カテゴリ:や・ら・わ行(映画・本)
ようやく熱も下がってきたようです。お粥、うどんと食生活も徐々に回復しつつあります。ふと昔読んでた小説を見つけました。
普段このHPを見てくれている人はまたかよと思うかもしれませんが冷静と情熱のあいだの辻仁成著の「Blue」と江国香織著の「Rosso」の二つの小説を。二つとも昔読みましたが今日久々に再度Rossoを見ました。 物語は、ある事件をきっかけに別れた順正とあおいが十年の歳月を得て、かつて約束したフィレンテェのduomoで再会するという話です。順正がduomoに行くまでの10年間のストーリーを「Blue」、あおいがduomoに行くまでの10年間のストーリーを「Rosso」に。その二つの小説を一つにしてオリジナルストーリーにしたのが映画です。 「冷静と情熱のあいだ」の映画について書いてあります http://plaza.rakuten.co.jp/justjuster/diary/200501300000/ ========================================================================== 冷静と情熱のあいだ Rosso 阿形順正は、私のすべてだった。 あの瞳も、あの声も、ふいに孤独の陰がさすあの笑顔も。 もしもどこかで順正が死んだら、私にはきっとそれがわかると思う。 どんなに遠く離れていても。二度と会うことはなくても。 穏やかな恋人マーヴと一緒に暮らす、静かで満ち足りた日々。これが私の本当の姿なのだろうか。誰もが羨む生活の中で、空いてしまった心の穴が埋まらない。10年前のあの雨の日に、失ってしまった何よりも大事な人、順正。熱く激しく思いをぶつけあった私と彼は、誰よりも理解しあえたはずだった。けれど今はこの想いすらも届かない―。永遠に忘れられない恋を女性の視点から綴る、赤の物語。 ========================================================================== 久々に見ましたが良かったです。この小説を見ていただければ分かりますが、マーヴは、とっても素晴らしい紳士で身分、ルックス、人からの信頼は言うことないくらい充実しており、何よりもあおいへの想いは誰にも負けないくらいに・・・。 そんなマーヴがそばにいながら順正を想い続けるあおい。この事実からも、どれだけあおいが順正を想っているかが手に取るように分かりますよね。まあ、あまり書くとネタバレになるのでここまでにしておきます。 個人的には「Blue」の方が好きかもしれないです。結構、あおいって冷たいんだなーってw ちなみに当たり前かもしれませんが「Rosso」はミラノでのあおいの10年間がメインなので、芽美と高梨は登場しません。「Blue」はフィレンテェでの順正の10年間なので順正と芽美のエピソードが多く書かれています。芽美もマーヴも素晴らしい人達なのですが・・・・。そこまでして、なぜ順正とあおいは・・・。 順正と芽美のエピソードを楽しみたい方は「Blue」を、あおいとマーヴのエピソードを楽しみたい方は「Rosoo」を。ただ、両者ともラストは曖昧な終わり方をしてます。しかし、映画は原作のラストには書かれてないラストが・・・、こちらは曖昧でなくちゃんとしたラストで幕を閉じます。 ちなみに「恋」って冷静と情熱の中間みたいなもんだねっていう江国と辻の対談から生まれて、「冷静と情熱のあいだ」ってタイトルがついたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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