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じゃくの音楽日記帳

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2011.06.29
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初日から一夜あけた6月18日、二日目の演奏会のレポートです。

きょうも開場前に館内の喫茶でコーヒーを飲んでいると、中学生くらいの男女数十人が大人に引率されて目の前を通り過ぎていきます。昨日見た光景とそっくりです。3番を歌う児童合唱団かと思われます。

今日の僕の席は、2階左サイドの中程です。昨日と逆サイドで、昨日より舞台から遠い席でした。

開演前、佐渡さんが舞台に出てくると、拍手の始まりに混ざって、客席から「今回はおめでとうございます!」と祝福の掛け声があがりました。佐渡さんも嬉しそうで、きのうより少々くだけた感じでベルリンフィルを振った感激に始まるトークをされました。お話の内容は昨日とほぼ同じでしたが、昨日と違うのは、「昨日サイン会で、ファンの方から、マーラー3番は六甲おろしに影響を与えているのですか、と言われて、考えたことがなかったのでびっくりした」で会場は爆笑。また途中、「マーラーは今年没後100年でして、、、あれっ、200周年だったかな?」にはずっこけました。地元で愛されリラックスしているマエストロの、愛嬌あるトークでした。

六甲おろし、あんまり知らなかったので後日YouTubeで聴いてみましたが、メロディーはマーラー3番とあんまり似ていないと思いました。第一楽章の元気な行進のイメージか?そのファンの方がどのような意味合いでおっしゃったのか、興味深いところです(^^;)。

さて演奏は、昨日よりは断然音がまとまってきています!弦はきょうも好調で、チェロやヴィオラの現代的でシャープな音色が斬新でいい感じです。木管は、きのう緊張が感じられた1番オーボエ(PACの奏者)も、きのうよりしなやかな音で、調子をあげてきています。きのう活躍が目立っていた1番クラリネット(MCOの奏者オリヴィエ・パテーさん)は、今日も良くて、木管セクションを引っ張るような存在感があります。ホルン隊はきょうも力強く、かなりのハイレベルです。惜しむらくは1番トランペット(おそらくMCOの奏者)が、初日と同様に、いつでも弱くやわらかい音色で吹くことです。そういう曲想のところでは魅力的ですが、しっかりとした音を出してほしいところでもそのままの音で、引っ込んだまま前にでてこないので、もどかしく感じました。

第三楽章のポストホルンは、僕の今日の席が左サイドで、舞台下手の開いたドアが見えなくて、間接音だけで聞こえてきた関係上か、昨日よりも遠くから柔らかく響いてきて、なかなか良かったです。

なお初日で書き落としましたが、第三楽章が終わってから、楽章の間合いで合唱団が入場してくるときに、ポストホルンを吹いたと思われる奏者(PACの赤堀さん)が入場してきて、1番トランペットの向かって右隣に座りました。もしかして後半の楽章の演奏に参加し、終楽章のコラールなどの重要なところを、それまでの1番奏者と代わって吹くのだろうかと思って注意して見ていましたが、最後までアシスト的な参加だけでした。第一楽章から1番トランペットを吹いていた奏者が、最後まで1番のパートを吹いていました。これは二日目も同じでした。

独唱のヤングさんは、きのうと同じ青緑のドレスで、歌いだしの弱音がやはりとても美しく、引き込まれました。

終楽章は、やはり相当ゆっくりとしたテンポで、ゆったりと演奏されました。きょう二日目の演奏は、全体として、初日より断然音がまとまってきて、いい音楽になってきました。初日よりはずいぶん良かったし、それなりに感動もしました。しかし僕としては、いまひとつ充分に音楽に浸ることができず、やはりある種のもの足りなさを感じた演奏会でした。

昨日も今日も、終演後にオケの奏者を一人ずつ立たせるところで、佐渡さんが最初に立たせたのはもちろん1番トロンボーンでした。次に1番トランペットが立ち、その次にポストホルンを吹いたPACの赤堀さんが立ちました。赤堀さんは、昨日立ったときは特にポストホルンらしい楽器は持っていなかったですが、今日は、ポストホルンらしい楽器、それもバルブ付きと思われる楽器(遠目なのではっきりとは確認できませんでしたがバルブ付きに見えました)をもって立たれました!バルブ付きの楽器ということは、この楽器で吹いたのでしょうか。音色的には良くわからなかったのですが(我ながら頼りない耳)、ポストホルンを用いてあそこまでしっかり吹いたのだったら素晴らしいと思いました。

独断と偏見による3番3本勝負、初日が凡打とすれば、二日目は二塁打という印象でした。

明日はいよいよ最終日、どういう音楽になるのでしょうか。昨日よりは、やや明るい見通しが見えてきたような、そんな気分で、ホールをあとにしました。

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付録:各パートのトップ奏者の所属オケ

初日の記事で書いたように、PACとMCOの参加奏者は47人ずつと、ちょうど同数です。では各パートのトップ奏者などはどうなっているのだろうと興味がわきました。そこで二日目の演奏会に臨む前に、ネットでPACとMCOのメンバー紹介ページの写真を見ておきました。プログラムの記載およびネットの写真、そして実際の舞台を見て判断した結果を、わかった範囲で書いておきます。(間違っているかもしれません、その際はご存知のかたご指摘いただければ、大変ありがたいです。)

コンマス:PAC(四方恭子さん)
2nd ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス: いずれもMCO

フルート、クラリネット、ファゴット :いずれもMCO
オーボエ:PAC

トランペット、ホルン、トロンボーン :いずれもMCO
ポストホルン: PAC(赤堀裕之史さん)

ティンパニー:MCO
ハープ:PAC

すなわちPAC奏者はコンマス、ポストホルンを含めて4人でした。かたやMCO奏者は11人で、トップ奏者でみると断然MCO奏者が多い編成でした。






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Last updated  2011.06.29 20:34:33
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