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「邪魅の雫」(京極夏彦著)
京極堂シリーズの最新刊「邪魅の雫」を読みました。 中野に住む古書店店主にして、神社の神主、そして陰陽師という変わった商業が主人公(?)の小説シリーズです。 今回は毒殺による連続殺人事件。 ただ、この作者、このシリーズの小説ならではの、強烈な視覚的な映像的ともいえるインパクトのあるイメージがあまりなかった気がします。 今回は出てくる人物、出てくる人物、みんなモノローグ、一人語りがやたら多かったです。 作品的な狙いということはわかるのですが、途中、とにかく眠くなりました。 喫茶店で寝不足気味の時に読んでいて、意識が所々遠のく度にドスン、ドスンと800ページある本を床に落としていました。 この作者の作品は過去のことを語りながら、現在の社会のことを切々と分析、解体、再生しようといった感じのことをやってたりしているように、自分には感じられるのですが… 今回のものは社会とか個人、世間といったものが極端に狭くなってしまった現状、自閉つつあり蛸壺化した人々を描くためのモノローグであり、その象徴としての「邪魅の雫」であったりするのだろうな、などと思いました。 ただ、読み終わってもこれまでの京極堂シリーズのような知的、物語的に興奮したりとかって感じの話ではなかったです。 この物語の最後もこれからどうなっていくのかという含みを大いに含んだ終わり方になってはいたのですが、この京極道シリーズ自体もどこに向かおうとしているのか、なんて感じました。 ![]() [本]カテゴリの最新記事
感想を読んだだけで重そうな印象を受けました。(2006.10.13 23:03:53)
慶麟さん
>感想を読んだだけで重そうな印象を受けました。 ----- モノローグは、明治、大正時代とかに書かれた私小説を読んでいるような感じでしょうか… 個人的にはちょっと苦手めなんですけど、人によって面白いかも知れないです。(2006.10.14 20:41:19) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |