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進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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2014年02月16日
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カテゴリ:全学年へ伝達事項

<都立改革決まる> 

◆先日、都立高校改革の概要が決まりました。

◆私は昨年段階で情報を入手しており、懇意にしている塾の先生方、そして全クラスの授業内で概要をお話ししました。

その時に話した要点は

・現中2からは間に合わず、現中1から変更になる可能性が大

・普通科7:3で統一

・男女別募集の廃止

・特別選考枠の廃止

・実技教科の内申2倍→すなわち換算内申の満点が65点(ちなみに現在は51点)

などです。そして、大方、その通りに変更されることとなりました。

どこから情報を入手しているかはさておき(笑)、今後もどこよりも早く(?)塾生には情報を伝えていく予定です。

 

<情報戦> 

◆先週行われた都立高校の「取り下げ→再提出」に関しても、情報は大変重要です。うちの場合、逆に情報が多すぎて迷ってしまうという欠点もありますが、いずれにせよ情報というものがないと私たちは判断が出来ません。

◆たとえば「武蔵の倍率が差し替えによって大幅に上がる」という予測も、近隣の日比谷、国立、戸山の倍率を見ると、何となく見えてきます。武蔵は旧第9学区トップ校です。日比谷、国立、戸山から差し替える可能性は十分に考えられます。「どうしても都立自校作成校へ・・・」という受験者層にとって、武蔵高校までは十分にありえる選択肢なのです。(一方、大泉まで下げてくることはありません。)

したがって、当初定員割れしていた武蔵ですが、一気に1.68倍まで上がりました。過去のデータから見ても、この上昇は予想通りです。しかも、武蔵に再提出してきた受験者層は、ほぼ全員が日比谷、西、国立、戸山、立川からの流出と見て間違いありません(1,2名、武蔵野北から流れてきた子もいるかもしれあせん)。つまり、初日と2日目に提出していた「最初のメンバー」は、入試当日はじき出されてしまう可能性が大なのです。

 

◆他にも国立高校の受験者層の偏差値が大変高いことも気になります。一方、西高校の受験者層は今年は低めです。こうした情報も事前に入手していれば、国立高校と戸山高校を避け、西高校へ行く層がもっと増えたでしょう。 今年の入試に関して言えば、西と戸山の難易度はほぼ同じと見ています。順番としては、「国立>日比谷>西=戸山」という感じでしょうか・・・(←男子の話)

 

◆豊多摩高校の倍率上昇は第4学区からの流入が原因です。第3(練馬・杉並周辺)、第8(の立川駅周辺)、第9(武蔵野・西東京)、第10(の中央線沿線)だけでなく、今年は竹早、北園、文京あたりから流れてきた層が多かったために、男子の倍率が予想以上に跳ね上がりました。ただし、当日の実質倍率は1.97~2.00あたりに収まるはずです。難易度として、今年に関して言えば調布北男子=豊多摩男子というところまで接近してきました。

※但し、豊多摩あたりの高校ですと、受検者の中には、塾に通っていない層も大勢います。そうした受検者は、こうした情報を全く知らないため、単に「大学合格実績が良くなってきたから」というだけで選んでいる可能性も高いです。ラーメン屋に行列を作っている感覚と同じですか、ふたを開けてみれば「昨年までと大して変わらないレベルの入試だった」ということもありえます。

 

◆武蔵野北、小金井北、調布北は高倍率ですが、想定内のため合格ラインは例年通りと見て大丈夫でしょう。 

 

◆いずれにせよ、今回の「都立入試制度改革」や「取り下げ→再提出」を踏まえ、とりわけ中3生には「情報の重要性」について分かってもらえたと思います。

情報がないと判断がしづらいのです。戦争で言えば、情報が全くなければ、どこをどのように攻めれば良いのか分かりません。サッカーのワールドカップでも、相手チームの情報が皆無なら、戦略も戦術も練れないのです。何より、情報の無さは恐怖・不安に繋がります。

 

皆さんも大学生になったら、積極的に情報を取りに行ってください。その際、「ある程度は」お金をかけることを惜しまないようにしましょう。(「ぼったくり」にも気を付けてください。もちろん「ぼったくりかどうか」も情報です。)

 

<都立凋落は始まるのか>

◆さて、タイトルの話です。

今回の都立高校改革で最大の肝は、「実技教科の内申点を2倍にする」でしょう。
今までは、実技4教科(音楽、美術、体育、技術家庭)の内申点を1.3倍していましたが、これを2倍に変更するというのです。

