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★六曜とは?
2016年のカレンダーも2月に入っています。 カレンダーを除くとき、なんとなく「大安」はいつだ?、と六曜が気になったりします。 家庭内にお祝い事を控えているようなときなどは、なおさらです。 六曜とは大安、赤口、先勝、友引、先負、仏滅の6種で、通常はこの順序で巡ってきます。 しかし旧暦の月が新しくなると、六曜の起点が変わります。 例えば旧暦の1月は先勝から、2月は友引から、3月先負からと、それぞれ初日の六曜が順に繰り上がるのです。 月と日を足した数を6で割った余りが0なら大安、1なら赤口、2なら先勝という風になります。 大安から始まる月を調べてみると、(5+1)/6=0となる、余りが0の5月です。 随分単純な決め方ですが、新暦の日付上に表記されると、月の途中で突如大安、大安と続いたりすることに不思議な力を感じたりする訳です。 実際、旧暦を使用していた時代は、六曜はたいして気にされなかったようでしたが、新暦上に表記されるようになって、重要視されるようになりました。 ★2017年のカレンダーは2種存在 2017年のカレンダーが2種あることをご存じですか。 まずは、次の2種のカレンダーをご覧ください。 どちらもWEB上に公開されているものです。 出典HP:日めくりカレンダー.com 出典HP:便利コム 上のカレンダーで2月の六曜を見ると、26日は赤口、27日は友引、28日は先負となっています。 しかし下のカレンダーの2月の六曜は、26日は友引、27日は先負、28日は仏滅です。 こうした違いは、3月27日まで続きます。 どちらを信じたらいいのか、これでは人々が困惑してしまいます。 どうしてカレンダーによって六曜に違いが生じているのでしょうか。 その原因は、旧暦2月1日がカレンダーによってずれているからです。 旧暦2月1日を、上のカレンダーは2月27日としているのに対し、下のカレンダーでは2月26日としているのです。 ★どちらを使うべきか 結論からすると、現在は下のカレンダーが主流となっていて、そちらを使うべきです。 私の提供する印刷用カレンダー作成サイト「カレンダー工房」では、これまで上のカレンダー方式に従っていましたが、プログラムを修正して下のカレンダー方式に基づいた六曜表記に変更しました。 2017年のカレンダーが発売される頃には下のカレンダー方式に統一されていくものと思います。 しかし、WEB上で公開されている2017年のカレンダーを使う場合は注意が必要でしょう。 来年のカレンダー作成を考えている方は、安心して「カレンダー工房」をご利用ください。 なお、カレンダー工房の旧暦計算は、フリーのqreki.plを基に算出し、誤差を修正するプログラムを独自に追加して六曜を表示しています。 ★なぜそうなのか 旧暦では朔(新月)になった日を新しい月の初日としています。 国立天文台の暦計算室によると、2017年2月26日 23時59分に朔(月齢0.0)となります。 私もこのサイトで確かめてみました。 翌日のわずか1分前ですが、朔になった2月26日を旧暦の2月1日とすべきが妥当といえます。 月の満ち欠け、つまり月齢は一定ではなく、ブレがあるため、正確に予測するのはとても難しいことなのだそうです。 このため、5年も10年も先の月例を計算すると誤差が増幅し、六曜などの決め方に影響が生じてしまう、というわけです。 従って、できるだけ新しい計算方法に基づいたカレンダーを使うべき、ということになります。 参考文献:国立天文台の暦計算室・暦Wiki お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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