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はったんじ 純ぺーの日記 [全117件]

January 31, 2009楽天プロフィール Add to Google XML

裏社会‥4です!

P.S

元うどん屋大将半生記
http://www.hattanji.jp/

是非、覗いてやってください!

お願いしま~すm(__)m




《大阪・裏社会》‥



朝が早すぎたのか、それとも帰りが遅かったのか‥

どちらとも言えない。

いや、それを口に出せば“泣き言だ”と張り倒される。

それが“若い者”の宿命‥

“駆け出し極道”の悲しい性だ。



連夜の“飲み屋巡り”を終えるのが1~2時。

そこから兄貴さんを自宅へと送り届ける。

玄関までお供‥ボディーガード役だ。

不審者が現れれば“盾”にならなければならない。

これも若い者の当たり前の所作だと教えられた。

そして『ご苦労さんでした!』の挨拶で一日が終わる。

兄貴さんの一存に振り回される“長い一日”の終幕‥

しかし問題はここからだった。



“夜蝶”のココロ‥

彼女の帰宅と僕の眠る時間帯は重なる。

ココロが目覚める頃には、僕は出掛けた後。

すれ違いばかりとなった二人の生活‥

ココロはその不満を僕にぶつけ始めた。


『かまって欲しい‥』

弱冠17歳‥まともなら女子高生。

裏社会のなんたるかなど、まだ理解できるはずもない。

ましてや“駆け出し極道”‥

“チンピラ”の日常を推し測ることなど‥。


日毎に妙な“違和感”を感じ始めた僕‥

心のどこかで《ココロは兄貴さんの身内》‥

そんな心理が、ココロを“腫れ物”のように感じさせ‥

僕の態度は少しずつ“他人行儀”と化していった。


“ココロの甘えを受け入れることは義務”‥

そんな認識が僕の脳に刻まれたのだ。

だが、それを全うすること‥

ココロの“お伽(とぎ)”は、僕の僅かな睡眠時間さえ容赦なく奪った。



『若いもんは30分前到着が当たり前や!』

そんな嫌味が兄貴さんの口から出るようになった。

朝の通勤ラッシュの経験が無かった僕。

遅刻をすることは日常茶飯事‥

実際、日によってラッシュ状況が異なるのも確かだ。

しかし、実はそれ以上に度重なる“寝坊”‥

二度寝の微睡(まどろ)みの中で、僕は“島”のハンドルを握っていた。


当初は“慣れるまでは”と称して多目に見てくれた。

だが、それも一ヶ月ほどだった。

遅刻の度に殴られるようになった僕‥

その力加減は以前とは明らかに違っていた。



同じ時期に花神組の事務所当番が任務に加えられた。

まだ見習いなので、他の先輩の付き添い程度。

十日に一度程のリズムだったように記憶している。


しかし、これも雑用ばかり‥

炊事に掃除、当番者補佐と日中は多忙を極める。

炊事とは意外に思うだろうが、これも必須だ。

夜は先輩より遅く就寝、朝は先に起床‥

これまた当然である。


そんな花神組当番に上層部出向、付き人生活‥

そして家に帰ればココロの“お伽”‥

元来、虚弱体質の上に過度の睡眠不足。

僕は“眠欲”に、飢えに飢えまくった。


朦朧とする意識の中で繰り返される日々‥

僕の自己主張など、どこにも存在しない。

操り人形のように言われるがまま‥

それはまさに“脱け殻”だった。


そんな僕はついに‥

言い訳不能の大失敗を犯してしまう。

兄貴さんの付き人を始めて三ヶ月ほど経った日の事だった…



~続く~



Last updated February 08, 2009 01:24:45 AM



January 20, 2009

裏社会‥3!



P.S

元うどん屋大将半生記
http://www.hattanji.jp/

今日から本格始動致します!

