テーマ:DVD映画鑑賞(13595)
カテゴリ:DVD
砂漠を舞台にしたアドベンチャー映画。「インディ・ジョーンズ」や「ハムナプトラ」を思い出す人は多いでしょう。実際、これらの作品はノンストップ・アクション映画として共通しています。 が、本作はスケールにおいても、面白さにおいても、前2作にはいささか及ばないでしょう。早い話が、やや大味で、B級の匂いが否定できないのです。一難去ってまた一難、という展開はいいのですが、全体に緊迫感が足りません。 原作はクライブ・カッスラーの人気シリーズ。第1作「スターバック号を奪回せよ」を読んだことがあります。主人公のダーク・ピットは、職業は違いますが、現代版ジェームズ・ボンド、といったところでしょうか。 監督はこれが映画初演出のブレック・アイズナー。出演=マシュー・マコノヒー、ペネロペ・クロス、スティーブ・ザーン、ウイリアム・H・メイシー、ランベール・ウィルソンなど。 南北戦争で消えた甲鉄艦の謎が現代に甦る、というのが冒険のモチーフになっています。マッチョなNUMA(国立海中海洋機関)の隊員と疾病の原因を追うWHO(世界保健機関)の女医。敵役は軍事力で小国を支配する将軍、彼と結託してエネルギー事業を展開する実業家。これに反乱軍の部族が絡みます。 原作がしっかりしているので、ストーリー的には面白くできています。1枚の金貨をめぐる砂漠の冒険と産廃という現代的な公害を結びつけたあたりは、ベストセラー作家カッスラーの面目躍如といえるでしょう。 だが、映画は原作の長所を生かしきれていません。ジェットコースター的アドベンチャーの連続は高得点なのですが、全体に演出が軽いのです。抵抗感がなく、場面転換が早すぎて、手に汗握る暇がありません。 見どころ聴きどころは川や砂漠の風景と、タンクトップのヒロイン、ロックのBGMでしょうか。かけ合い漫才的道行きも、それなりに楽しめました。もう少し緩急をつけた演出なら、もっといい作品に仕上がったのに、と惜しまれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月20日 12時23分47秒
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