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カテゴリ:映画
1月23日(月)新宿ピカデリー1にて
1998年に公開された「マスク・オブ・ゾロ」の続編です。2代目ゾロのアレハンドロ(アントニオ・バンデラス)は、妻のエレナ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)息子ホアキン(アンドリアン・アロンソ)の3人で、暮らしていました。 モットーは‘家族愛’。だが、世に不正は絶えません。そのたびに、ゾロとなって悪を退治します。平穏な生活を望むエレナは、引退を勧めるのですが、ヒーローを捨てきれないアレハンドロは悩みます。夫婦喧嘩のあげく、エレナは家を出ていきました。 このへんの悩みは、「スパイダーマン2」でも描かれています。人並みの幸せを望むか、ヒーローとして正義を貫くか、難しい選択でしょう。 父親の正体を知らない息子は、ゾロに憧れ、優しい父が不満です。折からカリフォルニアは、合衆国31番目の州になるか、住民投票の真っ最中でした。アメリカが巨大な国家になることを恐れたヨーロッパの秘密結社が、それを妨げようとカリフォルニアに潜入します。 この秘密結社と、ゾロの闘いが今回の見どころ。組織のボスががイギリス時代のエレナと同級生で、彼女に結婚を申し込む、というエピソードがあり、家族愛の権化であるゾロは、これに嫉妬するのです。 悪の伯爵にも、人間としての良心がちょっぴりありました。子供に対する配慮が、墓穴を掘ることになるのですが、こういう甘さは、観客の心をなごませてくれます。 颯爽としているわりには、精神的に情けないゾロ。これをクジラより脳味噌が多そうな愛馬トルネードが補います。息子のホアキンも、ゾロ2代の血を引いていますから、敏捷な行動や機転が効く知力を身につけていました。可愛い顔をして、父親に負けない活躍をします。 問題は、アクション・シーンでしょう。いやにスケールが小さくなっているのです。剣劇も爆破も、こぢんまりとまとまっています。 走る列車の屋根に馬ごと飛び降りる、これには驚きました。ここはすごかったです。それ以外は、今回のアクションは、全体にちょっと期待はずれでした。 見せ場はいっぱいあり、退屈はしません。前作では新人だったキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。今回はほぼ出ずっぱりで、しなやかそうな身体をくねらせてアクションを演じています。ただ、いまは大女優ですから、サービスカットはありません。 愛馬トルネードと息子の健闘も、讃えておきましょう。総評として、可もなく不可もない作品、カップルで見ても損はしない、といえることはたしかです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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