是非、覗いてやってください~お願いしますm(__)m



《大阪裏社会》‥



上層部への初出向を終えてまもなくのことだった。


『これに乗っとけ‥』

そう言って兄貴さんから車のキーを渡された。

ココロと暮らしていた僕。

これまでは兄貴さん宅へと電車で通っていた。

時間にして30分ほどか‥

“何かと不都合が多い”と漏らしていた兄貴さん。

特に“解散時刻”は終電を気にしながらだった。

オヤジさんから“組に入れろ”との命が下された矢先でもある。

僕への渡世修行を本格化させるには“足”が必要だった。


『これ、マジですか!?』

力業(ちからわざ)を得意としていた兄貴さんだ。

“買った”のか、それとも“かっぱらった”のか‥

その入手経路はよくわからない。

だが羽振りが良かったのも確かだ。

それにしても与えられた車を見て僕は驚いた。

国産車だが当時の最高級クラスの新車‥

NASSiN社の“島”だった。


『極道は見栄とハッタリや!』

それを口癖のように発していた兄貴さん。

この時は舎弟に“島”を乗らせることが兄貴さんの“見栄”‥

それに乗る僕が“ハッタリ”を意味していた。


最初は嬉しかった‥

車に関心は無かった僕だが、やはり乗り心地が違う。

まだ登場して間もない“島”は人目も引いた。

財布は空っぽでも“金持ち”になったような気がした。

だが、それが地獄の“馬車馬ロード”開始の合図‥

当然僕は気づいてはいなかった…。



翌日から僕の生活リズムは一変した。

毎朝、兄貴さん宅にAM8時着‥

もちろん時間厳守だ。

だが、大阪の朝の道路混雑は半端じゃない。

深夜なら20分程の距離が、朝は2時間近くも要する。

6時には家を出発しなければ間に合わない。


そして“付き人終了時刻”‥

これまでは遅くても終電に間に合う時間帯だった。

それがぐんと遅くなり始めた。

“飲み屋へのお供”‥

それが僕の“必須任務”の一つに加わったからだ。


当初は付き合いや接待が大半の“酒”‥

兄貴さんもけっして癖が悪いわけじゃない。

むしろ飲まない方だった。

だが回を重ねるごとに夜の街に潜む“魔性”‥

そいつに魅入られたが如き兄貴さん。

連日連夜の“飲み屋巡り”が日課となっていく‥

そしてそれは、僕の心身をジリジリと苦悩へと陥れ‥

取り巻く環境さえも変えていくのであった…


~続く~



Last updated January 27, 2009 00:00:56 AM

January 08, 2009

裏社会‥その2!

《大阪裏社会》‥



兄貴さんの“付き人生活”‥

それも数週間を過ぎたあたりか‥

これまでどっぷり“お水”に漬かっていた夜型の僕‥

その後遺症で昼間はまだピンボケ状態が多かった。


この頃は兄貴さんの課す“極道教育”‥

そいつも極めて緩かったように思う。

本気印で殴られることもなかったし‥

口が悪いのは兄貴さんの“キャラクター”‥

僕への暴言もそれほど気にはならなかった。


確か兄貴さんとの合流も昼前だったような‥

少し曖昧だがそう記憶している。



しかし‥

それが“ある朝”を境にガラリと豹変する。


突如、僕に上層部への“出向当番”‥

兄貴さんからその命令が下された!


『じっ、自分がですかっ!?』

出向当番担当の兄貴分を含む組員三名‥

彼らが前夜、逮捕されたとのこと。

急きょ“ピンチヒッター”として僕に白羽の矢が立った。


しかし上層部といえば‥

一千とも二千とも言われた構成員を擁する組織の心臓部‥

企業に例えれば“本社”だ。

その本社役員の“お偉方”だけでも裕に50人は超えている。

もちろん顔も‥名前も知らない。

パートタイマー級の僕‥

まだ自分が“極道”の認識さえも無い。

こんな男を行かせたところで…



確かに理屈はわかる。

上からのオーダーに穴は空られまい。

だがまだ“支店”的立場の組事務所‥

所属の“花神組”の当番経験すらない僕だ‥

《他にも居るやん‥なんで俺やねん…》

思わず不安と疑心が顔に出る。


すると‥

僕の表情の変化を見逃さなかった兄貴さん‥

『オヤジがお前を行かせろと言うてはるんや!』

狼狽する僕にそう言い放った。


だがこのオヤジさんからの“ご指名”‥

それが事実かどうかはわからない。

ただ‥

連日、兄貴さんの口から語られる渡世の“いろは”

