最後の鈴鹿Mini-Moto 4耐･･･引退へのプロローグ

2023年12月16日

久しぶり（6年ぶり？）のレースレポートww

☆参戦決意
去年の今頃、2005年に始まった鈴鹿Mini-Moto 4時間耐久ロードレースが2023年で終わるとの情報が舞い込みました！
Racing Team MDは2006年のOPENクラスに初参戦、翌2007年からAPE/XRモタードクラスにスイッチし連続参戦してきましたが2019年【幻のポディウム】を最後に参戦を終了
個人的には他のチームからお誘いいただきGROM5クラスで走り続けていましたが、最後のMini-Motoは#217を走らせたいと思い、APE/XR100モタードクラスへの参戦を決めました

☆ライダー選定
ミニモトの夢はMDおやじと一緒にポディウムへ上がる事
でもおやじの「走らない」決意は変わらず
最後のMini-Motoの目標は2019年の忘れ物を獲りに行く事
そうです【幻のポディウム】を現実にするのです
最低でも3位、目標はテッペン獲り！

2014年初めて一緒に組んで総合7位、2016年2017年は連続クラス6位入賞した時のライダーU16君に声をかけてみると、即答で「出ます！」ww
2017年シーズンを最後にレース活動を休止していたので、走りたくてウズウズしていたようです（笑）

↑　応援して下さっていた明知ヒルトップサーキット前所長に参戦を報告

☆マシン整備
2019年9月8日のミニモト決勝後ガレージに埋もれていたマシンの整備を開始

↑　2007年から一度も休まず2019年まで鈴鹿Mini-Motoだけを走り続けてきたXR100モタード、4年ぶりに日の目を見る（笑）

↑　エンジンは例年通り西尾市の倉内モータースへ持ち込み、全バラ
鈴鹿Mini-Moto 4耐以外のレースは一切走りませんが、1レースの為だけに完全整備します
ヘッドとシリンダーは2個目ですが、クランクケースは一度も交換無し！
クランクシャフトは2レースで交換（たまに3レース使うかな？）

↑　またしてもクラック発見！
2本目のフレーム、4回目のクラック

↑　春日井市の Hot Stuff custom で溶接修理

↑　これでもか！ってぐらい、ガッツリ溶接（笑）

一番の懸念点はキャブレター
レース後ガソリンも抜かずに4年間放置されていたマシン、パンドラの箱（フロート室）を開けてみると･･･

↑　予想通り！
笑うしかないww
メインジェット、スロージェットの穴全て塞がってる（笑）

↑　まる1日かかってピカピカに♪
（時間かけ過ぎやろ！って声が聞こえるww）

↑　OHが終わったエンジンをフレームに搭載

8月14日の練習走行に備えて、タイヤ交換

↑　川村建築さんに頂いたBSタイヤ
練習走行だけなので、川村建築さんにお願いして中古を1セット用意していただきました

↑　台風7号が接近中ですが、14年熟成させたレインタイヤ（爆）を積み込んで、8月14日の練習走行準備完了♪

ところが大型台風が直撃する予報のため、8/14の練習走行はサーキットから中止の連絡がありました
このままの状態で10月22日の最後の練習走行まで放置です

★誤算　その1
予選ライダーは誰にする？

過去の予選は全て僕が走ってきました
毎年失敗していますww
唯一2019年だけはスリップを上手く使えたおかげでＢグループのクラス1位になれましたけど♪

U16君と組んで走ると決めた時、僕と彼の間で決めた事がありました
①練習走行で速いタイムを出した方が予選を走る
最後の大会なのでエントリー台数は140台を超えるかもしれない
忘れ物を取り戻すには前半グループでスタートする事が大事！
単純に速いライダーが予選を走ればいい

②スタートライダー（ルマン式スタート）はU16君がやる
ずっとスタートライダーを担当してきましたが、2つの理由により僕がスタートライダーをする事は止めます
理由1.　僕は何もスポーツをしていないので、走る事が不可能になりました
こんなハズではなかったけど、64歳･･･加齢にか勝てません
理由2.　今年からレギュレーションが変わり、55歳以上はエアバッグ装着義務が有ります
スタートでエアバッグのコードを繋ぐ事はタイムロスになるので、エアバッグ装着義務から外れたU16君（24歳）のほうが有利
（22歳以下もエアバッグ装着義務有り）

