120882 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ショート・シナリオの館

ショート・シナリオの館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ショート・シナリオ

ショート・シナリオ

カレンダー

楽天カード

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

宮崎征志@ Re:身近にあった「新四国八十八ヶ所霊場」の札所(01/25) 龍ヶ崎の88か所について調べていて、こち…
√6意味知ってると舌安泰@ 御池大橋西詰の漱石句碑(附:謎の石造物) 八瀬まぐろ石の句碑は、二代目か??? …
鮎川桃果@ Re:向島百花園で秋の七草を愛でる  (11/07) 伊関あゆみ 鮎川桃果
猪鼻ちひろ@ Re[1]:向島百花園で秋の七草を愛でる  (11/07) 小泉奈津美さんへ

フリーページ

ニューストピックス

2024.01.08
XML
カテゴリ:シナリオ


茨城県は長ネギの生産量、全国3位の産地です。2021年度の生産量は5万2,300トンで、
シェアは11.2%でした。茨城県で生産されている長ネギは、白ネギが主体ですが、城
里町の特産品「レッドポワロー」は根元が赤く染まった赤ネギです。長ネギは一年中
スーパーで見かけますが、もっとも甘くておいしい旬の時期は冬から春にかけての
11月~2月だそうです。長ネギは寒さに強く、霜が降りると甘みが増すと言われていま
す。ネギは、ユリ目ユリ科ネギ属(APG植物分類体系ではヒガンバナ科)の多年草で、
中国が原産の野菜です。葉や茎にはビタミンCやカルシウムなどの栄養素が豊富に含ま
れています。ネギは、サラダや炒め物、鍋物などに使われるほか、おひたしや天ぷら
などにもなります。ネギの花も食用になります。長ネギは関東ローム層の土壌が適し
ているようで、日本では関東圏が約40%のシェアで生産しています。私の散歩道でも
毎年広い畑で長ネギ栽培がされていて、とても身近な野菜です。今回は茨城県内で生
産されている長ネギ、そして私の地元で生産されている長ネギについて紹介します。

<ネギの品種>

世界にはネギの品種が500品種以上あると言われていますが、見た目の食べる部分の違
いで分類すると、

Ⅰ 白い部分を食べる白ネギ:大分類では「根深ネギ」
       関東地方で多く出回っている系統で、長ネギ、白ネギと呼ばれる品種です。

  (1)加賀群:太くて白い部分が長いのが特徴です。耐寒性が強く、雪の多い地域
         で栽培されています。下仁田ネギ、越後ネギなどがあります。
  (2)千住郡:関東地方を中心に栽培されている。夏だけではなく冬にも成長し続
         けるのが特徴です。土寄せをして白く柔らかくすることで、長ネギ
         として出荷されています。千住ネギ、深谷ネギなどがあります。市
         販されている根深ネギはほとんどがこの千住群の品種です。

Ⅱ 緑の部分を食べる青ネギ:大分類では「葉ネギ」
   西日本を中心に出回っている系統で、一年中栽培されている。

  九条群:青ネギ・葉ネギとも呼ばれます。低温・高温に強いため、1年を通して栽培
      されています。京都が発祥の地ですが、現在は西日本全域で多く栽培されて
      います。九条ネギ、博多万能ネギなど

Ⅲ その他:球根から育てる種類:大分類では「球根ネギ」
   長ネギや葉ネギのようにネギ坊主や種ができず、球根で増えていく球根ネギ。収穫
   までの期間が短く、9月に植え付けたら10月には収穫が可能!  

  (1)ワケギ:ネギとエシャロット(小型玉ねぎ)との交配種。葉がやわらかくおい
         しいネギ。西日本で栽培が盛んです。
  (2)アサツキ:エゾネギという山菜の変種。寒さに強いので、主に東北地方で栽培
          されています。辛味と香りが強い。
  (3)チャイブ(別名エゾネギ、セイヨウアサツキ):ネギの仲間のハーブ。アサツ
         キの原種。マイルドな風味が、料理の香りづけとしてよく使われます。
         種からでも球根からでも栽培ができます。

<世界の長ネギ生産量ランキング> 2021年
  1位が中国で87.0万t、2位がマリで68.5万t、3位が日本で51.3万t、4位が韓国で42.4万t
  です。日本が世界ランキングで3位に入る農産物は「ネギ」ぐらいかな?この生産量か
  ら、ネギは世界中で食べられている野菜ではなく、食用にしているのは東アジアが中心
  だということが分かりますよね。

<国内での長ネギ生産量ランキング>2021年
  1 位が埼玉県で5万2,400トン(11.9 % )、2 位が千葉県で5万2,300トン、( 11.88 % )、
  3 位が茨城県で5万2,200トン (11.85 %)、4位が北海道で2万1,600トン  ( 4.9 % )、
  5 位が群馬県で1万8,400トン( 4.18 %)です。