《親が白と言えば黒い物も白》

そんな類いの絶対服従の思想‥

“裏社会の掟”が少しずつ僕の脳を支配し始めていく‥

つまり‥“洗脳”だ。


元来“極道”を知らない僕‥

そこに事ある毎に繰り出される《オヤジが‥》の言葉‥

そいつは“三つ葉葵の紋所”‥

印籠を出され、ひれ伏すことに慣れて始め‥

かつては“水色”に染まっていたキャンバス‥

今度はそれが“ダークグレー”に染まり始めていた‥。



『はい‥わかりました。』

この世界の若者に《NO!》という言葉は存在しない。

僕はすぐさま“三泊四日”の出向の準備を整えた。

とは言っても着替えの下着程度‥

それを紙袋に詰め“便通”に乗り込んだ。



関西圏某所に位置する上層部。

花神組の事務所からは車で二時間ほどの距離だ。

“便通”の運転はもちろん僕。

上層部内での注意事項や作法の伝達‥

その意図で兄貴さんは珍しく助手席に座った。


そして僕に説明を始めたのだが‥

あまりの緊張と不安で内容が頭に入らない。

と言うより意味がわからない事ばかり‥

僕の頭の中は小学校で習ったあの曲が流れている‥

♪ドナドナド~ナ~ドナ~‥

渋滞続きの“阪神高速道路”‥

荷馬車のようにノロノロと流れる車群‥

道中、僕は市場に売られる子牛の気分を味わっていた…。



そうこうしているうち‥

ついに上層部へと到着した。

完全にテンパってしまった僕‥

硬直した体は車から降りたがらない。


『ほな頑張れよ!』

“降りろ”と促すデカい声‥

ご存知“小心者”の僕‥噂の山羊座だ。

その音量に驚き、軽く尿が漏れる‥

そのほのかな温もりにようやく我に返った。


『スーツを着てバシッとしとんが偉いさんやさかいな!』

続けて兄貴さんの怒号が飛ぶ‥

《他の住み込みの若者は角刈りで作業服姿》だと‥

頭に残ったのはこのアバウトな忠告だけ。

僕の十八番の“なんとかなるやろ!”‥

そいつもこの時ばかりはどうにも機能しなかった。



そして‥

諦めた様にトボトボと上層部へ‥

建物内に入ると数十名の“強面”が‥

あきらかに“場違い”‥

まだお水キャラの僕はかなり浮いていた…。



ここでの僕の任務は住み込みの若者達の補助‥

それは最下級のポジショニング‥

ボロ雑巾並みの扱いだ。


“右へ向け”と言う者もいれば“左だ”と言う者もいる‥

何に‥誰に従えばいいのかわからない。

しかもこの時、抗争事件の真っ只中‥

厳戒体制の上層部内にはただならぬ緊迫感が漂っていた。


《聞いてないよぉ~‥》

道中、兄貴さんから聞かされたかもしれない。

だがまったく覚えていない。

よしんば聞いていたとしても‥

“抗争”そのものを知らない僕だ。

挨拶一つ、まともに出来ない“ど素人”‥

案の定、粗相に次ぐ粗相の連続‥

地獄の三泊四日の出向だった。



ここは詳しくは書けないが‥

おおよそ一日一時間程度の睡眠時間が与えられた。

三日で三時間‥抗争中だから仕方がないか。

食事と風呂の時間はあるが休憩時間は無い。

残りの時間は雑用従事。

中でも上層部玄関口の“門番”‥

こいつが一番苦痛だった。


上層部玄関口横‥

そこに手のひらサイズのモニターカメラが据えてある。

小さいうえに“白黒”だ‥

顔どころか服装も判別できない。


そのモニター前に据えられた“丸イス”‥

病室の見舞客用の背もたれの無い“アレ”だ。

そいつに座り八時間のモニター凝視‥

