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2022.08.12
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カテゴリ:シナリオ


「ほおずき」には観賞用と生食ができるほおずきがあります。生食用ほうずきはヨーロ

ッパや米国などではゴールデンベリーと呼ばれ、栄養価の高いスーパーフードとして、

古くから食されています。日本での栽培は近年のことで、平成に入ってから本格栽培が

始まりました。まだ希少価値が高い品種ですが、ハウス栽培も加わり、今では一年中市

場に出回る人気急上昇の果物になっています。ハウス栽培の普及により全国各地で栽培

されていますが、茨城県内では高萩市山間部の大能(おおの)地区が主力の生産地です。

「花貫フルーツほおずき」と名付けて、新しいブランド品に育てようと頑張っています。

ほうずきは気候の影響を受けやすい、非常に繊細なフルーツで、暑すぎると花が落ちて

しまい、実になりません。さらに、1株から収穫できるのは、平均でわずか80個です。

ベリー系の果実に似た濃厚な甘酸っぱさ、グァバのような南国系のフルーツに似たやさ

し香りが特長です。今回は高萩市の「花貫フルーツほおずき」の紹介です。

 

<「観賞用ほうずき」と「食用ほうずき」は近縁種ですが、違う品種のもの>

1.食用のもの:①がくと果実も黄色の種類が多い。②がくは熟すと薄手の和紙のよう

   に柔らかくなる。③甘酸っぱくフルーティー、産地によってはメロン並みに高糖度

   なものも。④80~150cmと大きな株の種類が多い。

2.観賞用のもの:①がくは青から熟すとオレンジ色になり、大きくつやと張りがある。

   ②実も鮮やかなオレンジ色。③実には酸味と苦みがある。④アルカロイドを含む

   ため、腹痛を起こす恐れあり。また、微量のヒストニンという物質が含まれていて、

   妊娠中の女性が食べると流産する恐れがあります。⑤株は小ぶりなもので20cm、

   大きなもので100cmほどに育つ。

 

外見は一見すると非常に似ていますので、観賞用のものを間違って食べないように注意し

ましょう。食用のものでも、食べると腹痛を起こすことがありますので、妊娠中の方には

オススメできません。

 

<食用ほうずきの歴史>

日本で食用ほおずきが栽培され始めたのは平成に入ってからで、秋田県上小阿仁村が先駆

けとして有名です。ここでは平成10年(1998年)頃から食用ホオズキの栽培に取り組み、

今では特産として安定した生産を行っています。「恋どろぼう」というブランド名で知ら

れています。近年は食用ほうずきの注目度が高まり、北海道や長野県の「太陽の子」、

愛知県の「ほおずきトマト」、そして茨城県の「花貫フルーツほうずき」、その他に熊本

県、沖縄県、山形県、島根県、岩手県など、産地や生産者によって色々な名称で出荷され

ています。まだ、各地の正確な生産量統計データは出ていません。

 

<食用ほうずきの特徴>

食用ほうずきの香りは優しくほんのりと甘酸っぱい香りがします。アメリカでは、デザー

ト向けの果実として扱われています。日本では扱いが微妙ですね。フルーツと言えばフル

ーツですが、イチゴなどと同じように分類によっては野菜として扱われます。食用ホオズ

キのガクは一般的な観賞用ホオズキのような果実を包む殻は赤くはなく、枯れた感じでカ

サカサしています。手で簡単に破ることができ、中に丸い実が1個入っています。実は球

形~いちご型で、表皮はオレンジ色で艶があり、皮はミニトマトより柔らかいです。果肉

もオレンジ色で、中には小さくて白い種が無数に入っていますが、食べた時に口に残る感

じではありません。果肉をかじると甘味と酸味が口に広がり、例えるならパイナップル風

味のミニトマト・・・みたいな何とも言えない美味しさです。秘かに人気上昇中です。

 

<食用ほうずきの種類>

食用ほうずきとして栽培されているのは主に3種類です。

  1. ストロベリートマト;甘酸っぱくフルーツ感覚の黄色やオレンジ系の果実のもので、
     食用ほおずきの中では定番の種類。スーパーなどで販売されているものの多くはこ
     の品種です。別名オレンジチェリー、ゴールデンベリー、 ほおずきトマト…など、
     さまざまな品種名、ブランド名がつけられ、 販売されています。
  2. トマティロ:紫、緑、黄色など様々な色の実をつけ、熟すとガクが破れて中の実が
     露出します。そのため、中の実が見えてきた頃が収穫の適期となります。南アメ
     リカ原産、魅惑的な味で、現地ではサルサソースや、グリーンソースの原料に使
     われています。イクソカルパ、トマティーヨなどの別名もあります。
  3. ベルウィアーナ:南アメリカが原産で、インカ帝国でも栽培されていたとされてい
     る。そのため、インカベリーの別名もあります。果実は熟すと黄色くなります。
     他の品種に比べて酸味が強く、ドライフルーツに加工して食べられることが多い
     種類です。しまほおずき、ゴールデンベリーの名前でも流通しています。

 