  関東圏が圧倒的なシェアです。上位3県は年度で順位が入れ替わっています。

<長ネギの豆知識>

1.栄養素と効果

 (1)血液サラサラ効果:辛味成分でツンとした独特の匂いの正体である硫化アリルは、
      白い部分に多く含まれている。血液をサラサラ、また、殺菌作用や抗菌作用、
      身体を温める作用もある。
 (2) ビタミンCたっぷり:ネギの緑色部分には、ビタミンCがたっぷり。ビタミンCは
      ストレス軽減、風邪予防、そして、シミ・しわ予防、更に傷や炎症の治療に
      貢献する。
 (3)β-カロテンで生活習慣病予防:ねぎの緑色の部分には、β-カロテンも豊富に含まれ
      ています。強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を消去して動脈硬化やがん
      などの生活習慣病の予防に貢献する。

2.根本に近い白い部分は甘みがあり、緑色の部分は辛みが強くなるネギの緑色部分は、辛
  味と香りが強いため、薬味におすすめの部分。また、緑に多く含まれるビタミンCは水
  溶性で熱に弱い性質があるので、薬味として生で食べれば、栄養面でもばっちり効果を
  期待できます。

3.繊維に沿って縦に切ると甘みが出る
   辛味が少ない白い部分ですが、切り方でさらに辛みと甘みを調整するこ とができま
   す。繊維に沿って縦方向に切ることで、より甘みが感じられるようになり、逆に、繊
   維を断つように切ると辛みや香りが引き立ちます。

4.長ネギは「青い部分」を捨ててはもったいない。いけない!
   長ネギを切っていると「ぬるぬるとした液体」が出た事ありませんか?実はこのぬる
   ぬる、オクラのぬるぬると同じ成分なのです。そして、このぬるぬるの正式名称は
   「フルクタン」という糖です。効能として、胃腸の粘膜を保護してくれたり、血糖値
   を下げるといった効果が期待できます。また、インフルエンザの予防にも効果的です。
   そして、「βカロテン」や「カルシウム」などが豊富です。薬味や肉の臭み消し(白い
   部分でも効果あり)、そして、炒飯などの炒め物で食べましょう。チヂミもいいね。

5.ネギの選び方
  「根深ネギ」は、白い部分が長く、緑の部分と白い部分がはっきり分かれているもの。
    巻きがしっかりしていて、光沢があり、ふかふかしていないものを選びましょう。
  「葉ネギ」は、葉先枯れがなく、根元から葉先までまっすぐで青みが濃いもの。根がし
    っかりしているものを選びましょう。

6.ネギの保存方法
   新聞紙に包んで、冷暗所に立てて保存しましょう。カットしたものは、ラップに包ん
   で野菜室へ。細かく刻み、小分けにして冷凍しておくと便利です。泥つきの根深ネギ
   は、庭先の土に斜めに埋めておけば長期保存も可能です。

7.古い歴史がある「ネギ」は、葉鞘(茎の部分)を根と考えて、白い根を食べることから、
  根岐(ねぎ)といわれました。今のように「根葱」と書かれるようになったのは、元禄時
  代(1688~1703)前後からのようです。

8.長ネギをおいしく食べるコツ
   炒め物などに使う場合は、包丁で何カ所か刺した後に、大きめに横に切ると火が通りや
   すくなります。生で食べる場合、香りや刺激が強すぎる時は、水にさらすことで食べや
   すくなります。薬味にする場合も、小口切りにしてから水に軽くさらすと、ねめりを抑
   えられます。

9.青ネギをおいしく食べるには
   生は香りが強く辛味がありますが、熱を加えると甘みを増します。青ネギをたくさん食
   べたいときは、お好み焼きでキャベツの代わりに使ったり、鍋や丼ものに活用すると、
   おいしくたくさん食べられます。

10.ネギを切ると涙が出る理由
   ネギを細かくきざんだときなどに出る涙は、特有のかなり強い刺激臭が 原因で、タマ
   ネギやニンニクなどネギ類に多く含まれる硫化アリルによるものです。この刺激臭は、
   空気に触れることで生成されるため、細かくきざむほどに増え、揮発性が高く、目や鼻
   の粘膜を刺激し、涙が止まらなくなります。

   [対策]・冷蔵庫で1時間ほど冷やしておく・切れる包丁を使う・刃のうすい包丁を使う・
       鼻にティッシュを詰める(笑)

11.ネギの白い部分は茎?
   長ネギの白い部分は茎と思われがちですが、じつは葉鞘部といって、葉が幾重にも重な
   りあった茎状の鞘(さや)です。ネギの茎は根から上1cmほどで、それより上はすべて
   葉となります。

