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じゃくの音楽日記帳

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2009.05.28
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カテゴリ:演奏会(2009年)
5月28日、武蔵野市民文化会館小ホール。北欧の民族音楽に根ざした音楽の感動にたっぷりひたった夜でした。

プログラムの前半は、ヨハンナ・ユホラさんというフィンランドの新進女性アコーディオン奏者が、ギタリストと組んでのデュオの演奏。ユホラさんは国際アストル・ピアソラコンクールで優勝経験があるというだけあって、リズムは切れが良く、ときにピアソラのティストもちりばめられた洒落た自作曲などを披露してくれました。センスの良い合いの手を入れるギタリストとの息もぴったりでした。アンコールには、出来立てでまだ題名がないという曲を弾いてくれました。

そしてコンサートの後半は、今夜のメインで、ノルディック・トゥリーという、フィドル2丁とハルモニウム1台による3人組でした。この3人組、ふたりのフィンランド人と、ひとりのスウェーデン人による新結成のバンドということです。ケルト音楽的な味わいの古いメロディーの歌い回しは、ほのかな哀愁が込められて美しく、それだけでも涙がでるほど感動してしまうのに、さらにそこに、スウィング感覚に富んだ新しい息吹が即興的にどんどんと絡んでくる躍動感が重なります。じーんという感動と、るんるんと体が弾んでくる楽しさとの同時攻撃に、完全にやられてしまいました。この人達、ただ者ではない。

解説によるとフィンランドには、JPPというフインランドを代表する伝統音楽バンドがあるのだそうですが、フィンランド人のふたりは、そのJPPの創始メンバーとして長く活躍しているということでした。

しかしさらに凄かったのが、スウェーデンのフィドル奏者ハンス・ケンネマルクさんという人でした。この人、いかつい顔に巨体の持ち主で、この人が持つフィドルはおもちゃのように小さく見えました。そして演歌にも通ずるようなこぶしを粘って歌うかと思うと、乗りの良いリズムで足をふみならしたり、ともかくその小さなフィドルと大きな体とが完全に一体化した動きで、体全体がまさに音楽している圧倒的な集中力と存在感でした。すごい聴き応え、見応えで、もうこの人からずっと目が離せないでいるうちに、休憩なしの70分がほんとうにあっという間に終わってしまいました。フィンランドやスウェーデンの伝統音楽というものは今回初めて聴きましたが、いやいや世界にはいろいろな音楽があり、いろいろな音楽家が、精魂こめて自分たちのディープな音楽世界を奏でているんですね。ああ素晴らしき音楽なり。





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Last updated  2009.05.29 00:57:33
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