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2008.10.15
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本日ピア総研の2008年ライブ・エンターテイメント白書記念シンポジウムに行ってきました。最初はピア総研林所長のライブ・エンターテイメントを核とした地域振興・観光振興と題する講演で、ライブエンターテイメント産業の創意を発揮するためには、既存エンターテイメントエリアの再整備とカジノのような新たなエンターテイメントエリアの創造が大切という話でした。

話を聞きながらセリーヌ・ディオンのショーの話を思い出しました。タイタニックの主題歌でで有名なセリーヌは、2000年前後にシーザーズと総額1憶ドル(100億円強)の契約を結びました。シーザーズは競争相手のMGMにシルクドソレーユのショーを取られ、何かライブエンターテイメントとしてお客さんが呼べる目玉のライブエンターテイメントを探していました。そこでセリーヌのために4000人収容の劇場を100億円かけて作り、年間200回のコンサートを開催することを提案した訳です。これは全く画期的な話で、一人の歌手のために小屋まで作って、ショーを任せたのは、ラスベガスのレベルでも大ばくちと言われました。

結果は大成功となり、4年半の間に700回以上のコンサートを行い、彼女のショーには300万人が来場しました。売上の総額は4億ドルになったそうです。でも結局はセリーヌのショーは単体でみると赤字だったそうです。カジノとのシナジーで収支が会ったと聞いています。固定費の高いショービジネスは、ビジネスとして成立させることにはなかなか難しいものがあるようです。東京ディズニーでも今度シルクドソレーユのための劇場を造って常設のショーを始めました。でもこれも東京ディズニーだから出来たことではないかと思っています。単体で採算をとることは困難ではないでしょうか。

僕もラスベガスの楽しみは、ギャンブルというよりショーです。ほとんどのショーはすでに見ていますが、再度自分のお金を払っても見たいというものばかりです。舞台装置からして大がかりでいつも感心しています。大人を感心させるには、それなりのお金をかけないと難しいと思います。それがコストに跳ね返ると、なかなか採算ラインに届くにはハードルが高いということになります。音楽、演劇等の様々なライブエンターテイメントをビジネスとして長い期間成立させるためには、収益源のカジノ施設と一体でないとなかなか導入が難しいようです。

ピサ総研さんはライブエンターテイメント振興のためにカジノが必要と経団連でも発言して頂いています。今後とも共闘をお願いしたいものです。





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Last updated  2008.10.15 19:07:11
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