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September 10, 2005
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今年見た本の中で一番!!!

と初めに言っておきます☆


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辻 仁成 (著)  集英社文庫



『ニュートンの林檎〈上〉』

 1978年春、大学のキャンパス。僕は、意志的で抗いがたい魅力を湛えた、佐伯元子と出会った。そして、平穏な人生から引き剥がされてしまった。僕の心を深く突き刺し、おそろしい冒険に巻き込み、姿を消した元子。

 10年後、社会的には成功した僕にとって、元子との再会の予感が、生きる原動力となっていた…。人生の全てを決めたひとりの異性との出会いを、圧倒的なスピード感とパワーで描く、渾身の長篇。


『ニュートンの林檎〈下〉』

 1990年、秋。僕はその夏ヴェネツィアで再会した佐伯元子からの連絡を待っていた。元子の心には、愛する男を惨殺した者への復讐の炎が燃えていた。復讐計画を実行に移すべく帰国した元子とともに、僕は九州の小都市へと出発する。新たな冒険譚がはじまった…。

 そして世紀末。宇宙的な円運動の中で、ひとつの愛が終息する。しかし引き合う魂の彷徨は終わらない。2005年、僕は―。長大なスケールの完結篇。


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 後に結婚する『由香』という恋人がいながら、主人公は学生時代知り合った『佐伯元子』と出会い惚れて、彼女の存在が主人公の人生を一生付きまとうことになる。彼女と出会い主人公の人生は変わった。後に映画監督として成功をおさめる主人公だが、その道のりは彼女の存在の影響で良くも悪くも長い道のりだったし、何度死に追いやられたことか・・・。

 
 ただ彼女に出会わなかったら映画で成功をおさめることはできなかったと思う。彼女からだけでなく、彼女と出会うことで『樹彦』『佐伯林造』と出会い素晴らしい教訓を得たからこそ映画監督として成功したのだろう。どういう人生だったかは是非本を読んでほしい☆ 以前、ブログで紹介した『嫌われ松子の一生』よりも過激で、同著の辻仁成の作品の『冷静と情熱のあいだ』のように1人の女性を思い続ける切ない話である。


 結局、『冷静と情熱のあいだ』のようにお互い恋人になることがなかった主人公と元子ではあったが、恋人や夫婦でなかったからこそ、ここまでお互いを想えたのかもしれない。『ニュートンの林檎』とは主人公と元子が万有引力のように引き合ったことを示しているようだ。





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Last updated  September 10, 2005 08:04:43 PM
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