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2005.10.08
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The New Yorkerの今週号(オーディオ)で、アイビーリーグに入るには、という記事があった。

流し聞きだったので、全体は覚えていないのだけど、興味ある部分をいくつか。

ハーバードとかイェールとかって、SAT何点取ると入れるの?って思ってる日本人の留学希望者もいるようだけど、実際、SATがこういった大学の入学合否に与える影響って、私らが思っているよりずっと少ないみたい。

ハーバードが純粋に試験結果で入学者を決めよう、と思い立ったのは20世紀始め。

で、試験を実施し始めたところ、まずいことが起こった。

ユダヤ人の生徒が急増したのだ。

ユダヤ人ばかりのハーバードなんて、ハーバードじゃない。そこで、試験結果のほかに親の名前、生まれた場所、肌や目の色なんてのを入学申請書に書かせることにし、さらにエッセイやインタビューを入試要求事項に加えて事前に候補者の「キャラクター」を検知、フィルターすることにしたんだそうだ。これで、ユダヤ人の入学者は毎年15%以内に抑えることに成功した。

今のアメリカの入学基準て、こんなのが原点なんだなー。

入学基準なんて、学校によって変わるものだけど、現在のIvyリーグにしたって、
「中国人がやたら増えても困る」
ってことで、例えばSATスコアが同じの入学ラインぎりぎりの中国人と白人だったら、白人を入れる、というような判断も行なっているはず、とのこと

(学校によっては、全く同じ状況で、国際色重視で中国人を受け入れるところだってあるはず。)

Ivyリーグでは、学力と同様に重視しているのが「イメージ」。

「ハーバード」っていうブランドは、中身だけじゃなくて見かけも大事なのだ。キャンパスの様子が訪問者や雑誌の写真などで世間にさらされたとき、ユダヤ人や中国人、さらに背の低い人、耳が大きい人、なんてのばかりが目に付くのは、やっぱり好まれないらしい。

で、面白いのは、かつては身長や「Manliness(男らしさ)」なんてのも、入学基準になっていたそうだ。ごっつい兄ちゃんは、多少SATが低くても学校のイメージ作りに貢献できるので、合格率は高くなる。

もう1つ。こういった有名私立大学が重要視するのは

「将来自分の学校に多大の寄付をすることが出来る人間を入学させる」

こと。

親が卒業生だと合格しやすい、っていうのは、よく知られてるよね。これは、すでにこの親から寄付を受け取っていれば、その子供だってその伝統に従うはず、という学校の意向から。

(今度公開されるThe Sisterhood of the Traveling Pants って映画に主演してるAlexis Bledelが、Gilmore Girlsって海外ドラマでイェールに入学するんだけど(リッチー・リッチでマコレイのパパ役をやった人がやっぱり超金持ちイェール卒の祖父)、この点がすごくよく分かるんで機会があったら見てくださいな)

あと、この点だけに注目すると、Ivyの学生として望まれるのは必ずしも「頭がいい=試験のスコアがよい」ことでなく、「社会に出てから金を稼げる人間になるか」にかかってくる。

そこで、SATスコアより、人間性とか、リーダーシップとか、向上心なんて、計測困難/不可能な要素が入学を左右することになる(こうなると、完全に試験官の主体性)。

スポーツ選手が奨学金つき、低SATスコアで入学してくるのはそのせいなんだそうだ。

別に、学校のチームを勝たせたいからとか(←これも大いに影響してると思うんだけどなあ)、将来プロになって大金を稼ぐだろうからとか、そういう意図よりも

スポーツに秀でた人間は「勝つ」ことに意欲を燃やせる
   ↓
勝負どころで集中し、自分の得たいものにまっすぐ突き進み、それをゲットするまで諦めない精神に長けている
   ↓
社会に出て営業職なんかに就いたら、この精神を用いてがんがん稼げるだろう
   ↓
ビジネスで成功すれば、入学当時あげた奨学金以上の寄付が学校に帰ってくるに違いない

という魂胆がある…そうだ。

ちなみに、私の在学中バークレイには現在ニュージャージーNetsで活躍してるJason Kiddが、(途中でNBAにスカウトされて退学したんで、出身大学としては挙げられていない)。近所のライバル校スタンフォードにはTiger Woodsがおりましたが。

Tigerは知らんが(スタンフォードにとっちゃ、めちゃくちゃおいしい投資だったんだろう)、Kiddを始めとするバスケ、フットボールの奨学生は、アホ同然、という話がよく出て、彼らが成績を維持して落第しないために設けられた「Easy A」クラスもある、というウワサだった。彼らが入学するために落とされたオールAの高校生も、もちろんいたわけで、当時は理不尽な気もしたけど、こう言われると、そういや、ほとんど宿題もやってこなかったあのフットボール選手は、今頃どれだけの金を稼いでいるんだろうなあ、と思ったりもする。

こういった視点で日本人としてアメリカの(特に優秀な)大学への入学を希望する場合、「日本人(あるいはアジア人、海外生)ということのメリットを買ってくれる大学」を選ぶことと、「自分は将来成功する(=あなたの学校に莫大な寄付金をもたらすことのできる)要素を持った人間である」ことをアピールする、ついでに、親が大金持ちなら、その点もしっかりアピール、ってことも、頭に入れといた方がいいのかも。もちろん、TOEFLEやSATスコアがほどほど以上にあることは必須ですが。

The New Yorkerのサイトは、週代わりなんでもう見られないかもしれないけど。
Malcolm Gladwel氏のGetting Inという記事です。






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Last updated  2005.10.08 19:27:02
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