い、踊り、店にはクリスマス・スピリットが
あふれる。

この物語を「英文解釈」するだけでは、その面白みは全く伝えられないと
思うので、ちょっと脱線してクリスマスの話をしました。

キリスト教文化の国で生活すると、日本で思っていたクリスマスとは
全く違うクリスマスを体験することができます。

年に一度、少なくともこのときだけは家族揃って、この一年を振り返り、
この一年を感謝し、新しい一年の幸せを祈る。

プレゼントを贈りあうのは、たぶん、神への感謝と家族への感謝を示し、
喜ぶ笑顔をイエス・キリストに捧げるためなのではないかしら。

小さな子供にプレゼントを贈ることで、「分け与えること」を教え、
「感謝する心」をしっかりと植えつけるのではないでしょうか。

クリスマスの食卓では、いつもよりも長い念入りな祈りが捧げられ、
その場に集うみんなの幸せを感謝し、その場に居ない家族や知人友人と
その家族のことまで、みなで思い出してはその人のために祈る。
心がしんと静かになるひととき。

だから、Christmas spirit の根底にあるのは「感謝」であり、
自分に与えられたすべてに感謝して、それを「分かち合う」こと。
たくさん持っている人はたくさん、ちょっとしか持っていない人は
ちょっとだけ、それでもみんながみんな、「分かち合おう」という
気持ちになる季節なんですね。

だから、クリスマスが近づくと、みななぜか親切になって、自分に
できることはないかと考えるようです。

ある意味それは「押し付けがましい」親切ではあるのだけれど、
(幼い頃は「偽善だよね」なんて偉そうな口をきいたものですが)
でも決して「恩着せがましい」振る舞いではない、というところが、
Christmas spirit の真髄だと思うのです。

2フランの花束に20フラン支払って去っていく船乗りは、別に
感謝の言葉を期待しているわけじゃない。相手がびっくりしている
間に、さっさと去っていくのですが、その後姿は幸せいっぱいです。

実は、クリスマスイブに家族から遠くはなれたフランスで、独りの
ディナーを食べることは、アメリカ人にとっては、とてもとても
寂しくて耐え難いことなんだけど、だからこそ、花売りのおばさんに
プレゼントをすることで、自分も幸せになれるのです。

だから、あなたたちが将来、留学するとか、アメリカやヨーロッパの
家庭と親しく付き合うことがあったら、ぜひ家庭のクリスマスを
体験してください。

日本のクリスマスのような、騒々しいお祭りではなくて、心が
ポカポカと暖かくなる家庭的なクリスマスを、体験してくださいね。





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最終更新日  2006年11月27日 23時48分07秒
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