新年から住宅業界を中心に、『スマート・ハウス』が大きな話題になっていますが、
一方では、花粉症シーズンを前に、住宅にまつわるアレルギー症状についても
憂慮すべき状況が続いています。
参考になる事例として、積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関である
住環境研究所(東京都千代田区)は、アレルギー症状の有無と住まいの空気質
へのこだわりを把握するため「住まいにおける空気質と健康配慮」に関する
インターネット調査を行いました。
住環境研究所「住まいにおける空気質と健康配慮」に関するインターネット調査
http://www.mylifenote.net/2012/02/06/20120206sei.pdf
この結果によると、家族(本人含む)にアレルギー症状(自覚症状も含む)のある人が
いる世帯は60代を除く各世代で約半数。
アレルギー症状の中でも最も多いのが花粉症、次いでアレルギー性鼻炎、
気管支喘息の順。また、子ども世代でも30%弱に花粉症が出ていたそうです。
またこの調査が明らかになったのは、アレルギー症状のある人の有無によって
「住まいの空気」への関心に差があり、アレルギー症状のある人がいる世帯は
花粉だけでなく、住まいの中で発生するダニのふん、死骸などの浮遊物、カビ菌
など住まいの中の空気質にも関心を示しています。
特に子育て中の20代、30代を中心に室内の空気に強い関心を示しています。
省エネを主な目的とした『スマート ハウス』『パッシブ ハウス』は確かに重要です。
ただし、忘れてならないのは室内空気の質をいかに向上させるか。
換気によるエネルギーロスが少ない換気システムの選択をはじめ、こまめに窓を
あけて空気の入れ換えを積極的に行う、家のなかでたばこを吸わない、こまめに
掃除するなど『スマート ハウス』『パッシブ ハウス』では必須条件となる
【高気密・高断熱】を曲解して、【『スマート ハウス』『パッシブ ハウス』では
窓を開けてはいけない】、【換気システムのフィルターはメンテナンスフリー】と
いった、あらぬ誤解で室内の空気環境を悪化させることがないようにしなければ
なりません。
快適で健康に過ごせる住まいの基本は、室内の空気と温度、そして湿度です。
新築や大規模リフォームの施工会社選定の際は、そのような視点での質問にも
きちんと答えられる施工会社を選ぶべきでしょう。