テーマ:DVD映画鑑賞(13598)
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アフリカの小国。内戦で民族の半数が虐殺されるという悲惨な状況の中、大統領の暗殺計画が浮上します。
謀議を耳にしたのは、国連で小国の通訳を担当している女性職員シルヴィア(ニコール・キッドマン)、通報を受け、シークレットサービスのケラー捜査官(ショーン・ペン)が彼女の警護に当たります。 シルヴィアは小国出身の白人です。両親と妹は大統領が仕掛けた地雷で死亡。過去には、兄と共に反政府運動に参加していた記録もあります。大統領暗殺の動機を持っていました。 暗殺計画は事実なのか、彼女の狂言なのか。シルヴィアは嘘発見器にかけられますが、判定は不能でした。 監督はベテランのシドニー・ポラック。手慣れた演出でサスペンスを盛り上げます。心に傷を持つ男女の心理的葛藤が、二人の名演技によって、見事に表現されている、と言っていいでしょう。 舞台は国連。内部にカメラが入ったのは、はじめてだそうです。これも話題のひとつでしょう。さまざまな言語が飛び交う中、FBIやCIAをも巻き込んだ警備体制が、要人暗殺の阻止に当たります。やがて明らかにされる真相は? ニコール・キッドマン、「アイズ・ワイド・シャット」のときは、容色衰え、彼女もおしまいかと思いましたが、トム・クルーズと別れたのが吉と出たのでしょうか。この作品では、美貌が甦りました。 派手な銃撃戦や肉弾戦とは無縁ですが、悲惨な内戦、不毛な殺戮を繰り返す小国の悲劇に想いをはせるとき、平和な国ニッポンに生まれた幸運を感謝せずにはいられないでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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