この結果、起こりえることは「都立高校の凋落」と「公教育の崩壊」です。


◆まず、実技教科の内申点が2倍になった背景ですが、ご想像の通り、これは公立中学校側からの要望です。体育の先生は例外ですが、美術、音楽、家庭科の先生の中には生徒をコントロール出来ない先生がたくさんいらっしゃいます。その結果、今や多くの中学校で実技教科の授業は崩壊しています。授業として成立していないクラスが大変多いのが現状です。

◆そこで公立中学校側から出された要望が「実技教科の内申を2倍」という案です。

しかし、これは愚策です。

何でもそうですが、ある問題の解決策を考える際に「やってはいけないこと(やっても意味がないこと)」が2点あります。1つめは、問題を起こしている張本人達の自覚を促すという方法。2つめは、罰則によって解決を図ろうとする方法です。

これは、小論文や集団討論においても同様です。小論文という科目は自分なりの解決策を提示しなければなりません。小論文では、結論に向かうまでの論理が最も大切なのですが、解決策が提示されていない小論文というのは評価対象にならないのです。


ところで、「解決策さえ挙げれば何でも良い」というわけではありません。解決策を提示する際に、受験生がやりがちなのが「本人の自覚を促す」と「罰則によって解決を図る」の2点です。

 

※最近では、これら2点に加えて、「教育によって解決を図っていくべきだ」というものが流行で、中高生の小論文を見ると、伝家の宝刀のごとく「今後は教育によって、解決を・・・」と結んでいる答案がたくさん出てきます(笑)

教育によって解決を図る視点は大変重要なのですが、教育の欠点は「時間がかかる」ということです。環境問題はじめ地球上の諸問題は、緊急性を要しています。「教育によって・・・」とのんびり構えているわけにもいかないものが多いのです。 

 

さて、先に挙げた2点「本人の自覚を促す」と「罰則によって解決を図る」についてです。この2つがまずい理由は、解決に結びつかないことがほとんどだからです。

具体例を挙げれば、無差別殺人です。「死刑制度」という罰があっても犯罪抑止には貢献しません。池田小学校事件の宅間や秋葉原事件の加藤のように、むしろ死刑制度があるからこそ、それを利用し、自分が死ぬために犯罪を行う人が世の中にはいるのです。

罰則は何の解決策にもなりません。まして、「本人の自覚を云々・・・」というのは問題外です。本人の自覚ではどうにもならないレベルの人間が世の中にはいるからです。

◆今回、公立中学校側から出された「実技教科の内申2倍」というのは完全なる愚策です。なぜなら、学校の授業が成立していない現状を、実技教科の内申2倍という「罰」によって解決しようとしているからです。


今回、実技教科の内申を2倍にすると聞いて最初の感想は、「あ~、東京都、やっちゃったな~・・・」でした。







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最終更新日  2014年02月17日 04時09分11秒
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「キャラベル(Caravel)」は、大航海時代に活躍した小型船です。操舵性が大変高く、逆風でも前進できるのが特長でした。

「キャラベル船」と同時期に活躍していた大型帆船「キャラック」は、大量の物品を積むことができたので、商業・貿易は大きく発展します。つまりビジネス向け・お金儲け向けの船です。しかし、多くの人員・スタッフが必要で、航行精度という面で弱点を抱えていました。とりわけ、強風は苦手で、逆風が吹くと転覆する可能性も大きかったと言われています。

そこで登場したのが「キャラベル」です。キャラベルは大変優れた操舵性とスピードを兼ね備えていました。必要な人員も少なくて済み、費用面でも大変優れていたと言われています。小型で小回りが利き、逆風の時でも風を味方につけ、精度の高い航海が可能になりました。「キャラベル」の登場により、大航海時代の活動範囲は大幅に広がっていき、数々の偉業が達成されました。


塾も船と同様です。

大型の塾には大型の塾なりの良いところがあります。しかし、規模が大きくなればなるほど、多くのスタッフが必要となり、授業料も高くなってしまいます。「生徒の学力アップのため」に各種講座や合宿を行うのではなく、「社員の賞与(ボーナス)のため」に特設ゼミや合宿を開催するという本末転倒な経営になってしまいます。

こうした大手塾が都立高校を受験をする上で必ずしも適している訳ではありません。
せっかく授業料の安い都立高校に入れたとしても、その前段階として、塾に何百万円ものお金をつぎ込んでいては、あまり意味がありません。

進学塾キャラベルは、教室の規模を最小限に抑え、高い操舵性を重視しております。また、塾長が指導にあたることにより、授業料も最小限に抑えています。キャラベルは、保護者の方が求めている操舵性と経済性を兼ね備えた進学塾です。

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