他の支店からの出向者がもう一名‥

僕と二人で八時間毎に“ローテーション”する。


怪しい者が居ればコラコラと言いに行かなければならず‥

そして関係者が近付けば“門扉の解錠”‥

それが出向当番者の“最重要任務”だった。


だがいつ訪れるやもわからない関係者‥

小さすぎる画面は雰囲気さえ伝わらない。

痺れた臀部が感覚が無くなり‥

睡魔で何度も何度も意識が飛ぶ。


しかし‥

もし居眠りなんぞぶっこいた日にゃ~‥

その“懲罰”の話しも上層部内で聞かされた。


『こんなもん、懲役の方がマシやで!』

ローテーションパートナーの年配組員‥

その方が僕にそうぼやいた。


この時なんとなく‥

兄貴さんが何故僕をエントリーしたかが理解できた。

たった三泊四日が一週間にも十日にも感じる‥

もちろん失敗は許されない。

誰も行きたがらないのは当然だ。


この“出向当番”‥

この日から十日に一度回ってくるのだが‥

しかし“知らない”ってことはある種の脅威だ。

“これが若い者の勤め”だと言われれば、

それが“当たり前だ”と思ってしまう。

これも一種の“洗脳”の類いだったのだろうが‥。



そうして‥

粗相の連続ではあったが、なんとか日程を終えた僕。

花神組に戻ると先輩方から“ご祝儀”が贈られた。

これが最初で最後の“金一封”‥

だがそれは出向当番者確定の“引導”‥

そうとは知らずにありがたく頂戴した。


その直後‥

『ご苦労やったな‥これからも頑張れよ。』

低くて野太い声だった。

その口調には威厳と落ち着きが感じられた。

花神組組長“花神広造”‥

オヤジさんが僕にくれた初めての言葉である。


僕はこの時の不思議な感覚が今も忘れられない。

かつて接したことの無い“器の大きさ”‥

“男が男に惚れる”‥

いやまだこの時は“憧れる”の感覚だったか‥

オヤジさんを取り巻くオーラは“人間味”に溢れ‥

その背中には“組長”の風格が漂っていた。


歳は当時50代半ばだったか‥

骨太で屈強な体躯を持つが極道には見えない。

口数は少なく、いつも紳士然としていた。


『オヤジは同胞を大事にするよってな‥』

これは後に先輩組員から聞かされた話だ。

オヤジさんは在日の外国の方だった。

だが僕をとても可愛がってくれた。


『オヤジがお前を事務所に入れろだと‥』

花神組事務所からの帰りの車中‥

兄貴さんは愚痴るような口調で僕にそう言った。


おそらくオヤジさんからの“出向当番指名”‥

そいつは兄貴さんの自作自演だったのだろう。

僕がまともに事務所に出入りしたのが“この日”‥

事務所内でオヤジさんと会ったのも“この時”が初めてだった。


兄貴さんとしては大誤算だったようだ‥

この“出向”がきっかけで当初の思惑‥

僕を“事務所に入れない大作戦”は脆くも崩れ去る。


それと同時に僕への“極道教育”‥

そいつが激しくスパークし始めた。

そしてこの日から僕の“馬車馬ロード”‥

その辛く過酷な日々も始まりを迎えることとなった…



~続く~


P.S

新ホームページ“無職はつらいよ

来週中には本格的にスタート!

の予定です(^^;)

こちらもよろしくお願い致しま~す(^O^)/



Last updated January 12, 2009 04:11:49 AM

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