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進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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2012年12月09日
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カテゴリ:全学年へ伝達事項

この時期に私立単願に流れるマイナス面の2つめは、学力面、とりわけ大学受験への悪影響です。

私立単願を取った子は、1月22日、23日で受験勉強を終えます。これが非常にまずい。最も学力が伸びると言われている「最終盤」に受験勉強をストップしてしまうのです。いや、実際は、もっと前から勉強をストップしてしまいます。なぜなら、私立単願は「絶対に合格するから」です

私立単願を決定するのは12月上旬。私立単願者は、この12月上旬段階で勉強をストップしてしまうのです。私立単願が決まったとたんに、通っていた塾を辞めるという子も大勢います。そんなものです。合格が決まったら勉強なんてする必要はないのでしょう。


もちろん、彼らはこう言うでしょう。

「受かってからも、ちゃんと勉強します。」
「まだ、受験勉強を頑張っている友達がいるので、2月と3月もちゃんとやります。」
「学年末試験に向けて勉強頑張ります。」

などと。


え~、はっきり言います。


こほん。


では、言います。

 

 

 

やるわけありません!と。

 

 

サッサと入試を終えたのに、都立入試を控えている受験生ほど真剣に長時間勉強するわけがありません。すっかり腑抜け状態に陥ること必至です。そのことは、もしかしたら保護者の方が一番分かっているのではないでしょうか

我が子は、目標もないのに毎日数時間も机に向かって勉強するタイプでしょうか?定期試験の直前以外も常に机に向かっていたでしょうか?

おそらく、私立単願が決まった段階で、子供達は「歩み」を止めてしまいます。(もちろん、最初の数週間は、自室の机にこもって、勉強しているフリはすると思います。しかし、もはや気持ちが入っていません。冬休みに入ると同時に、全ては終了します。)

 

では、そんな彼らが、次に勉強するのは果たしていつになるのでしょうか。

おそらく、高校入学後、最初の中間テストである「5月中旬」でしょう。すなわち、12月上旬に「真剣な気持ちで行う勉強」を完全にストップし、次に「(そこそこ)真剣に勉強する」のが5月中旬です。要するに、私立単願者は、「5ヶ月間も」勉強をストップすることになるのです

12月から2月は中学の総決算です。最も学力や偏差値が伸びると言われるこの最終盤に勉強をせず、5ヵ月も勉強をストップする。この影響は必ず大学受験に影響します。繰り返します、必ず大学受験に影響します。絶対にです

もしかしたら、大学受験直前にこう思うかもしれません。

「あと半年あれば合格に近づけるのに・・・」

その半年が、これから訪れる半年なのです。

みなさんの(学歴的な)最終目標は大学入試です。その大学入試から逆算して考えた場合、ここで私立単願にすることは、どう考えてもマイナスです。学力的な観点からすれば、良いことが1つもありません。私が文部科学大臣なら、私立単願は法律で禁止します。それくらい子供達の人生を悪い方向へ導いてしまうと思っているからです(現場で指導している実感として)。

 

私も大勢の生徒を指導してきましたが、この時期、都立高校受験をやめ、私立単願に流れた子は、ほぼ例外なく大学受験で成果を残していません。GMARCHや早慶に入った子は皆無です。多くは専門学校や就職で終わります。

それは当然です。高校入試直前で「逃げて」しまった人が、大学受験に立ち向かえるはずはないのです。大学受験は全国大会です。その厳しさは、問題レベルにおいても、倍率においても、ライバル達の学力においても、高校受験に比ではありません。


もちろん、本人や保護者は「逃げた」とは認めたくないので、ここから大義名分を作り出します。

「いろいろ考えた結果、この私立で頑張ろうと決めました。」
「いろいろ熟考しましたが、将来のことを考えて、私立単願にします。」
「いろいろ検討した結果、この私立でやりたいことが見つかったので、都立入試をやめます。」

などと。

いろいろ考えたと言っても、私立高校との個別相談から決断まで、たかだか1,2週間程度の出来事です。それでは、中3の11月まで第一志望としていた都立高校は、いろいろ考えないで決めたのでしょうか。要するにそういうことです。

確かに私立単願にすれば非常に楽です。精神的にも肉体的にも一気に開放されます。しかし、高校入試直前の「ちょっとした選択」が、後の大学受験まで左右してしまいます。実際、この時期に私立単願を決断するということは、少なくとも大学受験で上位大学に行く可能性は半分以上捨てることになることも覚悟した方がいいでしょう。当然、就職にも影響します

せめて、都立を最後まで諦めずに受験して、私立単願として考えた高校を「一般受験」するくらいの気概が欲しいものです。ハッキリ言えば、私立単願で入れるような(誘ってくるような)高校は、2月に受験しても合格するところがほとんどです。何より、大切な子供達に「高校入試」を経験させないで中学を卒業させることがもったいなくて仕方がない

私立単願も一つの道ではありますが、このブログで書いたようなリスクがあるということに十分留意した上で、慎重な選択をするように願います。私立入試担当者の甘い誘惑には、くれぐれもご注意ください。繰り返しになりますが、私立高校はビジネスであり、私企業です。

 

最後に・・・

私立単願という制度は、受験生のためではなく、私立高校側のために作られた制度であるということを付け加えておきます。

タグ:都立高校入試 自校作成入試 西東京市 塾 難関校 トップ 校 自校作成校 西武柳沢 田無 東伏見 ひばりヶ丘 保谷 進学塾 東京都立 塾 私立単願






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最終更新日  2012年12月09日 07時43分03秒
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「キャラベル(Caravel)」は、大航海時代に活躍した小型船です。操舵性が大変高く、逆風でも前進できるのが特長でした。

「キャラベル船」と同時期に活躍していた大型帆船「キャラック」は、大量の物品を積むことができたので、商業・貿易は大きく発展します。つまりビジネス向け・お金儲け向けの船です。しかし、多くの人員・スタッフが必要で、航行精度という面で弱点を抱えていました。とりわけ、強風は苦手で、逆風が吹くと転覆する可能性も大きかったと言われています。

そこで登場したのが「キャラベル」です。キャラベルは大変優れた操舵性とスピードを兼ね備えていました。必要な人員も少なくて済み、費用面でも大変優れていたと言われています。小型で小回りが利き、逆風の時でも風を味方につけ、精度の高い航海が可能になりました。「キャラベル」の登場により、大航海時代の活動範囲は大幅に広がっていき、数々の偉業が達成されました。


塾も船と同様です。

大型の塾には大型の塾なりの良いところがあります。しかし、規模が大きくなればなるほど、多くのスタッフが必要となり、授業料も高くなってしまいます。「生徒の学力アップのため」に各種講座や合宿を行うのではなく、「社員の賞与(ボーナス)のため」に特設ゼミや合宿を開催するという本末転倒な経営になってしまいます。

こうした大手塾が都立高校を受験をする上で必ずしも適している訳ではありません。
せっかく授業料の安い都立高校に入れたとしても、その前段階として、塾に何百万円ものお金をつぎ込んでいては、あまり意味がありません。

進学塾キャラベルは、教室の規模を最小限に抑え、高い操舵性を重視しております。また、塾長が指導にあたることにより、授業料も最小限に抑えています。キャラベルは、保護者の方が求めている操舵性と経済性を兼ね備えた進学塾です。

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