カテゴリ:全学年へ伝達事項
入試が迫ってきました。塾生の中には、保護者の方と一緒に私立高校を回り、模試の結果によって特待や授業料免除を受けている子も大勢います。中には、内申点が足りない分を直接交渉することによりクリアしてしまったケースも多々あります。このように中学校を通さない形で併願優遇を取ってくるケースは決して珍しいことではありません。 ※「併願確約」という言葉は埼玉県の用語であり、都内では使えません。そのため、実際には「優遇措置を執ります。」「お受けいたします。」「大丈夫でしょう。」などという言葉が交わされます。 ところで、キャラベルは都立受験専門塾ですから、塾生は都立高校を第一志望とし、私立は「滑り止め」としています。 ところが、この時期、私立高校の個別相談(事前相談)へ行くと、「私立単願」へ誘惑されてしまうケースがあるので、注意が必要でしょう。 私立高校はビジネスです。私立高校のパンフレットや説明会資料を見ても、大学合格実績を喧伝し、「めんどうみ」をアピールします。そして、特進科、普通科とクラス分けを行い、上位クラスに対しては補講や講習を頻繁に行います。結局、これは大手塾と同じ手法なのです。パンフレットでアピールしている内容も、実際にやっていることも、私立高校というのは大手塾の拡大版と言えます。 そもそも、よく考えれば分かることですが、1学年に生徒が300名も500名もいるのに、「めんどうみ」も何もありません。入った瞬間に放置されるのが目に見えています。新規の顧客には優しく、入学してからは放置。これが多くの私立高校の実態であり、携帯電話と同じ仕組みです。 (上記のことは私立高校を批判しているのではありません。そうではなくて、私立高校に対して、「あんまり過大な期待はしない方がいい」ということです。) ところが、こうした私立高校へ、この時期、「誘惑」されてしまう受験生や保護者の方が大勢います。これは、「信念」が弱っている証拠です。 当初の夢や目標を失ってはいけません。あくまでも目標は「都立合格」だったはずです。それなのに、私立高校側から 「単願にしてくれれば授業料免除しますよ。」 「内申は足りませんが、単願にしてくれるのなら、併願取れますよ。」 などと誘惑された途端、「私立にしようかな~」と気持ちがグラグラしてしまう。これは良くありません。 就職の例で考えてみましょう。小さい頃から「医者」を目指していたとします。そのため、大学も医学部に進むことを目標としていました。さて、大学受験直前に、高校の先生から「医学部ではないのだけれど、歯学部なら、指定校推薦とれそうだよ。どうする?」と言われたとき、果たして、そこで志望校を変えてしまっても良いのでしょうか。 入試直前期や就職活動の真っ最中に夢を変更する人は大勢います。もちろん、そのために、自分なりの「大義名分」も用意します。「本当は歯学部にも興味があったんだ。」などと。 しかし、これは心が弱っている証拠です。信念がぐらついているのです。入試に対し、後ろ向きになっていると言ってもいいでしょう。いずれにしても、この時期に「私立単願」に流れることは、塾としてはおすすめしません。
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最終更新日
2012年12月07日 07時12分14秒
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