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2月1日(水)
浜野佐知監督「百合子、ダスヴィダーニヤ」の感想は先日記したが、書き漏らした見どころがあったので追記。 (参照)2012年01月29日 浜野佐知監督「百合子、ダスヴィダーニヤ」を見に行く http://plaza.rakuten.co.jp/junko23/diary/201201290000/ (1) 車屋さん 中條百合子の祖母お運が住む家は、福島県安積の開成山(現:郡山市開成)という開拓地にあり、「駅から人力車で3時間」というたいそう不便な所。 百合子が「執筆のため」と称して(実は夫と居たくないから)しばしばここに滞在するので、百合子と心を通わせた湯浅芳子や、百合子を取り戻したい夫の荒木茂が何度も訪れる。 その度に、人力車の車夫さんが大活躍する。 野中の、大正末年のことなので当然、未舗装の道を、この車夫のおじさんさん、じつに軽快の走る。 浅草あたりで、アルバイトの兄ちゃんが舗装された平坦な道路を走っているのとは、走りが違う。 見たことはないが、往年の人力車夫とはこうだったのではないか、と思わせるものがある。 静岡県の掛川城の前で実際に営業している本物の、その道30年のベテラン車夫さんだそうだ。 (2)手差しの輪転機 本業は『愛国婦人』という雑誌の編集者である湯浅芳子が、雑誌の出張校正(校正の最終段階で編集者が印刷所に出向いて最終チェックをする)の場面。 なんと、用紙を一枚一枚手で差す活版印刷の輪転機が動いている。 印刷された紙を掬う棒は竹製。 活版印刷が廃れオフセット印刷、さらには電子印刷に変わってもう久しい。 活版印刷の、しかも用紙を手差しする旧式の印刷機なんて、博物館ならともかく実際に動いているとは思わなかった。 私の子供時代、隣家が印刷所だったので、ときどき覗いていたが、昭和30年代でももう給紙は自動化されていたように思う。 この印刷機があるのは静岡県沼津市の「文光堂印刷」。 映画にエキストラ出演している職人さんしか扱えないそうだ。 ただ、印刷所の室内の様子は、残念ながら当時を再現することはできなかった。 活版印刷時代の印刷所なら、壁一面に活字が入った箱がならんでいたはずだ。 私は大学院生時代(1980年代前半)に学術雑誌の出張校正に、何度か活版の印刷所に行ったが、壁一面の活字箱がという景色は、そこらへんが最期だったように思う。 他にも、見る方それぞれの関心で、興味深いところが色々あると思う。 「いやぁ、映画ってほんっとうにいいもんですね~」 [芸術鑑賞・観劇・映画・コンサート]カテゴリの最新記事
ご紹介の内容を拝読するにつけ、この映画…とても見たくなってきました!
古い印刷機械や車夫さんの力走など、この映画以外ではなかなか見られない気がして…美しいお着物も楽しみですし。 多分、映画の本筋と同時に、資料的な価値も高い作品みたいでワクワクします。 行けそうな近い場所での上映があるかどうか調べてみます。ご紹介有難うございました。(2012年02月05日 15時34分14秒)
ふぶらさん、いらっしゃいま~せ。
>多分、映画の本筋と同時に、資料的な価値も高い作品みたいでワクワクします。 監督のお話によると「お金がないのでセットも衣装も小道具もできるだけ作らず、本物を探して使う」ので、資料的価値が出てくるようです。 >行けそうな近い場所での上映があるかどうか調べてみます。ご紹介有難うございました。 ぜひご覧になってください。 いろいろ見どころがありますが、単純に「絵」がとても綺麗ですので。 (2012年02月08日 00時12分31秒) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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