<食用ほうずきの豆知識>

1.ほうずきはナスの仲間です:ホオズキはナス科ホオズキ属の多年草で、日本では浅草

   のほおずき市など観賞用として知られています。食用は中の丸い実を食べるのです

   が、何とも言えない独特で濃厚な甘酸っぱさがあり、それは英語名にあるようにま

   さにベリー類にも似た味わいです。とてもナスの仲間とは思えないのですが、花を

   見るとナス科かなと思いますよ。

2.栄養価と効能:100gあたりの成分はビタミンAや鉄分が一般的なトマトの約4倍、ビ

   タミンB群のイノシトールは一般的なトマトの約2.5倍です。イノシトールは、水溶

   性のビタミン様作用物質で、脂肪とコレステロールの流れをスムーズにする作用が

   あり、脂肪肝や動脈硬化などの予防効果、神経機能を正常に保つ働きがあります。

   また、最近の研究では、多糖類による抗酸化活性、ACE阻害による血圧降下作用、

   メラニン生成を抑制することによる美白効果、シワ・たるみの改善効果などがある

   ことが報告されています。イノシトールの含有量が多いことでスーパーフードと呼

   ばれています。そしてカルシウムやマグネシウムなども豊富です。また、香りには、

   幸せな気分になるといわれる「ピーチアルデヒド」という香気成分が含まれていま

   す。この甘くやさしい香りは、リラックス効果が大きいようです。

3.食用ほうずきの旬:食用ホオズキの収穫時期は7月頃から始まりますが、おおむね収

   穫時期は夏の7月頃から始まり10月頃までがピークで、翌年の3月頃まで行われ

   ます。一方沖縄では3月頃から10月頃までが収穫時期となっています。ただ、ハ

   ウス栽培も行われ、市場には一年を通して出回るようになってきました。でも、最

   も沢山出回り、美味しい旬の時期は夏から秋です収穫のピークは8月中旬頃から

   10月にかけてとなり、この頃が最も価格も落ち着き美味しい旬の時期となります。

4.美味しい食べ方:生の物よりドライタイプの物の方が、比較的手に入れやすく食べや

   すいでしょう。オートミール・コーンフレークスなどのシリアルと一緒に食べると

   栄養バランスも抜群です。ヨーグルトや100%のオレンジジュースに入れても美味し

   いですね。生の物は、ピューレ状にしてゼリーやムース、ジャムに加工したり、ア

   イスクリームにトッピングしてもおしゃれです。生のほおずきは外側のがくをむい

   て、そのまま調理したり食べたりしますが、加熱しすぎると香りが逃げてしまいま

   すから調理は短時間で。もちろん生のままサラダや付け合わせなどに使っても良い

   ですね。

5.食用ほおずきの保存方法:ホオズキは追熟する実です。 出荷されているものは、追熟

   されているものも多いです。 よって保存は常温で大丈夫ですが、 気温が25度以上で、

   湿度が高い場所では 冷蔵保存が良いとのこと。しかし、湿気に弱いので、保存する

   時にはキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存してください。

   尚、常温でカゴやお皿などに入れて飾り、 室内に置いておくのもオススメ。部屋中

   にトロピカルな食用ほおずきの香りが漂います。

 

<花貫フルーツほうずき>

茨城県高萩市の山間部、大能(おおの)地区で主に生産される食用のほおずきが「花貫フル

ーツほおずき」と名付けられました。標高が400mくらいの大能地区は一年を通じて寒暖差

が大きく、豊かな土壌に恵まれています。近くには清流花貫川が流れ、水もきれいです。

このような自然豊かな地域で生産されていますので、他産地のほおずきと比べると、実が

しっかりしていて水っぽくなく、甘さと酸味のバランスに優れています。収穫時期は7月

中旬から10月ごろです。花貫フルーツほおずき倶楽部では、代表の蓬田(よもぎだ)さん

を始め、12名の会員が丹精込めて育てています。「高萩のフルーツほおずきを多くの方に

知っていただきたい」という思いを胸に、色・形・重量など厳しい目で選定しています。

収穫後は2日から3日ほど熟成させ、より香り高く、濃厚な味わいにして出荷します。実

がつき始めた頃のほおずき加工品として、「ジャム」と「アイス」があります。また、

高萩市内や茨城県内、東京都内のレストランなどでも食材として利用されています。

花貫フルーツほおずきは生実をそのまま食べてもおいしいですが、ドライフルーツのよ

うにした「ドライほおずき」も甘酸っぱさが濃縮された味を楽しめます。

 

「花貫フルーツほおずき」は茨城県高萩市の新しい名産なのです。是非ご賞味あれ!

 

ほおずきに伝わる昔話


ほおずきは漢字で「酸漿」や「鬼灯」と書かれますが、酸漿は生薬の名に由来し、鬼灯

は火が煌々と灯った提灯に似ていることに由来します。お盆には、ほおずきの実を提灯

に見立て、祖霊を迎える盆棚にほおずきがたわわになった枝を飾る風習がありますが、

色づいたほおずきの実にはまさに辺りをぽっと明るく照らすような優しさがありますね。

また、昔、こどもたちは 赤いほおずきを膨らまして遊んだりしていました。 殻から実

だけを取り、 ヘタの部分からつまようじや口で 上手に中の種を吸いだします。 残った

皮の部分を口に入れ膨らまして遊びます。子どもが頬を膨らましている様子から

「頬づき」「ほおずき」との語源になったとも。

 






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最終更新日  2022.08.12 08:23:58
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