12.長ネギと玉ねぎの違い
   長ネギと玉ねぎは、同じネギ属に属する植物ですが、全く別の種類です。長ネギは葉の
   部分を食べますが、玉ねぎは球根部分を食べます。また、栄養素や効能にも違いがあり
   ます。長ネギにはビタミンCやカロテンなどのビタミンが豊富に含まれており、風邪予防
   や美肌効果が期待できます。玉ねぎには硫化アリルという成分が多く含まれており、血
   液をサラサラにしたり、コレステロールを下げたりする効果が期待できます。どちらも
   健康に良い野菜ですが、違いを理解して上手に食べ分けると良いでしょう。

<茨城県で栽培されている長ネギの主な品種>
 県内の主要生産地は「水戸市」「坂東市」「常陸太田市」「常陸大宮市」「城里町」「小美玉
 市」「つくば市」です。茨城県は長ネギの産地ですから、生産量だけでなく、生産されている
 品種も多いのです。

 (1)柔甘ねぎ(やわらかねぎ):JA水戸のオリジナルブランドで、驚くほど柔らかくて甘い
     のが特長です。白い部分だけでなく、緑の葉の部分までまるごと食べることができま
     す。生産量が断トツに多いネギです。
 (2)レッドポワロー:赤紫色の鮮やかな外皮が特徴で、甘みがあり、柔らかいです。一度も
     品種改良されていない伝統野菜で、食の世界遺産「味の箱舟」に茨城県で唯一認定さ
     れています。超有名なブランド品種です。
 (3)マル岩のねぎ:JA岩井が生産する夏ねぎで、農薬を控え、肥培管理を徹底した品質の高
     いねぎです。柔らかくて、辛味と甘みのバランスが絶妙です。
 (4)奥久慈ねぎ:有機質肥料を使って育てるとともに、生産者全員が「環境に優しい農業の
     実践者」の証であるエコファーマーに認定されています。白身が長くて、シャキとし
     た食感が特徴です。
 (5)ひたち紅っこ:茨城県オリジナル品種で、自然豊かな環境で栽培されます。濃い赤紫色に
     発色するため、見た目が鮮やかです。葉鞘が長くて太く、甘みが強いです。
 (6)JAつくば市のねぎ:計画的な周年栽培を実現するために、品種に合わせた土壌作りを行っ
     ています。柔らかさと甘さが大人気で、白い部分が長く、身がしっかりとしまっていま
     す。

<私の住む県南地域での長ネギ栽培の品種>

散歩で歩いている牛久市の畑では、JA水戸が生産する柔甘ねぎが主力の品種となっています。柔甘
ねぎは、その名のとおり、驚くほど柔らかくて甘いのが特長で、白い部分だけでなく、緑の葉の部
分までまるごと食べることができることから、市場で高い評価を受けています

<長ネギ栽培農家の一年>

ネギの収穫は地域ごとで異なり、それぞれ春ネギ、夏ネギ、秋冬ネギと呼ばれています。群馬県

は、4月〜6月、北海道・茨城は7月〜9月、そして、千葉・埼玉は10月〜3月このように季節ごと

に適した地域で生産が行われているので、スーパーには1年中ネギが並べられます。尚、葉ネギは

温暖である大阪、香川周辺で一年中栽培されています。
長ネギの出荷量は、冬の需要が多いので、全国的には「秋冬ネギ」が多いのですが、茨城県の長

ネギ生産の特徴は「春ネギ」と「夏ネギ」の出荷量が多く全国1位です。

ここでは秋冬ネギの栽培で説明します。秋冬ネギは、3月に播種して5月に定植し、11月に収穫を

行います。その間には、育苗、圃場の準備、栽培管理(追肥・土寄せ・薬剤散布)、収穫、出荷

調整などの作業があります。育苗はハウス内で行い、定植までに約2ヶ月かかります。育苗期間中

は水やりと温度調節を毎日行い、病害の予防にも注意します。圃場の準備は定植の約1ヶ月前から

始めます。土壌消毒や緑肥の鋤き込み、苦土石灰や元肥の施用などを行います。定植は機械を使っ

て1m間隔でうね立てをし、そのうねの谷に苗を植えます。10a当たり2~3時間程度で定植が完了

します。栽培管理では約1ヶ月ごとに追肥を行い、収穫までに土寄せを5~6回行います。土寄せは

白い部分が30cmほどになるまで行い、最後は雨や風で流れないように固めます。また、病害虫の

防除のために定期的に薬剤散布も行います。収穫は人力や機械で土を掘りながらネギを引き抜きま

す。収穫したネギは布に包んで軽トラで持ち帰ります。出荷調整では根や外皮を切り落とし、サイ

ズ選別や結束、箱詰めなどを行います。一日で30箱程度まで作ることが可能です。

長ネギ栽培は作業量が多く大変ですが、美味しい白ネギを作るために必要なことなのですね。

長ネギを食べるなら、是非茨城県産の長ネギをご賞味あれ!






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.01.08 08:21:21
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.