
真鯵を三枚おろしにしてたたき、味噌とみりん、おろしニンニクを加えて和えてみた。なんとなくイメージしたのが「なめろう」だったのだが、これがかなりいける。これにて、白い飯をぺろり。白葱を刻んで加えたらベストだっただろうなあなんて思いつつ。今回単なるご飯のおかずだったが、お酒にも間違いなく合う。
ところで、自分なりにイメージしていたなめろう風には仕上がったものの、実際のところはどうなんだろうってのが、気になってくる。美味しければオリジナルと違おうがまったく問題ないのだが、やはり気になるところ。
なめろうは房総の漁師料理だ。僕がその存在を知ったのは、10年以上前で、おそらく千葉は東船橋の鰯料理専門店「ふなっこ」でいただいたのが最初だったと思う。今でこそ、都内でも「なめろう」を出す店をよく見かけるようになったが、当時は珍しかったんじゃないかなあ?
実際のなめろうは、どうやらニンニクやみりんを加えるのではなく、生姜と大葉を使うようだ。味噌だけは正しかった。あと今回足りなかった白葱もやはり材料として必須。そして、本物にするにはもうひとつポイントがある。粘り気が出るまで丹念に材料をたたく必要があるのだという。なるほど。
ちなみになめろうを焼くと「さんが」、味噌汁にすると「水なます」、梅酢でしめるたものを「たたき」というのだとか。これ、豆知識。さらにひとつ付け加えておくと、あまりの美味しさに「皿まで舐めろ」となることから、名前が付いたのが語源らしい。
次回は本物のなめろうも作ってみようと思う。粘り気が出るまで叩くことを忘れずに。しかし、今回適当に作った「なめろう風」も決して悪くはない。これはこれで、マイ・レシピに加えておこうと思う。家に招いた人をこれでもてなして、唸らせたいものだ。