ところが･･･
U16君は予選を走れない事が判明！
なんと、U16君は国際ライセンスだったのです
2017年までNSF250RでナショナルJ-GP3に参戦していたU16君、2018年は国際ライセンスに昇格ですが、レース活動を休止したので2018年以降ライセンスを一度も更新していなかった

今回Mini-Motoに参戦するため6年ぶりにライセンス更新して見たら、国際ライセンスだったというオチww

僕はエアバッグを持っていないので、装着義務が外れたU16君が使っていたエアバッグを借りる事にしました♪

☆最後の練習走行（合同走行会）
10月22日、同級生のヒロアキを拉致して9番PITへ到着

↑　U16君とヒロアキ

参加台数はMAXの140台、こんなに多いのは久しぶり！
Mini-Motoが始まった当時のような台数で、ワクワクしますね

Team マムシのテラケンからリヤサスとマフラーを借りたので、早速交換作業
Ｒサスは去年南コースで試乗し、好感触を得ていたので、テラケンに頼んで借りる事にしました
マフラーもついでにとお願いし、今日はマフラーテストです

★失敗　その1
な、な、なんとU16君はツナギ（レーシングスーツ）を忘れてきた

と言うより、ツナギ・ブーツ・グローブが行方不明、あるのはヘルメットのみ（笑）

今日の走行は40分×3本
1本目は僕が走り、6年ぶりのU16君が2本目3本目を走る作戦ですがU16君にはツナギが無いww

↑　んっ？
コレは僕の練習用ツナギとブーツ、でもヘルメットが違うぞ
そうです、U16君は僕の練習用ツナギ・ブーツ・グローブで走ったのであった（笑）
ピッタリ着れたという奇跡

★誤算　その2
U16君が走った2本目は赤旗祭り
正味の話、実際に走れたのは3周だけ。。。とほほ
なので満足なマフラーテストが出来なかった

★誤算　その3
Ｆタイヤのチャタリングがひどくてアクセルを開けれなかった
2コーナー、スプーン2個目を全開にできず･･･
まともなテスト＆練習ができなかった

★失敗　その2
チャタの理由が判明
中古タイヤを組付けた時、ビートが完全に上がっていなかった事が解りました
僕のミスです、U16君ごめんなさい

☆悪夢再来？
3本目を走ったU16君から「ガス欠症状が出た」とコメント有り
マズいじゃん

2012年の練習走行でその症状は突然襲ってきた
アイドリングはするけど全く吹き上がらない、数分後には何事も無かったかのように復活する
幸い決勝中には出なかったけど、決勝中に出ていたら追突されて大事故になる

その時はキャブのOHを数えきれないほど繰り返し、燃料コック、タンクキャップ、ワイヤーハーネス、CDI、ジェネレーター等々、考えられる部品を全て交換しても原因が判らなかったガス欠症状
ミニバイクサーキットでは出ない、鈴鹿サーキットのフルコースでしか出ない症状

最終的にキャブレターを交換したら治りました
キャブのフロートシャフトを保持する穴が摩耗で大きくなったため油面が変わり、全開走行比率が以上に高い鈴鹿フルコースでしか起きなかった

↑　もう一度徹底的にOHしました

タイヤはBSを選択

寒い11月開催という事で、フロントはソフトをチョイス
もちろん念入りにビートが上がったかを確認

★誤算　その4
参加受理書を受け取って、初めて気付きました
なんとU16君にもエアバッグ装着義務がある
SMSCのライセンスをミニモト限定にしたせいでエアB義務が発生してしまった
僕が借りていたU16君のエアBはU16君に返して、僕はオフィシャル仲間のエミちゃんにエアBを借りる事になりました

★誤算　その5
もう一度レギュレーションを読み返してみると、『国際ライセンスライダーはスタートライダーをする事が出来ない』ですと
アカンやん、U16君はスタートライダー出来やん
って事は、今年も僕がスタートライダーをする事に。。。
後続のバイクに轢かれないように気を付けなきゃww

↑　天気予報は晴れですが、念のために14年熟成レインタイヤも積み込みます（笑）

↑　ち～むMD最後の鈴鹿晩餐会
MDおやじ、近ちゃん、A16さん、U16君、この後クラさん、なかし君、ケンタロー君が参戦
まさキングとみっちゃんは晩餐会だけのために来てくれました、ありがとう