テーマ:★留学生活★(629)
カテゴリ:留学-学習編
再びディスカッションの話に舞い戻ります。
アメリカ人生徒の前で日本語訛りのつたない英語で発言することに気後れすることはない!と悟ったものの、いざ、授業で発表しようと思うともっと肝心な壁があることに気がつく。 …… なに話したらいいんだよおおおおお 英語さえ出来れば…なんてごまかしたところで、実際はこっちのほうが深刻。 話すことを頭の中でまとめているうちに話題がどんどん違う方向へ進んでいってタイミングを逃した(普通の会話でも然り)、なんていうのはまだいいほうで、 教授やクラスメートの言っていることに対して気の効いたコメントがぜんぜん浮かんでこない って経験を何度もして、自分って、実は馬鹿だったんじゃない??と、改めて落ち込まされたことも何度もありました。 でも、これって、頭の言い悪いじゃなくて、前にも書いたけど、こういうディスカッションとか、発言のスタイルに慣れてるか慣れてないかの違いだけなんだよね。 日本の学校の授業では、先生の質問に生徒が答える、というのが形式なので、発言をしたい生徒は先生の質問を注意深く聞いて答えを探す。 アメリカでは生徒が疑問や意見、批判を他に投げかけ、周りがそれに反応する、という形が多い。 もちろん決まった答えを求められるわけじゃないので、答えを探そうと躍起になっていると発言の機会を逃して、ディスカッションはどんどん進んでいくわけ。 この違いに慣れて、自分もクラスのディスカッションに参加するには努力と、勇気と、発想の転換が必要。前々回にちょっと書いたけど、ここでもうちょっと段階的に自分の意見を述べます。 ステップ1--発言すると決心(まずはこれがなきゃ) ステップ2--授業前の予習で、「この点に触れたらこんな意見を言おう/質問をしよう」というものを、あらかじめ2,3(なるべく多く)決めておく。授業中とっさに考えるのではないので十分心の準備ができる。 ステップ3--2で決めておいた「自分が発表するトピック」にディスカッションが移っていくタイミングを計る。ここで優先すべきは発表するぞ!と意気込むことでなく、みんなの意見をよく聞くこと。 ステップ4--慣れていない初期の時は、自分の意見を無理やり言うより、「○○の意見はすごくいい。僕もこれこれの理由で同じように思った」など、他人の発言に対するコメントをするように心がけると、場違いな意見を述べる心配がない。それが難しいようなら「さっき君の言った○○ってトコ、もう一回説明してくれる?」とか、(分かっていても)他の人に質問する形を取ると、けっこう気楽に発言できる。 ステップ5--上記をしばらく(一学期の半分くらい)繰り返していると、発言のタイミングとか、どんなことを言えばいいのかがだんだん見えてくる。そうしたら、もう一歩前に踏み出し、自分が新しいトピックを投げかける役を買って出る。すでにクラスで無難な発表をしているので、数回ぜんぜん突拍子もないことを言ったくらいではクラスメートや先生も自分に対する評価を変えたりしないから、思い切って冒険することが大事。 なーんて、偉そうに言ってみたけど。 自分は、ほとんど発表しなかった生徒だから、あんましディスカッションのことについては語れないです。実際。 逆に、ほとんど発表しなくても好成績は取れたので、クラスのディスカッションを過大意識するよりは、課題読書やテスト勉強をしっかりやって、みんなの前で話すのがいやなら質問は個人的に教授にして…という手を使っても、別にいいんじゃない、と開き直ってました(笑) でも、(たとえ実際に発表しなくても)今日は何か言わなくちゃ、と思っていると、授業にも集中できるし、あれこれ考えるので頭の回転は速くなると思う。 そうすると、自分でも、「これはみんなと分かち合いたいアイディアだな」と思うものがでてくる。何でもいいからとにかく言ってみよう、とあせるより、こういうアイディアが浮かぶのを待って、「みんなに聞いてもらいたい」という気持ちを大切にしていれば、自然と発言する勇気もわいてくると思う。で、そうやって出た意見っていうのは、たとえ一学期に1,2回の発言だったとしても周りは高く買ってくれるものだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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